つながりを加速させる、明るく開放的な工場併設オフィス ――人と人をつなぎ、接点が生まれる動線と空間デザイン

株式会社デンソー安城製作所 様

つながりを加速させる、明るく開放的な工場併設オフィス ――人と人をつなぎ、接点が生まれる動線と空間デザイン

株式会社デンソー安城製作所 様

Project Data

プロジェクト名
株式会社デンソー安城製作所212工場 改装プロジェクト
面積規模
約2,050㎡
人員規模
約220名
完成年月
2025年11月

About Client

デンソー安城製作所は、デンソーの主要拠点として1967年に開設されました。電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)の電動化技術で必要不可欠なインバーターやスターターなど電動化製品の開発・生産を担っています。

Point!

  • 閉鎖的かつ分断された空間で、部署間の交流が生まれにくいことが課題だった
  • 人が交わるスポットを点在させて、部署を超えた交流を促進した
  • 気軽に相談できる空間設計により、立案から決裁までをスピーディーに
  • 開放的な執務エリア、居心地の良い休憩エリアでエンゲージメントを向上
<em>1Fお客様ロビー</em>  株式会社デンソー安城製作所 様
<em>1F多目的ロビー</em>  株式会社デンソー安城製作所 様
<em>2F執務エリア</em>  株式会社デンソー安城製作所 様
<em>2F会議室</em>  株式会社デンソー安城製作所 様
<em>2Fフリー集いの場</em>  株式会社デンソー安城製作所 様

Project Story

デンソー安城製作所 ご担当者様

当社の課題

デンソー安城製作所の212工場は、築50年が経過し、内装や設備の老朽化が進んでいました。執務エリアは1階と2階に分かれており、部署間のコミュニケーションが取りにくい状態でした。また、天井高が約2.1mと低いため圧迫感があり、壁やパーティションで区切られた部屋は見通しが悪く閉塞感がありました。

当社のありたい姿

偶発的な交流を生み出す、明るくオープンなオフィス

部署間のコミュニケーションを促進するため、見通しが良く開放的な空間づくりをめざしました。集中して業務に取り組む執務エリアと、対話が活性化するミーティングスペースのメリハリを明確にし、工場全体の業務効率向上を図りました。働きやすい現代的なオフィスへの刷新が、採用や人材の定着にも良い効果をもたらすことを期待しました。

以前のオフィス
BEFORE
酒井 祥衣

ゾーニングと紹介するエリア

ゾーニングと紹介するエリア
Scene 1

来訪者を温かく迎え、リラックスした対話を促す

来客用エントランスをくぐるとお客様ロビーが広がり、人数や用途に応じて選べる会議室やミーティングブースが設けられています。暖色や木目の什器が空間に温かみをもたらし、従業員とお客様がリラックスして対話ができる空間です。工場見学前の製品説明や、工場見学後の商談など多様なニーズに応えます。単なる待合ロビーではなく、お客様を迎え、工場と顧客のつながりをより深める場として設えられています。

Scene 2

社内外をつないで集う、交流の場づくり

多目的ロビーは、社内外の人が交わり関係性を育む多目的な空間です。日々の業務を支える運送や設備メンテナンスなどの協力会社の方々と、打ち合わせや荷物の受け取りを通じて会話が生まれています。中央のハイテーブルでは、工場で働く従業員が立ち寄って休憩や雑談をする姿も。

交流エリアはグリーン、通路はグレーといった床の塗り分けにより、空間が視覚的に区切られています。各所に植栽が配置されることで、心安らぐ雰囲気が醸成されています。

Scene 3

人の動きが感じられる、見通しの良い執務エリア

2階の執務エリアは、天井をスケルトン化して空間に高さを確保。さらに天窓からの自然光により明るく開放的な環境です。空調設備の位置を高くすることで、効率的な空気の循環にも配慮しています。

通路や部署間を区切っていた壁を撤去したことで見通しが大幅に向上し、他部署の従業員と顔を合わせる機会が増えたとの声も上がっています。執務席は固定席からグループアドレスに変更し、部署間の交流が促進されています。

Scene 4

遊び心と機能性が融合し、質の高い対話を生む

2階には人数や用途に応じて選べる会議スペースが豊富に設けられています。主にプレゼンや決裁者への報告など社内会議に活用され、什器やディスプレイが可動式であるため、用途に応じた自由なレイアウト変更が可能です。

会議室を区切る壁にはローパーティションが採用され、将来の働き方の変化にも対応できる拡張性と可変性を備えています。壁の吸音パネルと床材には複数のカラーが取り入れられ、遊び心が感じられる空間です。落ち着きのあるブルーで統一された会議室は、冷静で建設的な対話を促し、より質の高いコミュニケーションを創出します。

Scene 5

偶発的な出会いとつながりをもたらすフリースペース

人の往来が多いメイン動線沿いに、従業員同士の交流を加速させる「フリー集いの場」があります。可動式の什器やソファが配され、社内イベントや歓送迎会、他拠点とのWebミーティングなどの用途に対応しています。誰でも自由に使えるスペースを設けることで偶発的な交流が生まれやすくなりました。

今回の改装で、人と人が交わる風通しが良い働き方が叶えられています。その変化を通じて工場全体のコミュニケーションが活性化され、明るく居心地の良いオフィスでは作業効率の向上が期待されています。

Credit
編集
水上アユミ(ノオト)、オカムラ編集部
執筆
笹田理恵

記事内の情報は取材当時の情報です。

この記事は2026年6月15日に公開されたものです。

いますぐ、理想のオフィスを見つけよう。5つの診断タイプから、あなたの会社にあったレイアウトや働き方・オフィス作りのヒントをご紹介。お問い合わせなしで、理想のオフィスを考え始められます!オフィスタイプを診断する(5分)

関連事例