オカムラが、森林整備の際に発生する「未利用材」を新たなマテリアルとして製品に活用する取り組みを推進

未利用材を活用し成型した製品を、国内オフィス家具メーカーで初めて開発

製品・サービス オフィス教育・文化施設
2022年11月07日 ※記載内容は発行時のものです

株式会社オカムラ(本社:神奈川県横浜市、代表取締役 社長執行役員:中村 雅行)は、森林整備等の際に発生する不要な樹木や切り捨て材のうち未使用の材である「未利用材」を資源として回収し、チップ化・成型することで製品に活用する取り組みを進めています。
このたび、エースジャパン株式会社(本社:京都府、代表取締役:判藤 慶太)と協業し、未利用材を活用した製品を開発しました。2020年11月より販売しているクリエイティブファニチュア「SPRINT(スプリント)」のテーブルの天板として未利用材を使用した天板を新たにラインアップし、2022年11月に発売します。

  • 未利用材と天板

    左から、未利用材(葉、枝など)、チップ、未利用材から作った天板

  • 未利用材天板使用スプリント

    未利用材天板を使用したクリエイティブファニチュア「SPRINT(スプリント)」のテーブル

未利用材とは、森林整備の際に発生した不要な樹木や切り捨て材のうち、未使用の材のことです。森林の手入れや木を伐採する際に発生した未利用材は、森林に残されていると木材搬出の妨げになったり、台風や大雨が降った際に下流域へ流れ出たりするなど、さまざまな危険性をはらんでいます。未利用材の活用は、森林整備に寄与するとともに、災害時の流木などによる被害の防止など、社会課題の解決にもつながります。

オカムラは、「オカムラグループ 木材利用方針」に基づく製品開発を行っており、生物多様性の保全、木材の合法性の確保、森林認証材や国産材・地域材の利用など、森林資源の持続可能な利用を推進しています。
今回の取り組みでは、未利用材の低質材や根元部、曲がり材、枝や葉など、今まで家具に使われてこなかった部分の積極的な活用を行っています。未利用材の活用にあたり知見と技術を有するエースジャパン株式会社と協業し、国内の未利用材やダムにたまった流木などを資源として回収、チップ化・成型することで製品の天板に使用しました。
完成した天板は、エッジを柔らかくし縁材がないためチップになった木の風合いを感じることができるデザインです。この天板をクリエイティブファニチュア「SPRINT(スプリント)」のテーブル天板に使用し、2022年11月に発売します。
今後、地産地消を目指し、未利用材の天板を使用した製品を、オフィスに限らず学校用などに展開していく予定です。

未利用材の例 未利用材の活用

【未利用材を天板にする工程】

未利用材を天板にする工程

未利用材天板

未利用材を使用した製品について

●クリエイティブファニチュア「SPRINT(スプリント)」テーブル

「スプリント」は、2020年11月より販売しているクリエイティブファニチュアです。プロジェクトやチームでの作業の際に、スピード感を持ってより成果の高いアウトプットを実現するための場づくりをサポートします。さまざまな機能を持ち移動させることができるスタンドやワゴン、テーブル、スツールで構成されています。これらを組み合わせ、作業に最適な設えでチームワークを加速させます。
未利用材天板を使用した「スプリント」テーブルをラインアップに追加、2022年11月に発売します。

・仕様
サイズ:700W×450D×720H(mm)
脚カラー:7色(ブラック・ホワイト・ダークグレー・セージ・ダークグリーン・イエロー・オレンジレッド)
天板カラー:2色(ホワイト・ブラック)
価格(税抜き本体価格):64,200円~

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●学校用家具に展開予定

未利用材を活用した家具は、学校用などにも展開していく予定です。

参考:未利用材天板を使用した学習用デスク「SCHOLAR fit(スカラーフィット)」イメージ

オカムラの「サーキュラーデザイン」思考

オカムラは、「サーキュラーデザイン」思考による製品開発をしています。「サーキュラーエコノミー※(循環経済)」の考えに基づき、「製品企画・設計」から「調達」「製造」「販売」「メンテナンス」「再使用」「リサイクル」に至るまでの製品ライフサイクルの中で、限りある資源をより長く有効に使用し、廃棄物の発生を最小化するものづくりを目指します。

※サーキュラーエコノミーとは、従来の「大量生産・大量消費・大量廃棄」のリニアな経済(線形経済)に代わる、製品と資源の価値を可能な限り長く保全・維持し、廃棄物の発生を最小化した経済を指す(環境省ホームページより抜粋)

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