
オフィスラウンジとは?
導入メリットやレイアウトの種類、事例を解説
近年、オフィスラウンジを導入している企業をよく見かけるようになりました。休憩スペースとしてだけでなく、集中作業や休憩、社員同士のコミュニケーション、さらには来客対応まで、多彩な用途で活用できる空間として注目を集めています。
この記事では、オフィスラウンジの基本的な役割や導入メリット、レイアウトの種類、事例などを紹介しますので、自社に合った空間づくりのヒントにしてください。
<目次>
1. オフィスラウンジとは?

オフィスラウンジとは、集中作業や休憩、社員同士のコミュニケーションなど、さまざまな用途に活用できる共有スペースのことを指します。ホテルや空港のラウンジのように、ソファやカフェ風のテーブルといったリラックスできる家具を配置し、居心地のよさと実用性を兼ね備えた空間であることが特徴です。
なお、オフィスラウンジの使い方は企業によってさまざまで、社員専用のスペースとして設けられるケースもあれば、来客や社外パートナーとの打ち合わせに活用されることもあります。社外の人を招くかどうかは各社の判断によりますが、来客対応に使用する場合は、機密情報への配慮や空間のゾーニングに注意が必要です。ゆったりとした雰囲気で使える空間でありながら、業務の一部としても機能する空間として、多くの企業で導入が進んでいます。
オフィスのセキュリティについては以下の記事で詳しく解説しているので、こちらも参考にしてください。
2. オフィスラウンジ導入によるメリットは?
さまざまな活用の仕方があるオフィスラウンジは、導入することでさまざまなメリットが期待できるでしょう。ここでは、オフィスラウンジがもたらす主な5つのメリットについて紹介します。
多目的に活用できる
オフィスラウンジは、単なる休憩スペースではなく、働く人の状況に応じて柔軟に使える多機能さが特徴です。例えば、ソファで気分転換をしたいとき、一人で集中して作業したいとき、ちょっとした打ち合わせをしたいときなど、用途に応じて使い分けができます。
そのときの気分や業務内容に合わせて場所を選ぶことで、仕事にメリハリが生まれ、集中力の向上や生産性アップにもつながるでしょう。また、企業によっては応接スペースとして来客対応に活用することも可能です。使い方次第でオフィス全体の効率を高めることができます。
社員同士のコミュニケーションを活発にする
オフィスラウンジは、部署や役職を越えたカジュアルな交流が生まれやすい空間。仕事の合間に立ち寄った際のちょっとした雑談や立ち話が、結果的に業務上の情報共有や新たなアイデアにつながることも少なくありません。
普段あまり関わりのないメンバー同士でも接点が生まれやすいため、組織全体の風通しがよくなり、チーム間の連携強化にも寄与します。こうした非公式なコミュニケーションの積み重ねが、信頼関係の構築や職場の一体感につながっていきます。
社員のモチベーションが向上する
自分らしい働き方を選べる環境は、社員のモチベーションに大きく影響します。オフィスラウンジのように、気分に合わせて作業場所を選べたり、リラックスできる空間で過ごせたりすることで、会社で働くことの心地よさを実感しやすくなるでしょう。
そうした環境は、仕事に対する前向きな気持ちや帰属意識を育みやすく、結果として社員のモチベーション向上につながります。職場への満足度が高まれば、離職防止にも良い効果が期待できるはずです。
企業ブランディングの向上に貢献する
オフィスラウンジは、企業の価値観や文化を空間として表現できる場所です。デザインやレイアウト、使われている家具などに企業らしさが反映されることで、社員が自社に愛着を持ちやすくなり、インナーブランディングの強化につながります。
また、採用面接やオフィス見学など、社外の人が訪れる機会にラウンジを活用している企業もあります。来訪者にとって、ラウンジの雰囲気は企業の第一印象を左右する要素のひとつです。洗練された空間は、「この会社で働いてみたい」「信頼できそう」といったポジティブな印象を与えやすく、採用力や企業イメージの向上にも効果を発揮します。
社内外のコミュニケーションを安心して行える
オフィスラウンジは、社内外のさまざまなコミュニケーションを柔軟に行える空間としても活用できます。例えば、採用面談や社内イベント、ちょっとした打ち合わせなど、用途に応じて気軽に使えるのが魅力です。
特に、ラウンジを受付付近に設けることで、来客を執務エリアに入れずに対応を完結できるため、機密情報へアクセスされるリスクを軽減できます。社外パートナーやクライアントとのカジュアルな打ち合わせにも適しており、フォーマルすぎない雰囲気が会話をスムーズに進めてくれるでしょう。
3. オフィスラウンジのレイアウト4選
オフィスラウンジは、レイアウトによって空間の使われ方や雰囲気が大きく変わります。目的や利用シーンに合わせて適切に設計することで、より効果的に活用できる空間になるでしょう。ここでは、「リフレッシュ」「コミュニケーション」「集中作業」「来客対応」といった用途別に、おすすめのレイアウトをご紹介します。
リフレッシュを促進するレイアウト

仕事の合間に心身を整えるためには、ゆったりとくつろげる空間が欠かせません。リフレッシュを目的としたラウンジには、深く腰掛けられるソファや、自然を感じさせる植栽、柔らかな照明を取り入れるのがおすすめです。こうした要素が組み合わさってリラックスしやすい環境が生まれ、短時間でも休憩の質を高めることができます。
コミュニケーションを促すレイアウト

部署や役職を越えた交流を生み出したい場合は、会話が生まれやすいレイアウトを意識しましょう。中でもハイテーブルのように立ったままでも使える高さの家具は、腰を据える必要がなく、気軽に立ち寄りやすいため、ちょっとした会話のきっかけになりやすいのが特徴です。オープンな空間で複数人が集まりやすい配置にすることで、日常的な相談や情報交換がしやすくなり、部署間の連携もスムーズになります。イベントや懇親会などにも活用しやすく、社内コミュニケーションの活性化に役立つレイアウトです。
集中作業がしやすいレイアウト

ラウンジの中にも静かに集中できるエリアを設けることで、多様な働き方に対応した空間になります。一人用のテーブルや、視線や音を遮る半個室タイプのワークブースを取り入れれば、周囲を気にせず業務に没頭できる環境をつくることが可能です。一人用テーブルにノートPCや資料を広げられる適度なスペースを確保すると、作業効率が高まるでしょう。集中したいときに気軽に切り替えられる場所があることは、オフィス全体の生産性向上にも寄与します。
来客にも使えるレイアウト

オフィスラウンジは、社内利用に限らず、来客対応にも活用が可能です。特にエントランス近くにラウンジを配置することで、来訪者との軽い打ち合わせや待機スペースとしても機能します。執務エリアに案内する必要がなくなるため、セキュリティ面でも安心です。
4. オフィスラウンジに設置したいオシャレで実用的な家具
オフィスラウンジの雰囲気や使いやすさは、設置する家具によっても大きく変わります。ここでは、ラウンジにおすすめのオシャレで実用的な家具をご紹介します。
ソファ

ソファはラウンジにくつろぎをもたらす象徴的な家具です。机と椅子だけの空間とは異なり、ソファがあることで空間に柔らかさや余裕が生まれ、働く人が気持ちを切り替えるきっかけに。深く腰掛けられるソファは、心身のリフレッシュを促し、リラックスした雰囲気によって自然な会話が生まれます。
また、モジュール型のソファであれば、利用シーンや空間に合わせた柔軟なレイアウト変更ができます。スペースの制約がある場合でも、使い方に幅を持たせやすいのが大きな魅力です。
テーブル

テーブルは、ラウンジの用途に合わせて選ぶことで、空間の使い勝手を大きく向上させることができます。例えば、リラックス目的のエリアには低めのローテーブルを、打ち合わせや作業を行う場面には一定の高さがあるテーブルを設置するのが効果的です。
立ったまま使えるハイテーブルは、気軽に立ち寄って会話がしやすいため、社内のコミュニケーションを活性化させたい場合にも適しています。さらに、電源やUSBポートが付いたテーブルであれば、ノートPCでの作業やデバイスの充電にも対応できるため、ラウンジの活用シーンが広がるでしょう。
チェア

チェアは、ラウンジの目的や使い方に応じて、形状や座り心地を選ぶことが大切です。例えば、リフレッシュ目的のエリアではゆったりとくつろげるラウンジチェアを、作業や打ち合わせを行うスペースではテーブルの高さに合ったチェアを選ぶことで、姿勢を崩さず快適に過ごせます。
回転機能付きや軽量タイプなど、使い勝手を高める機能を備えたさまざまなチェアが、ラウンジの多目的利用を支えます。デザイン面でも、空間全体の雰囲気に調和するチェアを選ぶことで、居心地のよさが高まるでしょう。
パーソナルブース

集中したいときやオンラインミーティングを行う場面では、まわりの視線や音を遮れるパーソナルブースが有効です。ラウンジの一角に設置することで、オープンな空間の中にも集中できる場所を確保できます。
吸音性の高い素材を使ったブースを選べば、会話や周囲の音が気になりにくく、快適に作業に取り組むことが可能です。電話やWEB会議など短時間の利用にも適しており、多様な働き方に対応できる設備として活用されます。
カフェ設備

カフェ設備があることで、ラウンジは気軽に立ち寄れる休憩スペースとしての機能が高まります。コーヒーやお茶などの飲み物を自由に楽しめる環境は、社員のリフレッシュを促すだけでなく、自然な交流や雑談のきっかけになるでしょう。
設置するなら、コーヒーマシンやウォーターサーバーのほか、自動販売機なども定番です。必ずしも本格的なカフェスペースを用意する必要はなく、ちょっとした飲み物が手に入るだけでも利便性は大きく向上します。
5. オフィスラウンジを導入した事例
オフィスラウンジは、企業ごとに目的や使い方が異なるため、空間のデザインやレイアウトにも多様性があります。ここでは、実際の導入事例をもとに、ラウンジがどのように活用されているのかをご紹介します。
学びとキャリアが交わる、人財育成の拠点「CROSSGATE」

株式会社オカムラでは、分散していた2拠点の社内研修室を統合し、新たな人財育成の拠点「CROSSGATE」を構築しました。単なる研修の場にとどまらず、社員一人ひとりが学びを楽しみながら、自らのキャリアと向き合える空間をデザインしています。
「CROSSGATE」は、「学びとキャリアの交差点」というコンセプトのもと、150名規模の研修に対応できる大空間を、可動間仕切で柔軟に区切れる設計に。研修の合間には、自由に読書や対話ができるブックラウンジやカフェスペースを利用できるようにすることで、学びと交流が自然に生まれる仕掛けを施しています。


ブックラウンジにはキャリア形成に関する本などを設置し、社員が自身のキャリアについて考えられる場を提供しています。さらに、大きなテーブルやラウンジチェアなど多様なタイプの家具を配置することで、複数人でも利用しやすく、自然と会話が生まれる空間を実現しました。
チームを越えた社員同士の交流を生み出すラウンジ

森トラスト株式会社 様では、執務エリアの中央にラウンジを設置。アンティーク家具や豊富な植栽を取り入れたラウンジは、社員専用のリフレッシュエリアとして開放され、穏やかで落ち着いた雰囲気を生み出しています。
カジュアルな打ち合わせや休憩、外出の多い社員が立ち寄って作業する場としてはもちろん、社内イベントやプレゼンテーションに活用され、自然な交流やチームを越えたコラボレーションを促す場となっています。

さらに、併設されたカフェエリアに設置された曲線のある特徴的なパントリーには、レンジやコーヒーマシンなどが設置されています。社員が昼食を取ったり、気軽に飲み物を楽しんだり、イベント時にはケータリング提供の場としても活用可能です。
心地よさと可変性を兼ね備えた空間設計によって、社員同士のつながりを生み出し、チームの結束や新たなアイデアの創出にもつながっています。
チームの結束を高め、社員の拠り所となるオフィス|森トラスト株式会社
フロアごとにテーマの異なるラウンジを設置

中外製薬株式会社 様では、リモートワークが定着する中で、出社の意義を見直し、対面コミュニケーションの活性化とオフィスの価値向上に取り組んでいます。その一環として、各フロアの中央にラウンジを設け、休憩や打ち合わせ、軽作業など多目的に活用できる空間を整備しました。


各フロアには異なるテーマとデザインが施されており、例えば16Fのラウンジは、グリーンを基調とした空間が特徴です。青葉が垂れ下がるやぐら風の小上がりが設けられ、業務の合間にくつろぐ社員の姿が見られます。
一方、17Fのラウンジエリアはライブラリとしての利用を想定しており、書棚を設置。書店員による選書や社員のおすすめ書籍を紹介する企画も行われており、本を通じた新たなコミュニケーションが生まれる工夫が凝らされています。フロアを越えてラウンジを行き来する社員も多く、偶然の出会いや部門を越えた会話が自然に生まれる仕掛けとして、オフィスに新たな価値をもたらしている好例です。
来たくなるオフィスの魅力は『ヨコ・タテ・ナナメ』のつながり|中外製薬株式会社
環境配慮とコミュニケーションの活性化を実現したラウンジ

株式会社朝日新聞社 名古屋本社 様では、それまで別々のフロアに分かれていた部署をワンフロアに集約。社員同士のつながりを強めることを目的に、オフィスの中央にラウンジを設けました。壁や背の高い什器を極力使わず、見晴らしの良い空間とすることで、部署間の垣根を感じさせない開放的なレイアウトを実現しています。

ラウンジには、LEDの温かな照明と小鳥のさえずりが流れるサウンドシステムを導入。オフィスにいながらも自然を感じられるような演出や、廃棄された漁網を生地の原料として活用したソファ、再生素材を用いた家具を採用するなど、環境への配慮が感じられます。
空間の中央には、四方向から時間を確認できるシンボリックな時計台を設置。新聞社にとって欠かせない「時間」を象徴的に表す存在として、フロア全体に一体感をもたらしています。環境への意識とコミュニケーションの促進を両立させたこのラウンジは、働く人々の意識と組織文化を前向きに変えていく象徴的な場となっています。
6. オフィスラウンジ導入で理想の働き方を実現する
オフィスラウンジは、休憩するためのスペースにとどまらず、集中したいときや気分を切り替えたいときにも柔軟に活用できる空間です。多目的に使えることで、働き方の幅を広げるだけでなく、社員のパフォーマンス向上にも寄与します。
また、コミュニケーションの活性化や採用力の強化、ブランド価値の向上といった面でも、企業にもたらすメリットは少なくありません。ラウンジの設計や運用が企業文化の発信にもつながる重要な要素となっています。
導入を検討されている場合は、自社の働き方や課題に合った設計にすることが大切です。もし「何から始めればよいかわからない」という場合は、お気軽にご相談ください。
以下の資料では、オシャレなオフィスをつくるポイントをまとめています。こちらもぜひ参考にしてください。
よくある質問
Q:オフィスラウンジとは何ですか?
A:オフィスラウンジとは、社員の休憩やリフレッシュだけでなく、集中作業や打ち合わせ、社員同士のコミュニケーションなど、さまざまな目的に活用できる共有スペースのことを指します。ソファやカフェ風のテーブルなどリラックスできる家具が置かれたホテルや空港のラウンジのような雰囲気が特徴です。心地よさと実用性を兼ね備えており、業務の一部としても自然に機能する空間として、多くの企業で導入されています。
Q:オフィスラウンジを導入するメリットはなんですか?
A:オフィスラウンジの導入によって、社員のリフレッシュや自然なコミュニケーションを促します。集中作業や打ち合わせ、雑談など多目的に活用できるため、働く環境の柔軟性が高まり、業務効率や社員の満足度向上も期待できるでしょう。また、空間に企業らしさを反映することで、インナーブランディングや企業イメージの向上にも貢献します。
Q:オフィスラウンジの設備や家具の選び方を教えてください。
A:オフィスラウンジは、休憩や集中作業、コミュニケーション、来客対応など、さまざまな使い方が想定されます。目的に応じて、ソファやテーブル、チェア、パーソナルブース、カフェ設備などを組み合わせて設計することが大切です。社員が自然に立ち寄りたくなるような、使いやすく快適な空間を意識するとよいでしょう。
イラスト:Masaki
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