
社員のエンゲージメントを左右する「椅子の選び方」
~オフィスチェア編~
社員が快適に働ける環境を整えることは、総務部門にとって非常に重要な役割です。中でもオフィスチェア(オカムラでは「タスクシーティング」と呼ばれます)は、日々長時間使用されるオフィス家具のひとつ。オフィスチェアの選択が社員の集中力や健康状態に影響することもあり、オフィスでの生産性や働きやすさを大きく左右します。
しかしオフィスチェアは、スペックや価格、写真だけでは決めきれないもの。理想的なオフィスチェア選びを実現するには、実際に見て・触って・体験できるショールーム見学を活用するのがカギです。
この記事では、オフィスチェアを選ぶ際に意識すべきポイントや、ショールームを有効に活用する方法、その流れまでを詳しく解説します。
<目次>
1. オフィスチェアが適切かどうかは社員の仕事ぶりに影響する
オフィスチェアは、社員の毎日の仕事を支える重要な家具です。特に長時間の業務が続く現場では、快適性や身体への負担軽減といった視点からのオフィスチェア選びが、仕事の質や効率に直結します。
オカムラが手がけた数々のオフィス移転プロジェクトの中には、社員全員に長時間業務を快適にするハイクラスチェアを導入した企業もありました。こうした配慮により、「自分たちは会社から大切にされている」と感じた社員がイキイキと働くようになったという声も聞かれます。
働く人にとって身近な存在であるオフィスチェアにこだわることは、社員のモチベーションやエンゲージメントの向上にもつながっているのです。
2. オフィスチェア選びにショールーム見学をおすすめする理由
オフィスチェアを選ぶ際、カタログやウェブサイトの情報だけで決めてしまうのは難しいものです。見た目やスペック、価格などの情報はオンラインで把握できますが、「座り心地」や「操作性」といった体感的な要素は、実際に体験してみないとわかりません。
そこで活用したいのが、ショールームの見学です。ショールームとは、企業が新しいオフィスのレイアウトや家具の選定をする際に、実際の使用感や空間の雰囲気を確認できる施設です。オフィスチェアについても、ショールームでは豊富なラインアップの中から実際に見て、触って、座って、体験しながら選ぶことができます。
さらに、専門スタッフがヒアリングを通じて希望や条件に合うオフィスチェアを丁寧にピックアップし、最適なモデルを提案してくれます。自社の働き方に合ったオフィスチェアを納得して選びたい方には、ショールーム見学はとても有効な手段といえるでしょう。
3. 【ショールームへ行く前に】スムーズな見学のための事前準備
ただし、ショールームに行く際には注意点もあります。ショールームでは多種多様なオフィスチェアが展示されているため、事前準備をせずに訪問すると、何を見ればよいか迷ってしまい、あっという間に時間が過ぎてしまうことも少なくありません。だからこそ、ショールームへ行く前に「どのようなオフィスチェアを探しているのか」「どんなシーンで使うのか」など、ある程度の方向性を決めておくことが大切です。
オフィスチェアを選ぶ際は、事前準備として以下の2つのポイントをあらかじめ整理しておきましょう。
<ショールームへ行く前に決めておくこと>
- グレード/価格
- 利用シーン
グレード/価格
まず確認すべきなのが、オフィスチェアのグレード/価格です。中には、最初からグレード/価格を絞り込むと選択肢が狭まってしまうことを懸念される方もいらっしゃいます。しかし、オカムラにはグレードごとに複数のシリーズのラインナップが揃っているため、最初に大まかにグレード/価格を絞ったとしても選択肢が極端に狭まることはありません。
初めから細かく決める必要はありませんが、ある程度の目安を持っておくことで、製品選びが格段にスムーズになります。例えば、「オールラウンドからフルスペックの中で検討したい」「予算の都合上、ローコストからミドルの価格帯で選びたい」といった大まかな方針を決めておくだけでも、ある程度の種類に絞ることが可能です。
■グレード/価格の分類
|
グレード/価格 |
特徴 |
|
フルスペック/ハイエンド |
多機能で長時間使用に最適なモデル |
|
オールラウンド/ミドル |
必要な機能はひと通りそろっており、コストと機能のバランスがとれているモデル |
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ライトタスク/ローコスト |
必要最低限の機能で価格を抑えたモデル |
利用シーン
「誰が」「どんな作業に」「どれくらい」使うのかという利用シーンも整理が必要です。例えば、「パソコンの前で長時間作業をする社員用」「短時間の会議で使う会議室用」「来客対応用」など、使用目的によって選ぶべきオフィスチェアは大きく変わります。
利用シーンを具体的にイメージしておくことで、ショールームでチェックすべき機能が明確にできるため、結果として、自社にぴったりの一脚を効率よく見つけやすくなるのです。
4. 【いよいよショールームへ】見学の流れ
事前準備を整えたら、いよいよショールームでの見学です。ここでは、実際のショールーム見学がどのような流れで進むのかをご紹介します。流れを把握しておくことで、当日の訪問もスムーズに進められます。
<ショールーム見学の流れ>
- ショールーム見学に申し込み:ショールーム見学を申し込んだ後、担当者と日程調整や事前ヒアリングのやりとりを数回行います。
- ショールーム来館|必要に応じて担当スタッフと打ち合わせ:来館当日、必要に応じて担当スタッフと打ち合わせを実施。オフィスチェア導入の背景や使用するシーン、希望条件などをヒアリングし、見学対象の製品を絞り込みます。
- ショールーム見学:製品の機能や特徴、カラーバリエーションの説明を受けながら、実際に試し座りをして使用感を確認します。
- 担当スタッフと内容の確認:気になる製品があれば、再度説明を受けながら検討を進めましょう。決めきれない場合でも、カタログや張地サンプルの持ち帰りが可能です。
5. ショールームではココを確認! オフィスチェア選びで見るべきポイント6つ
ショールームでは、実際の機能や使い心地をしっかり体験して、自社に合ったオフィスチェアを見極めることが大切です。ここでは、オフィスチェア選びでチェックしておきたい6つのポイントを紹介します。
リクライニング

リクライニングは、背もたれを後ろに倒して姿勢をゆるめられる機能です。背中を預けて体をゆるめることで、長時間の作業による疲労を軽減します。また、前かがみ姿勢が多い作業をする場合は、「前傾機能」があるとさらに快適です。座面や背もたれを少し前に傾けることで姿勢が整い、腰への負担をやわらげます。必須の機能ではありませんが、パソコン作業や書き作業が多い業務環境では、チェックしておきたいポイントです。

<確認するポイント>
- 角度の固定はできるか
- 倒れる範囲はどれくらいか
- 操作のしやすさ
- 前傾姿勢にも対応しているか
座面の奥行き調節


奥行き調節は、座面を前後に動かして太もも裏の圧迫を軽減し、さまざまな体格の人が自然な姿勢を取りやすくする機能です。フリーアドレスや複数の社員が入れ替わりで使用するワークスペースでは、座面奥行きを調節できることで快適性と姿勢保持のしやすさが向上します。
<確認するポイント>
- 座面の前後調節が可能か
- 調節範囲
-
操作のしやすさ
アームレスト


腕や肩を支えるアームレスト(肘掛け)の有無を検討しましょう。アームレスト「なし」の場合、座面周りがすっきりしてデスクとの干渉が少ないため、移動の多い業務やカジュアルなワークスペースに向いています。一方、アームレスト「あり」の場合、腕を安定して支えられるため、タイピングやマウス操作が中心の業務において負担が軽減します。アームレストを採用する場合は、高さ・角度・前後左右などの調節機能を確認すると、社員の多様な作業姿勢に対応しやすくなります。
<確認するポイント>
- アームレストの有無
- 高さや角度の調節可否
- 前後・左右方向の調節可否
- 操作のしやすさ
作業スタイルに応じて調節の自由度が高いものを選ぶと快適です。
メッシュ/クッション


オフィスチェアの背もたれや座面の素材は、「メッシュ」か「クッション」のどちらにするかで快適性や見た目が変わるため、よく検討しましょう。メッシュは通気性が高く、蒸れを抑えたい環境や軽やかな印象の空間づくりに適しています。特に背メッシュは背面がすっきり見えるため、オフィス全体を明るく開放的にしたい場合にも効果的です。
一方で、クッションは弾力があり、しっかりとした座り心地が得られるため、落ち着いて集中したい業務や安定感を重視する場面に向いています。
<確認するポイント>
- 素材の種類(メッシュ/クッション)
- 肌ざわりや座り心地
-
通気性
カラーバリエーション

オフィスチェアのフレームや張地のカラーは、空間全体の印象を大きく左右します。ブランドカラーの反映に加え、オフィス全体に統一感を持たせたい場合にも効果的です。目的に合わせて色を選ぶことで、空間の雰囲気づくりや社員の働きやすい環境づくりに寄与します。

<確認するポイント>
- 選べるカラーの種類
-
内装や什器との相性
ヘッドレスト


ヘッドレストは、頭や首を支えるパーツで、作業時の姿勢サポートや、休憩時に頭を預けてリラックスしたいときに便利です。用途に応じてヘッドレストの有無を検討しましょう。
ヘッドレスト「あり」は、背に体を預けた姿勢を安定させやすくなり、首・肩の負担を軽減できるため、長時間座る業務が多い部署に適しています。ヘッドレストを採用する場合は、高さ・角度・動かしやすさなどの調節機能を確認しておくと、社員の体格や姿勢に合わせやすくなるでしょう。
一方、ヘッドレスト「なし」は、見た目がすっきりし、一人ひとり異なる頭の位置や体格の違いに左右されず使いやすい点が特徴です。

<確認するポイント>
- ヘッドレストの有無
- 高さや角度の調節可否
- 操作のしやすさ

6. オカムラのオフィスチェアで機能を比較してみよう
ここまで紹介してきたように、オフィスチェアにはリクライニングや座面の奥行き調節、アームレストなどさまざまな機能があります。ここでは、オカムラを代表する3つのチェアを例に、スペックや使い心地の違いを比較してみましょう。
フルスペック|コンテッサ セコンダ

コンテッサ セコンダは、オカムラを代表するフラッグシップモデル。強度・デザイン・座り心地のすべてにこだわったフルスペックのオフィスチェアです。
アンクルチルトリクライニング、アームレスト調節、座面の高さ・奥行き調節、前傾姿勢対応、リクライニングの強弱調節などを備え、スマートオペレーション機能により座ったまま自然な姿勢で調節でき、操作性にも優れています。
長時間の業務や、上質な座り心地を求める方に最適な一脚です。
オールラウンド|シルフィー

シルフィーは、快適性とデザイン性のバランスに優れたスタンダードモデルです。前傾機能付きの背座シンクロリクライニングを搭載し、集中作業をしっかりサポートします。背もたれのカーブを変えられる「バックカーブアジャスト機構」により、使用者の体格にフィットした座り心地を実現。
多様なワークスタイルに対応できる万能モデルで、オフィスチェア選びの基準にしやすい一脚です。
ライトタスク|フルーエント

フルーエントは、軽やかでコンパクトなデザインが魅力のライトタスクモデルです。リクライニングや座面の高さ・奥行き調節、アジャストアーム調節など、必要な機能をシンプルにまとめた設計で、カジュアルな打ち合わせや共用スペースで活用するチェアとしても最適です。
メッシュ素材の背もたれで通気性も抜群。デザイン・使いやすさ・コストパフォーマンスに優れた一脚です。
7. こだわりを持って選ぶオフィスチェアは、働く人との関係性を深める
オフィスチェアは、毎日長時間座るものだからこそ、使う人の体格や働き方に合ったものを選ぶことが大切です。それが心地よく、健やかに働ける環境づくりにつながります。
「誰がどんな想いで選んだか」は、必ず社員に伝わります。「自分たちのために、良いオフィスチェアを選んでくれた」「働く環境を本気で整えようとしてくれている」という納得感が職場への愛着を生み、企業への信頼や社員のエンゲージメント向上にもつながっていくのです。
オフィスチェア選びは、単なる設備投資ではなく、社員と会社の関係性を深めるきっかけになります。だからこそ"こだわって納得して選ぶ"ことが重要であり、そのためには実物を見て、座って、操作してみるという体験が欠かせません。
オカムラでは、多様なニーズに応える豊富なラインナップのオフィスチェアを揃えています。企業ごとに働き方や求める要素が異なるからこそ、100社100様の選び方に寄り添うことが、オカムラの使命です。
製品を実際に体験できるショールームでは、オカムラの専門スタッフが丁寧にご案内いたします。ぜひ、お気軽にご相談ください。
よくある質問
Q:ショールーム見学の際に、準備しておくことはありますか?
A:ショールームには多くの製品が展示されているため、目的が定まっていないと、見て回るだけで多くの時間を要してしまいます。予算やグレード、使用シーン(長時間作業、会議用など)を整理しておくことで、限られた時間の中でも効率的に見学でき、より自社に合った製品を選びやすくなります。
Q:ショールーム見学の流れを教えてください。
A:ウェブサイトや電話などで見学を申し込み、担当スタッフとのやりとりで日程などを確定します。当日は必要に応じて打ち合わせを行い、使用シーンや希望に合った製品をスタッフと一緒に確認します。製品の特徴や機能説明、試し座りを通じて検討を進めます。
Q:オフィスチェアを選ぶときは何を確認すればいいですか?
A:オフィスチェアを選ぶ際は、見た目や価格だけでなく、実際の使い心地や機能面をしっかり確認することが大切です。特に重視したいポイントは6つあります。
まず「リクライニング機能」は、背もたれを倒してリラックスできるか、前傾姿勢に対応しているかなどを確認しましょう。次に「座面の奥行き調節」は、体格に合った自然な姿勢を保つために重要です。「アームレスト」は腕や肩の負担を軽減するために、調節の自由度があるかを見ておきたいところです。また、座り心地に直結する「メッシュやクッションなどの素材」も、通気性や硬さなどを実際に体感して選ぶことが重要です。さらに、「カラーバリエーション」は、オフィス全体のデザインとの相性も考慮して選ぶと良いでしょう。最後に「ヘッドレスト」は、姿勢のサポートや休憩時の快適性に関わるため、調節機能の有無も含めて確認することをおすすめします。
これらのポイントをショールームで実際に体験しながら選ぶことで、より納得感のあるオフィスチェア選びができます。
イラスト:Masaki
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新着納入事例
オフィスづくりに関するQ&A
- Q1
オフィス移転や改装を検討しはじめるタイミングは、いつが良いですか?
- A1
社員数や内容によって異なりますが、100名規模のオフィスの場合、移転予定の1年前、改装の場合は6か月前からの検討が理想です。
現状課題の整理や物件選定、レイアウト設計、施工期間などを考慮すると、余裕をもった準備期間を設けることでスムーズに進められます。
オカムラでは、初期段階からお客様のニーズや課題を伺い、スケジュール立案や検討資料づくりをサポートしています。 お問い合わせ
- Q2
オフィスづくりを依頼すると、どこまでサポートしてもらえますか?
- A2
オカムラでは、オフィスの企画・設計・施工・運用までを一貫してサポートします。
働き方や組織課題を丁寧にヒアリングし、レイアウト、家具、照明、ICT環境などを総合的にデザインします。
また、移転・改装後のアンケートや改善提案を通して、働き方の変化に寄り添った空間づくりを支援します。 オカムラのオフィスづくりソリューション
- Q3
オフィス改装の費用はどのくらいかかりますか?
- A3
改装の内容や規模、目的によって費用は大きく変わります。
例えば、部分的なリニューアルなのか、働き方改革を目的とした全面リニューアルなのかによっても必要な費用は異なります。
具体的な金額を知りたい場合は、現状の課題やご希望をお伺いしたうえで、最適なプランをご提案いたします。まずはお気軽にお問い合わせください。 お問い合わせ
- Q4
まだ具体的な計画がなくても、相談して大丈夫ですか?
- A4
もちろん大丈夫です。
多くのお客様が「何から始めればいいか分からない」という段階からご相談されています。
オカムラでは、丁寧なヒアリングを通して課題整理や事例紹介、スケジュール・費用感の目安提示など初期検討をサポートします。
「移転か改装か迷っている」、「まずはイメージを膨らませたい」など、どんな段階でもお気軽にご相談ください。 お問い合わせ
- Q5
自社に合った働き方やレイアウトがわかりません。どうすれば良いですか?
- A5
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