
オフィスグリーン導入のメリットは?
種類や選び方、導入事例を紹介
近年、オフィスにグリーンを取り入れる企業が増えてきました。観葉植物や壁面緑化など、さまざまな形で植物を配置することで、従業員のリフレッシュ効果や集中力、企業イメージの向上など、多くの効果が期待できます。
この記事では、オフィスグリーンを導入するメリットや種類、選び方のポイントを解説。実際の導入事例もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
<目次>
1. オフィスグリーンの導入でオフィス環境への満足度が向上する?

働き方やオフィス環境の多様化が進む中で、心地よく働ける空間づくりへの関心が高まっています。その一環として、リラックス効果や集中力の向上を目的に、オフィスに植物を取り入れる企業が増えているのです。農林水産省が2020年に実施した「花や緑の効用・家庭とオフィスへの導入状況に関する調査」によると、オフィスに植物を導入している企業は全体の約44.8%にのぼります。

さらに注目すべきは、オフィス環境への満足度との関係です。満足度が高い職場では6割以上が「職場に植物を飾っている」と回答した一方で、満足度の低い職場では3割程度にとどまりました。この結果から、植物の存在が働く人の気持ちにポジティブな影響を与えていることがうかがえます。
加えてイギリスのエクセター大学(University of Exeter)の研究によると、グリーンを取り入れたオフィスでは、生産性が約15%向上する可能性があることも示されています。植物は職場の雰囲気を整えるだけでなく、働く人のパフォーマンスにも良い影響を与えるといえるでしょう。
快適なオフィスを整備する上で大切なのは、設備やデザインだけではありません。社員が心地よく過ごせる雰囲気や癒しを感じられる環境づくりも、欠かせない要素です。オフィスグリーンは、その第一歩として手軽かつ効果的に導入できる方法のひとつといえます。
2. オフィスグリーンのメリットとは?
オフィスにグリーンを取り入れることで、働く環境の快適さだけでなく、社員の意識や企業イメージにもプラスの影響を与えます。ここでは、オフィスグリーンがもたらす主なメリットを4つご紹介します。
<オフィスグリーンのメリット>
- コミュニケーションが生まれやすくなる
- ストレスをやわらげ、リフレッシュを促す
- 企業イメージ向上と採用力強化につながる
- 空間デザインが豊かになる
コミュニケーションが生まれやすくなる
オフィスに植物があるおかげで、自然と会話のきっかけになったことはありませんか?植物の配置や水やり、成長の変化など、ちょっとした出来事を通して会話が生まれることで、職場全体の雰囲気がやわらぎます。時には、部署や世代を越えた交流が生まれることもあるでしょう。
また、グリーンによって空間全体の印象が明るくなり、リラックスした空気が流れます。場の緊張がほぐれることで、社員同士が声をかけやすくなり、日常的なコミュニケーションを育むきっかけにもなります。オフィスグリーンは、人と人をつなぐ役割を担っているのです。
ストレスをやわらげ、リフレッシュを促す
グリーンのある空間には、心理的な安心感やリラックス効果があることが知られています。長時間のデスクワークを続ける中でも、視界にグリーンが入ることで気持ちを切り替えやすくなり、ストレスの軽減や集中力の維持に役立ちます。業務の合間に自然を感じられる環境があることで、心理的な余裕も生まれやすくなるでしょう。
特に、窓が少ない執務室や地下フロアなど外の景色が見えにくい環境では、オフィスグリーンは心を和ませる貴重な要素です。
企業イメージ向上と採用力強化につながる
オフィスグリーンの導入は、快適な空間をつくるだけでなく、「社員を大切にしている」「環境に配慮している」といった企業イメージを伝える効果もあります。
働く環境を重視する求職者が増える中、グリーンのあるオフィスは採用面でも魅力的なポイントです。面接やオフィス見学の際に、緑豊かな空間が与える印象は大きく、働きたいと思える職場としての評価につながるでしょう。
空間デザインが豊かになる
白やグレーなど無機質なオフィスに、グリーンの自然な彩りを加えることで温かみが生まれます。
グリーンをアクセントとして配置すれば、家具や内装とのコントラストが生まれ、空間全体のデザイン性が高まります。見た目の美しさは社員の満足度を高めるだけでなく、来客や取引先にも「洗練された企業」という印象を与える効果も期待できるでしょう。
3. オフィスグリーンの種類と設置方法
オフィスグリーンには、種類や設置方法によってさまざまな特徴や効果があります。まず、「リアルグリーン」と「フェイクグリーン」の違いを整理し、次に代表的な設置方法をご紹介します。
「リアルグリーン」と「フェイクグリーン」
オフィスグリーンを導入する際、まず決めておきたいのがリアルグリーン(本物の植物)にするか、フェイクグリーン(人工植物)にするかという点です。どちらにもメリットとデメリットがあるため、導入目的や維持管理の体制を踏まえて選びましょう。
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種類 |
メリット |
デメリット |
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リアルグリーン |
・自然の香りや質感でリラックス効果が高い ・二酸化炭素を吸収し、空気をきれいに保つ ・季節の変化を感じられる |
・水やりや日当たり管理などの手間がかかる ・虫がつく、枯れるなどのリスクがある ・定期的なメンテナンスや入れ替えが必要 |
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フェイクグリーン |
・水やり不要でメンテナンスが簡単 ・日当たりの悪い場所にも設置可能 ・季節や環境を問わず一定の見た目を維持できる |
・空気浄化や湿度調整などの効果はない ・質感やクオリティによっては人工的な印象を与えることがある |
設置方法
オフィスグリーンの設置方法には複数のスタイルがあります。スペースの広さや目的に合わせて、最適な方法を選びましょう。
・鉢植え/プランター

最も一般的なスタイルで、デスク脇や通路、リフレッシュエリアなどに手軽に設置できます。移動も簡単なので、オフィスのレイアウト変更にも柔軟に対応可能です。小型の卓上タイプから、空間のアクセントになる大型鉢までバリエーションも豊富にそろっています。
・壁面パネル

壁全体を植物で覆うスタイルで、視覚的なインパクトが大きいのが特徴です。特にエントランスや会議室などの来客が多いエリアにおすすめ。フェイクグリーンを用いれば、光や温度を気にせずに設置できるだけでなく、高いデザイン性を維持したまま管理の手間も軽減できます。
・吊り下げ

天井や梁から吊るす設置方法で、視線を上に誘導し、開放感のある空間を演出します。動線を妨げずにグリーンを取り入れられるのがメリットです。高さを活かすことで奥行きや立体感が生まれ、デザイン性の高いオフィスとして印象に残りやすいでしょう。
・家具一体型

収納棚やパーティション、ベンチなどの家具にグリーンを組み込むスタイルも増えています。家具と一体化させることで、動線を妨げずに自然にグリーンを取り入れられるのが魅力。空間全体に統一感が生まれ、洗練された印象を与えます。
そのほかにもオフィスグリーンの取り入れ方にはさまざまなスタイルやアイデアがあります。詳しくは以下をご覧ください。
4. オフィスグリーン導入の際は「緑視率」を意識する
オフィスにグリーンを取り入れる際は、視界にどのくらい緑が入るかを示す「緑視率」を意識することが大切です。緑視率とは、目に見える範囲の中で植物などの緑が占める割合のこと。一般的に、10〜15%程度が集中力を高めるのに理想的とされています。
オフィスにグリーンを適度なバランスで配置することで、リラックス効果や快適性を得やすくなります。緑が多すぎても少なすぎても効果が薄れるため、空間の広さや用途に合わせて調整するのがポイントです。
緑視率については以下のコラムでも解説しています。こちらもぜひご覧ください。
5. オフィスグリーンを選ぶときのポイント
オフィスにグリーンを導入する際は、見た目の印象だけでなく、管理のしやすさや設置環境との相性も重要です。ここでは、導入前に押さえておきたい3つのポイントをご紹介します。
導入後のメンテナンスを考慮してグリーンを選ぶ
オフィスでは、グリーンを定期的に手入れするのが難しい場合もあります。そのため、管理にかかる手間を事前に想定しておくことが大切です。例えば、フェイクグリーンを活用すれば、水やりや温度管理の手間がなく、忙しいオフィスでも常に美しい状態をキープできます。
リアルグリーンを導入する場合でも、メンテナンスを外部業者に委託して管理するのもひとつの方法です。定期的に専門スタッフが植物の状態をチェックし、交換や手入れを行ってくれるため、管理負担を大幅に減らせます。
そのほかにも、リアルとフェイクを組み合わせるなど、オフィスの規模や管理体制に合わせた柔軟な方法を検討しましょう。
環境に合うグリーンを選ぶ
リアルグリーンを導入する場合には、その植物の適した環境を考慮して選ぶことも重要です。光の当たり方や温度、湿度、空調の影響などを考慮せずに配置すると、枯れやすくなったり見た目が悪くなったりすることも。環境に合わせて植物を選べば、長く健康を保ち、自然な美しさを維持できます。
例えば、日当たりの良い窓際には日光を好む植物、空調が効いた室内には耐陰性のある植物を配置するなど、場所ごとに適した植物の種類を選ぶことがポイントです。
空間デザインにマッチするグリーンを選ぶ
グリーンは、オフィスデザインを引き立てる重要な要素のひとつです。空間全体のコンセプトやカラー、家具とのバランスを意識して選ぶことで、統一感のある美しいオフィスを演出できます。
例えば、エントランスや会議室などの見せる空間には、高さのあるシンボルツリーを。デスク周辺や通路など日常的に目に入る場所には、卓上サイズのグリーンを取り入れるなど、エリアごとに役割を考えたレイアウトを意識すると良いでしょう。
6. オシャレなオフィスグリーン導入事例をご紹介
ここでは、実際にオフィスグリーンを活用しているオシャレな企業の事例をご紹介します。
<オシャレなオフィスグリーン導入事例>
- 空間に寄り添うグリーンで、自然と協働が生まれるオフィスに
- 梁を活かしたグリーン装飾で、リフレッシュスペースに自然な温かみをプラス
- グリーンを効果的に配置した心地よく過ごせる社員食堂
- 社員食堂の吹き抜けに植栽を配置し、自然と人が集うリフレッシュ空間に
空間に寄り添うグリーンで、自然と協働が生まれるオフィスに

中外製薬株式会社 様では、コミュニケーション活性化を目的に、「社員が来たくなるオフィス」を目指してカフェエリアを設置しました。カフェエリアには吊り下げられたグリーンを配置し、木目調のインテリアやナチュラルカラーと調和させることで、明るくカジュアルな雰囲気を演出しています。自然に囲まれながらリラックスできる空間では、部門を越えたさまざまな交流が生まれています。


会議室前のラウンジには、木陰で語らうようなリラックス空間を設置。グリーンが柔らかな雰囲気をつくり出し、会議後の立ち話や休憩の場として活用されています。また、集中席が並ぶエリアの壁面にもグリーンパネルを設置。閉鎖的になりやすい空間にグリーンを飾ることで彩りが生まれ、快適性を高めています。
来たくなるオフィスの魅力は『ヨコ・タテ・ナナメ』のつながり|中外製薬株式会社
梁を活かしたグリーン装飾で、リフレッシュスペースに自然な温かみをプラス

日本電子計算株式会社 様では、社員が気軽に利用できるオフィスコンビニエリアを整備し、リフレッシュと交流を促す空間づくりを行いました。梁部分にグリーンを取り付けることで、省スペースながらもグリーンのある心地よい空間を実現しています。

オフィスコンビニの向かいにあるリフレッシュスペースは、ファミレス席まわりやフロアに置かれたグリーンが、天井の高さと相まって空間にほどよい奥行きと広がりをもたらしています。管理のしやすさにも配慮し、すべてフェイクグリーンを使用している点もポイントです。
「あったらいいな」を叶えて自然と人が集まる共用スペース|日本電子計算株式会社
グリーンを効果的に配置した心地よく過ごせる社員食堂

株式会社ヨコオ 様では、社員が心身ともにリフレッシュできる環境づくりを目的に、社員食堂の全面改装を実施しました。明るい木目調の内装に加え、テーブルまわりやパーティションなどにグリーンを効果的に配置し、自然を感じながら食事や会話を楽しめる空間を実現しています。


中央のドリンクカウンターにはシンボルツリーを設置。社員同士の会話やつながりを生み出す交流エリアとして機能しています。ファミレス席には植栽を組み込むことで、隣席との適度な距離感を保ちながら、落ち着いて過ごせる設計です。
90%以上の従業員に毎日利用される社員食堂のヒミツ|株式会社ヨコオ
社員食堂の吹き抜けに植栽を配置し、自然と人が集うリフレッシュ空間に

株式会社村田製作所 様では、社員食堂の改装に合わせて、吹き抜けの中央部にシンボルツリーを3本配置しました。開放的な空間にグリーンを取り入れることで、社員がリラックスしながら過ごせる空間を実現しています。
カウンターメインの個人席には自然光に映えるグリーンの植栽があしらわれ、まるで公園にいるかのような開放的な空間に。対面席にもグリーンが適度な目隠しになり、プライバシーを保ちながら快適に過ごせる工夫が施されています。

食堂に隣接するエリアに設けた「食堂会議室」では、日々ランチミーティングやラフな会議が開催されます。ニューヨークのブルックリンをイメージした空間には、吊り下げタイプのグリーンを配置。落ち着いた雰囲気のリラックスできる空間では、相手との距離が自然と縮まり、さまざまなアイデアが生まれています。
7. オフィスグリーンの導入は、快適なオフィスづくりの第一歩
オフィスグリーンの導入は、見た目の美しさだけでなく、社員の心理面やコミュニケーション、企業イメージの向上など、さまざまな効果をもたらします。近年では、単なるインテリアではなく「快適で健康的に働ける環境づくり」の一環として注目され、導入する企業も増えています。快適で心地よいオフィスづくりの第一歩として、ぜひオフィスグリーンの導入を検討してみてください。
オフィスグリーンを活用したオシャレなオフィスの事例や、デザインのポイントをまとめた資料もご用意しています。ぜひこちらも参考にしてください。
よくある質問
Q:オフィスグリーンを導入すると、どのような効果がありますか?
A:オフィスグリーンには、リラックス効果や集中力の向上、コミュニケーション活性化などの効果があります。視界にグリーンが入ることでストレスが軽減され、穏やかな雰囲気の中で仕事に取り組めるでしょう。また、環境への配慮や社員を大切にしている印象を与え、企業イメージの向上も期待できます。
Q:リアルグリーンとフェイクグリーンの違いを教えてください。
A:リアルグリーンは本物の植物で、自然の香りや空気清浄効果がある一方、水やりなどの手間がかかります。フェイクグリーンは日当たりを気にせず設置でき、メンテナンスも不要ですが、質感によっては人工的な印象を与えることがあるでしょう。
Q:オフィスグリーンの選び方のポイントは?
A:オフィスグリーンを選ぶ際は、管理のしやすさ・設置環境・デザインの3点を意識しましょう。メンテナンスの手間を考慮しつつ、環境条件に合わせて植物を選ぶことで、長く快適に楽しめます。オフィス全体の雰囲気に合わせることも大切です。
イラスト:Masaki
出典:
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