オフィスで快適に作業するためのワークポイントとは?

2023年2月6日公開 / 2025年10月23日更新
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最近のオフィスには、昔はなかった新しい特徴が続々と登場しています。そのひとつとして、一人で仕事をするスペースに選択肢が増えた点が挙げられます。

今まではどのオフィスでも、いわゆる執務デスクが、一人で仕事をする際のお決まりの場所となっていました。ABWと呼ばれる働き方に対応したオフィスでは、一人ひとりが働く場所として、多様なスペースが用意されています。

たとえば、電話ボックスのようにまわりと区切られた形状の席や、パネルで囲われた席は、目の前の作業に集中できるように配慮されています。一方カフェにあるような、ソファ席も選択できるようになっていて、そうしたスペースでは普段と気分を変えて働くことができるでしょう。

このようにABWに配慮したオフィスは、ワーカーにとっては「仕事の内容に合わせて席を選ぶことができる」とうメリットがあります。一方で、オフィスを管理する側からすると、少し困った問題があるのです。

それは、「オフィスの収容可能人数をどのように算定すれば良いか」ということ。オフィスを計画する際には、オフィスの広さと収容人数との、適正なバランスを図ることが重要になってきます。

ABWに配慮したオフィスでも、収容人数を概算する方法

オカムラではワーカーが一定時間、快適に個人作業ができる席を「ワークポイント」と呼び、これを収容人数の目安とする考え方を提案しています。この考え方で重要なポイントとなるのが、他者との距離感です。そばに人がいると集中して仕事がしづらくなるため、ワークポイントは他者と適切な距離が保たれている必要があります。

個人が落ち着いて仕事ができるための距離として、エドワード・ホールが提唱したパーソナルスペースの考え方を参照し、「半径1.2m」をオカムラでは個人作業に必要な領域と定義しています。

たとえば下図では、どの例でも席としては4席ありますが、パーソナルスペースの「半径1.2m」を考慮すると、それぞれ左から、4ワークポイント、2ワークポイント、1ワークポイントとカウントされることになります。

このワークポイントの考え方で席数をカウントすれば、執務デスクに限らない多種多様な席がオフィスにある場合でも、ワーカーがどれくらい収容できるかを概算で把握することができるようになります。

まとめ

ABWに代表されるようなオフィスの活用に加えて、コロナ以降は「出社率」という、新たに考えなくてはならない要素が増えました。オフィスの収容人数の考え方は、より複雑になっています。オフィスを管理する側の悩みは尽きませんが、解決策のひとつとして、ワークポイントを考えるようにしてみてはいかがでしょうか。

オカムラでは、ワークポイントをさらにいくつかのポイントに細分化し、パターンごとの平均的なワークポイントの数も算出しています。関心のある方は、ぜひ以下のリンクから詳細をご確認ください。

ワークポイントから考えるオフィスの座席のとらえ方

イラスト:ウラケン・ボルボックス

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オフィスに関するQ&A

Q1

オフィス移転や改装を検討しはじめるタイミングは、いつが良いですか?

A1

社員数や内容によって異なりますが、100名規模のオフィスの場合、移転予定の1年前、改装の場合は6か月前からの検討が理想です。
現状課題の整理や物件選定、レイアウト設計、施工期間などを考慮すると、余裕をもった準備期間を設けることでスムーズに進められます。
オカムラでは、初期段階からお客様のニーズや課題を伺い、スケジュール立案や検討資料づくりをサポートしています。 お問い合わせ

Q2

オフィスづくりを依頼すると、どこまでサポートしてもらえますか?

A2

オカムラでは、オフィスの企画・設計・施工・運用までを一貫してサポートします。
働き方や組織課題を丁寧にヒアリングし、レイアウト、家具、照明、ICT環境などを総合的にデザインします。
また、移転・改装後のアンケートや改善提案を通して、働き方の変化に寄り添った空間づくりを支援します。 オカムラのオフィスづくりソリューション

Q3

オフィス改装の費用はどのくらいかかりますか?

A3

改装の内容や規模、目的によって費用は大きく変わります。
例えば、部分的なリニューアルなのか、働き方改革を目的とした全面リニューアルなのかによっても必要な費用は異なります。
具体的な金額を知りたい場合は、現状の課題やご希望をお伺いしたうえで、最適なプランをご提案いたします。まずはお気軽にお問い合わせください。 お問い合わせ

Q4

まだ具体的な計画がなくても、相談して大丈夫ですか?

A4

もちろん大丈夫です。
多くのお客様が「何から始めればいいか分からない」という段階からご相談されています。
オカムラでは、丁寧なヒアリングを通して課題整理や事例紹介、スケジュール・費用感の目安提示など初期検討をサポートします。
「移転か改装か迷っている」、「まずはイメージを膨らませたい」など、どんな段階でもお気軽にご相談ください。 お問い合わせ

Q5

自社に合った働き方やレイアウトがわかりません。どうすれば良いですか?

A5

オカムラでは、オフィスづくりの初期検討をサポートする無料ツール「OFFICE KIT」をご用意しています。
質問に答えるだけで、自社に合った働き方の方向性やレイアウトタイプが見えてきます。
まだ具体的な計画がなくても活用できる内容です。ぜひ一度お試しください。 OFFICE KITで診断する