20年でどう変わった? オフィスの1人当たり面積の推移をデータで読み解く

2022年9月30日公開 / 2025年10月23日更新
  • レイアウト

長年オフィスづくりにおける基準として用いられてきた指標に、「一人当たり面積〔㎡/人〕」という数値があります。これは、オフィスに用意された座席の数を基準に、ワーカー1人に対して作業面積がどれぐらい確保されているかを示したものです。

オフィスの運営コストだけを考えれば、効率的に家具をレイアウトし、できるだけ多くのワーカーが密集して働く環境にしたほうが望ましいと言えます。しかし、人口密度が高すぎるオフィスでは、快適に過ごせない、周囲が気になって仕事がはかどらないというワーカーも出てくるでしょう。

効率性と生産性を両立できる「一人当たりの面積の設定」は、オフィスづくりの重要なポイントなのです。

20年近く減り続けていた「一人当たり面積」が、この5年で増加

本稿では、オカムラが集めたデータから、オフィスの平均的な「一人当たり面積」を算出した結果をご紹介します。なお下記の図が表すのは、ワーカーが仕事をするための机やイスがある執務エリアの一人当たり面積であり、会議室や役員室といった居室は対象外となっています。

※算出方法や調査対象などの詳細ついては、以下のリンクを参考にしてください。

グラフを見ると、20年近く「一人当たり面積」は減り続けてきましたが、直近5年ほどで増加に転じていることがわかります。このトレンド変化は、「ABW」と呼ばれる、仕事の内容に合わせて場所を選ぶ働き方が浸透してきたことと対応しており、このことが影響していると考えられます(ABWに対応したオフィスの増加については、こちらの記事もご覧ください)。

まとめ

コロナ禍以降、テレワークが広まったために、オフィスづくりはますます複雑になってきています。ニュースを見ても、テレワーク主体の働き方を進める企業もあれば、コロナ前のようにオフィスで働くことを前提とした働き方を目指す企業もあり、従業員に求められるオフィスへの出社頻度が企業によって変わる可能性があります。

この出社頻度の設定は、各企業がオフィスにどんな役割を求めるのかを表す指標となり、今後のオフィスづくりの鍵になってきそうです。場合によっては、「1人当たり面積」を出社頻度別に考慮する必要が出てくるのかもしれません。引き続きオカムラでは、トレンドを注視しながら有用な基準や考え方を模索し、情報を発信していきます。

イラスト:ウラケン・ボルボックス

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オフィスに関するQ&A

Q1

オフィス移転や改装を検討しはじめるタイミングは、いつが良いですか?

A1

社員数や内容によって異なりますが、100名規模のオフィスの場合、移転予定の1年前、改装の場合は6か月前からの検討が理想です。
現状課題の整理や物件選定、レイアウト設計、施工期間などを考慮すると、余裕をもった準備期間を設けることでスムーズに進められます。
オカムラでは、初期段階からお客様のニーズや課題を伺い、スケジュール立案や検討資料づくりをサポートしています。 お問い合わせ

Q2

オフィスづくりを依頼すると、どこまでサポートしてもらえますか?

A2

オカムラでは、オフィスの企画・設計・施工・運用までを一貫してサポートします。
働き方や組織課題を丁寧にヒアリングし、レイアウト、家具、照明、ICT環境などを総合的にデザインします。
また、移転・改装後のアンケートや改善提案を通して、働き方の変化に寄り添った空間づくりを支援します。 オカムラのオフィスづくりソリューション

Q3

オフィス改装の費用はどのくらいかかりますか?

A3

改装の内容や規模、目的によって費用は大きく変わります。
例えば、部分的なリニューアルなのか、働き方改革を目的とした全面リニューアルなのかによっても必要な費用は異なります。
具体的な金額を知りたい場合は、現状の課題やご希望をお伺いしたうえで、最適なプランをご提案いたします。まずはお気軽にお問い合わせください。 お問い合わせ

Q4

まだ具体的な計画がなくても、相談して大丈夫ですか?

A4

もちろん大丈夫です。
多くのお客様が「何から始めればいいか分からない」という段階からご相談されています。
オカムラでは、丁寧なヒアリングを通して課題整理や事例紹介、スケジュール・費用感の目安提示など初期検討をサポートします。
「移転か改装か迷っている」、「まずはイメージを膨らませたい」など、どんな段階でもお気軽にご相談ください。 お問い合わせ

Q5

自社に合った働き方やレイアウトがわかりません。どうすれば良いですか?

A5

オカムラでは、オフィスづくりの初期検討をサポートする無料ツール「OFFICE KIT」をご用意しています。
質問に答えるだけで、自社に合った働き方の方向性やレイアウトタイプが見えてきます。
まだ具体的な計画がなくても活用できる内容です。ぜひ一度お試しください。 OFFICE KITで診断する