【アンケート調査】コロナ禍以降の座席運用と考え方の変化

2022年3月30日公開 / 2025年10月23日更新
  • フリーアドレス

コロナ禍をきっかけに在宅勤務の導入や出社率の調整が起こり、オフィスの利用頻度が変化しています。こうした動きによって今、オフィスの座席の在り方が問われています。

そこで3,000名のワーカーを対象に、コロナ禍によって起こった、オフィスの座席の運用の変化について調査を行いました。

コロナ禍後には、グループアドレスやフリーアドレスが増えていく?

まず、コロナ禍前の座席の運用を見てみると、「固定席」で運用していた人の割合は回答者全体の約8割でした。それが調査時点では約6割まで減少していて、「グループアドレス*」や「フリーアドレス*」で運用している人の割合が増加しています。

*グループアドレス :チームやグループ、部署ごとに働くエリアが決まっており、社員は自分の所属チーム・グループに割りあてられた座席から1つを選ぶ。

*フリーアドレス  :社員一人ひとりが固定した席を持たず、空いている席やオープンスペースを自由に使う。

コロナ禍後のオフィスの座席運用についても見てみると、「グループアドレス」「フリーアドレス」といった固定席以外を望む人の割合は、回答者全体の半数以上を占めています。また、今後固定席の運用を望む人の割合は、コロナ禍前や調査時点で固定席だった人の割合よりも少ないことがわかりました。

コロナ禍では、感染対策のために座席同士の間隔を空けたり、出社率を調整するためにグループアドレスやフリーアドレスを一時的に導入したりする企業もみられました。そのような経験によって、固定席以外の運用に慣れた人も多いのかもしれません。

職種や業務内容からわかる、傾向のちがい

ここまで見てきたような座席の運用方法を考える上では、ワーカー一人ひとりの業務の特性を考えることが大切です。そこで代表的な職種別に、コロナ禍後に適切だと思うオフィスの座席の運用についても分析してみました。

設計・開発、事務など、比較的デスクワークが多いと想定される職種については固定席を望む人が半数以上いました。また、社外の人と協力する機会が多いと想定される、営業・販売、企画・マーケティングなどは、固定席を望む人は半数以下となっていました。

それぞれの業務特性に応じた、多様な空間を

コロナ禍をきっかけに、グループアドレスやフリーアドレスを希望する人が増えたことがわかりました。しかしこうした全体の傾向だけを見るのではなく、ワーカーの職種や業務内容の特性に応じて考えることが必要です。

過去の記事でもご紹介したように、単に固定席からフリーアドレスへ運用方法だけを変えるだけではなく、レイアウトや内装にも手を加え、多様な空間を用意するという視点も大切です。オフィスの在り方を見直す際は、参考にされてみてはいかがでしょうか。

なお、オカムラのラボオフィスはこの記事で紹介した3つの座席運用を組み合わせています。見学が可能ですので、ぜひご覧ください。

●事例紹介・見学予約はこちらから

詳細な情報を掲載した関連レポートはこちらの資料をご覧ください

働き方・働く場の変化に関する調査2021データ集

ぜひダウンロードしてご活用ください。
(お客様情報のご入力をお願いします)

イラスト:ウラケン・ボルボックス

おすすめ記事

おしゃれなオフィス実例10選! 共通点から学ぶ空間づくりのヒント

オフィスレイアウトパターン5選! デスク間の基準寸法も解説

固定席・フリーアドレス・グループアドレスの座席運用を比較!

20年でどう変わった? オフィスの1人当たり面積の推移をデータで読み解く

オフィスの休憩スペースのメリットとは? 働きやすさと生産性を両立

会議室の主要レイアウトを8種類ご紹介! シーン別に最適な配置を解説

コラム記事 一覧を見る

新着納入事例

曲線の通路が生み出した、活気あふれる交流の場

日本ガスケット株式会社 様


異なる部門が交わり、自由なワークスタイルを実践するラボオフィス

株式会社オカムラ 名古屋ラボオフィス『Cent Labo』


巧みなゾーニングで交流と働きやすさを両立、造船メーカーの挑戦

今治造船株式会社 様


多くの社員が集う社員食堂をスムーズな動線で心地よく

株式会社村田製作所 様


長崎のエンジニア人材確保へ、働きやすくエネルギッシュな空間

ビーウィズ株式会社 様


店内で商品を選ぶように席を選ぶ、ドラッグストアの本社オフィス

株式会社ウェルパーク 様


事例記事 一覧を見る

オフィスづくりに関するQ&A

Q1

オフィス移転や改装を検討しはじめるタイミングは、いつが良いですか?

A1

社員数や内容によって異なりますが、100名規模のオフィスの場合、移転予定の1年前、改装の場合は6か月前からの検討が理想です。
現状課題の整理や物件選定、レイアウト設計、施工期間などを考慮すると、余裕をもった準備期間を設けることでスムーズに進められます。
オカムラでは、初期段階からお客様のニーズや課題を伺い、スケジュール立案や検討資料づくりをサポートしています。 お問い合わせ

Q2

オフィスづくりを依頼すると、どこまでサポートしてもらえますか?

A2

オカムラでは、オフィスの企画・設計・施工・運用までを一貫してサポートします。
働き方や組織課題を丁寧にヒアリングし、レイアウト、家具、照明、ICT環境などを総合的にデザインします。
また、移転・改装後のアンケートや改善提案を通して、働き方の変化に寄り添った空間づくりを支援します。 オカムラのオフィスづくりソリューション

Q3

オフィス改装の費用はどのくらいかかりますか?

A3

改装の内容や規模、目的によって費用は大きく変わります。
例えば、部分的なリニューアルなのか、働き方改革を目的とした全面リニューアルなのかによっても必要な費用は異なります。
具体的な金額を知りたい場合は、現状の課題やご希望をお伺いしたうえで、最適なプランをご提案いたします。まずはお気軽にお問い合わせください。 お問い合わせ

Q4

まだ具体的な計画がなくても、相談して大丈夫ですか?

A4

もちろん大丈夫です。
多くのお客様が「何から始めればいいか分からない」という段階からご相談されています。
オカムラでは、丁寧なヒアリングを通して課題整理や事例紹介、スケジュール・費用感の目安提示など初期検討をサポートします。
「移転か改装か迷っている」、「まずはイメージを膨らませたい」など、どんな段階でもお気軽にご相談ください。 お問い合わせ

Q5

自社に合った働き方やレイアウトがわかりません。どうすれば良いですか?

A5

オカムラでは、オフィスづくりの初期検討をサポートする無料ツール「OFFICE KIT」をご用意しています。
質問に答えるだけで、自社に合った働き方の方向性やレイアウトタイプが見えてきます。
まだ具体的な計画がなくても活用できる内容です。ぜひ一度お試しください。 OFFICE KITで診断する