人とアイデアが流れ、混ざり合う。 価値を生む商品開発の新拠点
――3つのエリアを斜めに結び、 自然な行き来を生む動線設計
アサヒグループ食品株式会社 様

人とアイデアが流れ、混ざり合う。 価値を生む商品開発の新拠点
――3つのエリアを斜めに結び、 自然な行き来を生む動線設計
Project Data
- プロジェクト名
- アサヒグループ食品株式会社 商品開発センター新設プロジェクト
- 面積規模
- 3700㎡
- 人員規模
- 110名
- 完成年月
- 2025年11月
About Client
アサヒグループ食品は、菓子や健康食品、ベビーフード、介護食品などを展開する食品メーカーです。「おいしさ+α」の追求を掲げる長期ビジョンのもと、社会課題の解決に向けた商品開発に取り組んでいます。
Point!
- 3拠点の研究開発機能が集い、部門を越えた連携が生まれやすい環境に
- 人とアイデアが出会い、混ざり合って、深まる動線と意匠を計画
- 円モチーフやナチュラルトーンの色使いで、やわらかな雰囲気を醸成
- 社内外の交流を促し、商品開発や採用活動の活性など価値創出の拠点へ
Project Story
アサヒグループ食品 ご担当者様
当社の課題
商品開発および原料開発の研究部門が3拠点に分散しており、同一拠点内も小部屋で区切られた閉鎖的な環境でした。物理的な距離や壁があることで、社員が各部屋にこもりがちとなり、部門を超えた交流や知見共有が生まれにくい状況にありました。こうした分断が、商品開発をさらに活性化するうえでの課題となっていました。
当社のありたい姿
多彩な人材が交わり、魅力ある商品を生み出す研究開発拠点
3拠点に分かれていた研究開発機能を、江東区豊洲の新オフィスに集約。パレットの上でさまざまな色の絵の具を混ぜ合わせ、新しい絵を描くように、多様な人材が交わる場を目指しました。日常的な対話や共創を通じて、魅力ある商品や新たな価値を生み出したいと考えました。

ゾーニングと紹介するエリア
先進性に やわらかさを添えて迎える
エントランスは、食品の研究開発拠点に相応しい、清潔感と先進性を感じさせる設えです。天井はあえて仕上げを施さず、配管やダクトを露出させることで、空間にシャープな印象が生まれています。一方で、空間全体は白ではなくベージュを基調とし、無機質になり過ぎず親しみやすさが感じられます。ロゴ背面から漏れる間接光とペンダントライトの灯りが、空間をやさしく包み込みます。壁面、ベンチ、隣接するオープンキッチンの開口部にも曲線が連続し、奥へと視線を導く構成です。
人が出会う、 つながりの起点
木目調のあたたかなトーンでまとめられたカフェエリアは、コンセプト「FLOW」の、人と人が「合わさる」を体現します。円形の天井意匠がカフェエリアの位置をゆるやかに示し、対面カウンターや窓際カウンター席、丸テーブル、ソファ席で、思い思いに過ごせる構成です。席間の距離も近く、社員同士の会話や、部門を越えたちょっとした相談が生まれやすい場です。
ランチやコーヒーブレイクに加え、イベントや懇親の場としても利用され、時間帯ごとに異なる表情を見せます。
対話を育み、思考を深める、 2つの場
社員同士のアイデアを「混ぜて育む」役割のコミュニケーションエリアは、個々の知識を「重ねて深める」役割のフォーカスエリアへとつながっています。
コミュニケーションエリアはメイン動線の中央に位置し、円形の天井意匠の下、テーブルとチェアが思い思いに配置されています。可動式の什器を自在に組み替えることで、チームミーティングから大人数のイベントまで幅広く対応。オープンな空間は十分なゆとりがあり、複数のチームが活動しやすい環境となっています。部門を超えた交流も生まれ、仕事の情報交換も進んでいます。
穏やかな青をまとい、 検討を支える
会議室は青を基調とした落ち着いた印象で、豊洲の海とコーポレートカラーを重ねた色づかいが採り入れられています。会議室の一つは移動間仕切りによって2室に分割でき、人数や目的に応じて使い分けられます。来客利用を優先しつつ、空いているときは社内会議にも開放されます。
移転後、新拠点では社内交流が活発になり、来客が増えたという声も聞かれます。新商品開発への取り組みが進むとともに、他社とのコラボレーションも広がり、採用活動への活用も期待されています。人や情報が流れるように行き交い、価値創出につながるオフィスです。
About this Project
- 業種
- 食料品メーカー
- 企業名
- アサヒグループ食品株式会社 商品開発センター
- 所在地
- 東京都江東区豊洲6-4-34 メブクス豊洲3階
- WEBサイト
- https://www.asahi-gf.co.jp/
- 内装設計
- 株式会社類設計室
- サインデザイン
- 氏デザイン株式会社
- デザイナー
- 関連タグ
Credit
- 編集
- 水上アユミ(ノオト)、オカムラ編集部
- 執筆
- 合戸奈央
記事内の情報は取材当時の情報です。
この記事は2026年8月 3日に公開されたものです。




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