
ABW導入によるオフィスワーカーの健康への影響
新型コロナウイルスの影響により、いまオフィス環境の見直しを進める企業が増えています。特に、リモートワークの広がりによって、オフィスの運用方法の中でも、出社率の増減による空席をコントロールしやすいフリーアドレスがあらためて注目されるようになりました。
オフィス内において、働く「場所」を自由に選べるフリーアドレスは、座席の運用方法のひとつです。
一方で、席が固定かどうかにかかわらず、仕事の内容や目的に合わせて働く場所を選択するワークスタイルのことをABW(Activity Based Working)と言います。働く環境をより自由にしていくことは、働き方の多様性を実現できると考えて、オカムラではABWを取り入れたオフィスづくりを進めています。
ABWのメリットは、従業員が自由な働き方を選べることだけではありません。今回、オカムラが「ABWが従業員の健康状態に与える影響」を調査したところ、従業員の健康面に良い効果があることがわかりました。この記事では、オフィス環境の見直しが進められるいま、従業員が健康的に働くことができる新しいオフィスづくりについて、考えていきます。
整然としたオフィスから、ABWを取り入れた新しいオフィスへ
【調査対象】
都内の4拠点を1拠点に集約したオカムラのオフィスで、そのオフィスに入居し、調査への参加同意がとれた従業員96名。なお、新しいオフィスは当初の4拠点の総面積と比較して大幅に削減しています。
調査の場となったオフィスは、移転前はデスクと会議室が規則的にならんだレイアウトで、多くの従業員は固定席で働いていました。しかし移転後には、固定席を廃止してフリーアドレスに切り替えたほか、ABWを取り入れて、さまざまなタイプの空間が入り混じったレイアウトへと大きく変更しました。
特に大きな変化は、作業スペースのバリエーションが増えたことです。カフェにあるようなカジュアルなテーブルや、ソファに座って作業できる執務スペース、立ち姿勢での作業が可能な上下昇降デスクなど、さまざまなスペースを従業員が主体的に選べるようになりました。それでは、健康面にはどのような変化があったのでしょうか。
オフィス移転で生活習慣病が改善?
調査は、従業員96名について、オフィス移転前後での健康診断結果の変化を、対象となるオフィスワーカー1)と比較する形で行いました。その結果、「内臓肥満」「動脈硬化」「糖尿病」といった生活習慣病の基準となるリスク指標について、以下のような効果を確認しました。

・内臓肥満に関する指標(ウエスト周長)の抑制
ウエスト周長の数値は加齢とともに拡大する傾向があるため、移転後の従業員にも拡大傾向が見られました。しかし、比較対象のオフィスワーカーよりもその上昇幅は低くなっていることが確認できました。
・動脈硬化に関する指標(高密度リポタンパク質:HDL)の改善
HDLとは、いわゆる善玉コレステロールのこと。この数値の上昇が、移転後の従業員において確認できました。動脈硬化の抑制に効果がある可能性があります。
・糖尿病に関する指標(糖化ヘモグロビン:HbA1c)の改善
数値が高くなるほど、糖尿病リスクが高いことを示すHbA1c。移転後の従業員では、その数値が減少していることが確認できました。糖尿病の改善に対して大きな効果がある可能性があります。
ABWを取り入れたオフィスが、従業員の健康を下支えする
今回の結果から、ABWを取り入れたオフィスが、生活習慣病における「内臓肥満」「動脈硬化」「糖尿病」の指標改善に有効であることがわかりました。今後は、従業員が座りすぎにならず、自由に移動したり、立ち姿勢での作業が選択できるオフィスづくりに注目が集まるのではないでしょうか。
もちろん、この結果はあくまでもオカムラの一つのオフィス移転を取り上げたものですので、オフィス環境改善による健診データへの効果については、さらなる検討が必要だと思われます。
しかし、近年のオフィストレンドでもある「オフィスに多様性を持たせる」ことが、オフィスワーカーの健康という視点から見ても、有益である可能性がわかった調査結果でもありました。従業員の健康に配慮したオフィスづくりの検討の際には、ABWを取り入れてみることをオススメします。
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1)調査対象の従業員と同時期に健診を受診したオフィスワーカーで、かつ基本属性や生活習慣等の背景要因を考慮して選抜した人
参考文献:厚生労働省e-ヘルスネット https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/ [参照日:2021年4月28日]
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「ABWがオフィスワーカーの健康状態に与える好影響」
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イラスト:ウラケン・ボルボックス
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