サステナビリティ情報

SUSTAINABILITY

地球環境への取り組み

事業活動におけるサプライチェーン全体を通じて地球環境負荷の低減を徹底することで、持続可能な社会づくりに貢献していきます。

オカムラグループ環境方針と環境戦略

オカムラグループは、トップマネジメントが環境への取り組みに関する全体的な意図および方向付けを「オカムラグループ環境方針」として表明しています。グループとして共通の環境方針を掲げて環境活動に取り組むことにより、グループ全体の環境パフォーマンスの向上と環境負荷の低減につなげています。

オカムラグループの環境戦略

オカムラグループは、「オカムラグループ環境方針」に基づき10年ごとに策定している環境長期ビジョンを2021年に見直し、事業活動に伴う環境負荷の低減の重要性を認識し企業の社会的責任を果たす経営を目指す新たな長期ビジョンとして、「GREEN WAVE 2030」を策定しました。
オカムラグループでは、サステナビリティにおける重要なテーマの一つとして「地球環境への取り組み」を位置付け、「サーキュラーエコノミーの推進」「持続可能な自然資源の利用と保全」「気候変動問題への貢献とカーボンニュートラルの実現」を重要課題と特定しています。これらの課題を環境長期ビジョン「GREEN WAVE 2030」に落とし込み、グループ全ての事業活動において環境負荷の低減に取り組むとともに、お取引先やお客さまとのパートナーシップにより積極的な環境活動を推進していきます。
さまざまな環境活動について、主に社内における取り組みを「エコの種」、お客さまやサプライチェーンを視野に入れた取り組みを「エコの実」と名付けて活動を行っています。

気候変動への対応

オカムラグループではスコープ1およびスコープ2の排出量は、「2030年度までに2020年度比50%削減」「2050年までに実質ゼロ」を目指し、スコープ3の排出量は、「2030年度までに2020年度比25%削減」という目標を設定しています。これらの目標の達成に向けて活動をさらに加速させるために再生可能エネルギーの利用を拡大し、太陽光設備の導入および省エネルギー設備への切り替えを計画的に推進しています。また、気候変動が事業に与える影響をリスクと機会に分類し、それに基づいたKPIの設定と具体的な対応策の立案が、持続可能な社会の実現および事業の持続可能性に不可欠であると認識しています。2021年4月にはTCFD提言への賛同と情報開示を行いました。2023年度には従来の2℃未満のシナリオ分析から、より野心的な1.5 ℃シナリオによる分析を行い、気候変動によるリスクと機会の見直しを行いました。さらに、2024年度には、2050年カーボンニュートラル実現に向けた移行計画についてより具体的な検討を進め、温室効果ガス排出量削減ロードマップを可視化しました。 また、2025年度よりインターナルカーボンプライシングを試行的に導入します。生産設備更新などの際に、CO2 削減効果をコスト評価した投資判断を行い、低炭素設備投資を促進します。

生物多様性への対応

オカムラグループは、事業活動が自然資本に依存し、かつ影響を及ぼすとの認識のもと、環境活動の指標と目標を掲げ、計画的に環境負荷低減に努めてまいりました。生物多様性の保全に関しては、ACORN(エイコーン)活動の活動指針である「自然環境保全」「資源の利用」「環境教育」「パートナーシップ」に基づき、木材の合法性確認や認証材の積極的な利用を進めています。また、自社生産事業所周辺地域やパートナーと連携しながら、生物多様性の損失を食い止め回復軌道へと転換させる「ネイチャーポジティブ(自然再興)」に資する取り組みを推進しています。また、TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)の考えに賛同し、「TNFD Adopter」に登録しました。事業活動が自然資本に与える影響と依存度を評価し、TCFDの情報開示に加え、TNFD提言に基づいた情報開示を進め、自然と共生した持続可能な社会の実現に貢献していきます。

*TNFD Adopter:TNFD提言に沿った情報開示を行う意思を表明した企業・組織

オカムラグループ TCFD・TNFD 提言に基づく情報開示

省資源・廃棄物削減への対応

オカムラグループでは製品の塗装工程において水資源を使用しています。水資源の枯渇により生産工程が停止するリスクに備え、各拠点で水使用量を把握・管理するとともに削減目標を設定して削減に取り組んでいます。また、循環節水システムの導入や雨水利用システムの導入により削減に努めています。原材料の使用量削減については、スコープ3のカテゴリ1算定やカーボンフットプリント算定に係り資材投入量を把握し、今後削減目標の策定に向け取り組んでいきます。廃棄物削減については、生産における材料の歩留まり率向上や生産系廃棄物のリサイクル率向上に取り組んでいます。

環境活動の指標と目標

オカムラグループでは、オカムラグループ環境方針に基づき目指すべき方向を示した環境長期ビジョンを10年ごとに策定するとともに、3年ごとに環境中期計画を策定して各年度の目標を明確にし、計画的に環境活動を推進することにより環境負荷を着実に低減しています。

環境長期ビジョン「GREEN WAVE 2030」

「GREEN WAVE 2030」においては、温室効果ガス排出量削減などの気候変動への対応や、水資源使用量の削減、生産プロセスにおける生産系廃棄物の排出量原単位削減などについて定量目標を設定しています。製品の開発や販売段階における環境負荷低減などの定性目標を設定し、2030年度の達成に向け活動を推進しています。

環境長期ビジョン「GREEN WAVE 2030」の主な内容

項目 2030年度目標
1.地球温暖化防止対策 温室効果ガス排出量 50%削減 (2020年度比)  エネルギー生産性 10%原単位向上 (2020年度比)
2.省資源、廃棄物削減 水資源使用量10%原単位削減(2020年度比)、生産系廃棄物9%原単位削減(2020年度比)
3.特定化学物質の削減 PRTR法対象物質 10%原単位削減(2020年度比)
4.製品開発での環境配慮推進 各種環境ラベルの対象拡大
5.社会に拡げる環境活動 ACORN活動の推進と環境教育での社会貢献
6.お客様へ製品・空間の提案 環境配慮製品販売比率と環境空間提案率向上

気候変動への対応

オカムラグループは、2050年に温室効果ガス排出実質ゼロ(カーボンニュートラル)を目指しており、この目標を達成するために2030年度の温室効果ガス排出量の削減目標を2020年度比50%とし、グループ全体で取り組みを進めています。生産事業所をはじめ各拠点における省エネルギー対策など、これまでの活動をさらに強化するとともに、再生可能エネルギーの利用拡大など新たな視点に立った取り組みを展開し、脱炭素社会の実現に貢献していきます。

省資源・資源循環

オカムラグループは、サーキュラーエコノミー(循環型経済)の考え方に基づき、製品の企画・設計から販売、メンテナンス、リユース・リサイクル、適正処理に至るまでの製品のライフサイクルの中で、限りある資源をより長く、有効に使用し、廃棄物の発生を最小化するものづくりを目指しています。生産プロセスでは、リサイクル素材や廃木材・未利用材などの使用、樹脂廃材や水の再利用などに取り組んでいます。また、生産事業所や物流センターにおけるゼロエミッション*の取り組み、お客さまが不要になった使用済み製品のリユース・リサイクルの推進により、アウトプットの削減に努めています。

*ゼロエミッション:工場や物流センターから排出される産業廃棄物の最終処分量をゼロにすること(オカムラグループにおけるゼロエミッションの定義による)

製品・サービスにおける環境配慮

オカムラグループは、お客さまの多様なニーズに応えるとともに、環境に配慮した製品やサービスを提供することにより、事業活動を通じてお客さまの環境負荷低減のお手伝いをしています。原材料の選定・調達から製品の製造・流通・使用・リサイクル・廃棄までを考慮し、製品のライフサイクル全体で環境負荷がより低い製品の開発・提供に努めています。

生物多様性保全

オカムラグループの事業活動は、自然環境からの恵みを受けて成り立っており、同時に自然環境に対して影響を与えています。木材などの自然資源を利用する企業としての責任を認識し、「ACORN」活動指針や「木材利用方針」に基づく取り組みを通じて、人と自然が共生し、自然がもたらす「生態系サービス」*を持続的に享受できる社会の構築に貢献します。

*生態系サービス:生物多様性によって生み出され、人間が恩恵を受けている自然の「恵み」のこと。「供給サービス」「調整サービス」「文化的サービス」「基盤サービス」の 4つに分類される

環境負荷の把握と環境汚染の防止

オカムラグループは、環境汚染防止のため、環境リスクマネジメントの強化と法令遵守の徹底に取り組んでいます。全生産事業所においてISO14001の環境マネジメントシステムを活用し、基準値の逸脱、環境に関する苦情や事故につながるリスクを特定・評価しています。その結果を踏まえた対策を実施し、継続的なリスク低減を図っています。

オカムラグループの環境マネジメント

オカムラグループは、環境方針に基づいて環境経営を推進していくために、グループ会社を含めた組織体制を整備するとともに、環境マネジメントシステムの構築・運用を通じて、継続的な取り組み推進と環境パフォーマンスの向上を目指しています。

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