異なる部門が交わり、自由なワークスタイルを実践するラボオフィス ――人々が集う「ランウェイ」が未来につながる社内交流を促進
株式会社オカムラ 名古屋ラボオフィス『Cent Labo』

異なる部門が交わり、自由なワークスタイルを実践するラボオフィス ――人々が集う「ランウェイ」が未来につながる社内交流を促進
Project Data
- プロジェクト名
- オカムラ名古屋ラボオフィス「Cent Labo」移転プロジェクト
- 面積規模
- 約420㎡
- 人員規模
- 約50名
- 完成年月
- 2025年1月
About Client
1945年に創業したオカムラは、人を想い、人が活きる場を創る企業です。全国各地に拠点を構え、オフィスや商業施設、病院、学校、物流施設など、多様な場づくりにおいて総合的なマネジメントを手がけています。
Point!
- 閉塞感のある執務空間、部署間のコミュニケーション不足が課題
- 移転を機に、働き方の実証実験を進める「ラボオフィス」として運用へ
- フロア中央に設けた「ランウェイ」エリアから自然な交流が生まれる
- フリーアドレスやABWを導入し、各自の業務に合わせて執務環境を最適化
Project Story
入居部門 ご担当者様
入居部門の課題
中部エリアの拠点の一つ、1973年の竣工当時から入居する伏見駅近くのオフィスビルでは、商環境事業本部と物流システム事業本部のメンバーが働いています。人員が増えるにつれ、執務エリアは椅子を引くとぶつかるほど手狭な環境に。打ち合わせスペースも少なく閉塞感がありました。部門ごとに分かれたレイアウトで、コミュニケーションに乏しい点も課題です。
入居部門のありたい姿
部門間の交流が生まれ、
先進的な働き方を実践する ラボオフィス
移転に伴い、今後は全国各地にある「ラボオフィス」の一つとして運用。先進的な働き方を実践し、得られた知見をお客さまにも発信していきます。別拠点で勤務していた一部メンバーが合流することもあり、部門間の交流機会を日常的に増やしたいです。イノベーションを起こし、オカムラの未来を担っていく場を目指します。

ゾーニングと紹介するエリア
人々が集う交流の中心地
「ランウェイ」
フロア中央に設けられた「ランウェイ」エリアは、所属部門の垣根なく人々が集まる場。エントランスを兼ねたカフェスペースとワークスペースで構成され、デスク作業から打ち合わせ、食事や休憩まで、あらゆるシーンで居合わせた人同士のコミュニケーションを生み出します。
背の低いキャビネットで左右がゆるやかに区切られ、滑走路(ランウェイ)のような直線的なゾーニングが特徴。蛍光灯のラインに沿うように、フロア奥の大きな窓に向かって設計され、名古屋の眺望も含めた演出がなされています。仕事仲間とともに、すっきりと気持ちよく過ごせる空間です。
業務内容にフィットする環境を
散りばめる
ランウェイの左右に、フリーアドレス席と固定席の執務エリアを配置。席間に十分なゆとりがあり、周囲の様子をほどよく感じながらも自分の業務に集中できます。フリーアドレスのエリアにはテーブルやソファなど多様な席を設け、業務内容や気分に合わせて自由に選べるABWを採用。「ちょっと確認したことがあって」などとお互いに声をかけ合い、その場でスムーズに打ち合わせや相談がしやすい雰囲気です。
移転に伴い、長年の紙資料などを整理。私物は各自のロッカーで管理することで、デスクの上は常に整頓された状態が保てるようになりました。
利用しやすくアクティブな
対話の場
交流を生み出すオープンな席がオフィス内に多く設けられている分、会議や打ち合わせ専用のスペースは適切な室数や大きさを検討。機密性が保たれるクローズドな空間として、大人数で集まるための会議個室は1室のみ設け、グループでの打ち合わせ用にはフルクローズ型ワークブース2台を導入されています。
会議室はチェア12席のほか窓面にソファ席を設置し、中部地区の大きな会議に対応。家具や内装は落ち着いたトーンでまとめられています。執務エリア側にガラス面を大きく取って空間に広がりを持たせつつ、ガラス面の中央にはプライバシーに配慮してシート加工が施されています。
「Cent Labo」新設によって、異なる部門のメンバーと関わりながらフレキシブルに働ける場が誕生しました。さまざまな刺激を受け、新たなコミュニケーションとアイデアが生まれる環境として育っていくはずです。
About this Project
- 業種
- オフィス家具メーカー
- 企業名
- 株式会社オカムラ 名古屋ラボオフィス「Cent Labo」
- 所在地
- 愛知県名古屋市中村区名駅4-7-1 ミッドランドスクエア 17階
- WEBサイト
- https://www.okamura.co.jp/
- デザイナー
- 関連タグ
Credit
- 編集
- 森夏紀(ノオト)、オカムラ編集部
- 執筆
- 笹田理恵
記事内の情報は取材当時の情報です。
この記事は2025年12月 2日に公開されたものです。



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