見通しの良い滑走路(Runway)を、堂々と自分らしく歩むように働く ――全席に上下昇降デスクを導入したWell-beingなオフィス
株式会社JALナビア 様

見通しの良い滑走路(Runway)を、堂々と自分らしく歩むように働く ――全席に上下昇降デスクを導入したWell-beingなオフィス
Project Data
- プロジェクト名
- 株式会社JALナビア 本社改装プロジェクト
- 面積規模
- 3,000㎡
- 人員規模
- 500名
- 完成年月
- 2024年12月
Point !
20年以上前から変わらないオフィスを、働きやすいオフィスへと改装した事例です。整然と机が並ぶ無機質な空間を見直し、開放感と活気のあるオフィスが誕生しました。執務室を1フロアに集約し、そのほか教室や倉庫などのスペースを再構成。限られたスペースを有効に使い、部署を越えた交流を生み出す工夫です。また、視線や動線に配慮したレイアウトで見通しの良い空間に。受電部門には全席に上下昇降デスク「Swift(スイフト)」を導入し、多様な人が快適に働ける場を実現しています。さらに、ONとOFFの切り替えがしやすいリフレッシュスペースも整備するなど、心身ともに充実し、自分らしく働けるオフィスになっています。
Project Story
JALナビア様のファーストオーダー
開放感があり、交流も生まれる心身ともに健康的に働ける 現代的なオフィスへ
わたしたちJALナビアは、航空券の予約・発券をはじめとする問い合わせに対応する総合コンタクトセンターとして、JALをご利用されるお客様のサポートをしています。
500名以上が働く東京オフィスは、壁で区切られた個室が点在し、見通しが悪い状態です。加えて、数多くの固定席が狭い間隔で配置され、コミュニケーションやリラックスができるスペースが少なく、オペレーターは閉塞感を覚えやすくなっています。業務フロアが18階と19階に分かれていることで、部門間のコミュニケーションが取りづらいことも課題に。
ビルに入居した20年以上前から変わらないオフィスを、「Well-being(社員が心身ともに健康的に働けること)」と「ESG(安全快適で持続可能なオフィスにすること)」を取り入れた空間へとアップデートすることを求めています。そして、心身ともに充実する環境で、社員が堂々と自分らしく働ける職場を目指したいです。

ゾーニングと紹介するエリア
座るエリアが毎月変わる 流動的なグループアドレス
18階のメインフロア入り口を進むと、総務・人事・教育などの間接部門が働く執務エリアが広がっています。毎月座るエリアが変わるグループアドレスを採用し、隣接する部署も頻繁に変わることで、接点の少ない社員との会話や部署間の連携が自然と生まれています。同じグループの社員同士が対面で座るレイアウトで、部署内の交流も生まれやすい環境です。
柱や床材には、明るい色合いながらもくつろげるテラコッタのアクセントカラーを採用し、コミュニケーションを活性化しながら、リラックスして働ける空間を演出しています。
オフィス全体に活気をもたらす 「交流の中心地」
執務エリアの横には、全部門が自由に使えるオープンエリア「Nexus」があります。ここは社員が行き交う「交流の中心地」。気軽に集まり自由闊達な議論ができるよう、メッシュ素材の囲いや柔らかいフォルムの什器が配置され、リビングライクな雰囲気が漂います。
ベージュ系のニュートラルカラーであたたかみと安らぎを演出。コーポレートカラーを意識したテラコッタをアクセントに加えることで、柔らかな空気感を生み出しています。ミーティングスペースとしての需要が高く、可動式の什器によって人数に応じた柔軟なレイアウト変更が可能です。
見通しが良く開放的な空間で、 自分らしさを引き出す
受電部門の執務エリアは、ペーパーレス化と収納棚の削減により、空間の有効活用を実現しています。部屋の長辺と平行にデスクを配置することで、見通しが良く開放的な印象に。動線がシンプルに整えられ、どの席からでも窓側の多目的スペースにアクセスしやすくなっています。
通路幅にもゆとりを持たせ、全席には上下昇降デスクを導入。車椅子ユーザーを含むすべての社員が行き来しやすく、天板の高さも自由に変えられるといった、ダイバーシティを重視した空間が広がります。
ONとOFFを切り替える リフレッシュスペース
南側と北側のエリアに1箇所ずつあるリフレッシュスペースは、休憩やランチタイムに利用されています。
アクセントカラーのテラコッタを全面に押し出した南側は、改装に伴いスペースを拡張し、リラックスできる場所をイメージして「Chill Café」と名付けられました。配色や家具のデザイン、植栽にもこだわることで、カフェのような設えに。オフィスにいることを忘れるほどリラックスできます。
20年以上前から使われていたオフィスは、今回の改装によって、心と体が整い、自分らしい働き方ができる空間へと生まれ変わりました。
About this Project
- 業種
- 事務センター、コンタクトセンター
- 企業名
- 株式会社JALナビア
- 所在地
- 東京都品川区東品川2-4-11 野村不動産天王洲ビル
- WEBサイト
- https://www.jalnavia.co.jp/
- デザイナー
- 関連タグ
Credit
- 編集
- 水上アユミ(ノオト)、オカムラ編集部
- 執筆
- 流石香織
記事内の情報は取材当時の情報です。
この記事は2025年6月23日に公開されたものです。




![株式会社JALナビア 様の事例写真/[18F執務エリア(間接部門)]窓面にはコーポレートカラーの赤い椅子が置かれています。目の前の景色や植栽に癒されつつ、集中して仕事に取り組める人気の席です。](https://okamura.imgix.net/casestudy/office/250602/img/250602_ph_02.jpg)
![株式会社JALナビア 様の事例写真/[18F執務エリア(間接部門)]中央手前にある正方形のデスク(写真右側)は、社長以下役員のミーティングなどでも利用されています。役員の席は固定化せず、社員と同じエリア内で自由に選べるようにすることで、距離を縮める工夫です。](https://okamura.imgix.net/casestudy/office/250602/img/250602_ph_03.jpg)
![株式会社JALナビア 様の事例写真/[18F Nexus]ミーティングスペースは30分単位で使える予約制。OCモバイルバッテリー完備で、コンセントの有無を気にせずに働く場所を選べます。停電時も充電できるので、緊急時にも稼働が必要なコンタクトセンターの心強い味方に。](https://okamura.imgix.net/casestudy/office/250602/img/250602_ph_05.jpg)
![株式会社JALナビア 様の事例写真/[18F Nexus]「Nexus」にはミーティングスペースが4箇所あります。各スペースのネオンサインの末尾には、写真のハート以外にもトランプのマーク(スペード、クラブ、ダイヤ)がデザインされ、集合場所を区別できる仕組みです。](https://okamura.imgix.net/casestudy/office/250602/img/250602_ph_06.jpg)
![株式会社JALナビア 様の事例写真/[18F Nexus]執務席としても利用されるオープンエリア。柱を囲うメッシュパネルに取り付けられた植栽が、居心地が良くコミュニケーションを取りやすい空間を演出します。](https://okamura.imgix.net/casestudy/office/250602/img/250602_ph_07.jpg)
![株式会社JALナビア 様の事例写真/[18F執務エリア(受電部門)]受電部門が働く執務エリアは、社員同士が背を向けて座る「背面対向式」のレイアウト。他の社員が視界に入らないため集中しやすく、振り返ればメンバーと会話できるなど、コミュニケーションの取りやすさも魅力です。](https://okamura.imgix.net/casestudy/office/250602/img/250602_ph_17.jpg)
![株式会社JALナビア 様の事例写真/[18F執務エリア(受電部門)]あまり活用されていなかった窓際は、多目的スペースへと変更。ミーティングができるテーブルや集中ブースなど、業務内容に応じて使えるバリエーション豊かな空間が広がります。](https://okamura.imgix.net/casestudy/office/250602/img/250602_ph_09.jpg)
![株式会社JALナビア 様の事例写真/[18F執務エリア(受電部門)]壁際に配置されたフルクローズ型ワークブースは、Web会議や研修に活用されています。ブース内の音漏れを防ぎ、コンタクトセンターの業務を妨げません。](https://okamura.imgix.net/casestudy/office/250602/img/250602_ph_10.jpg)
![株式会社JALナビア 様の事例写真/[19F教室]18階をオープンなエリアにするため、19階に移動された教室。主に、コンタクトセンターの新入社員教育やブラッシュアップ教育などの研修に使われています。](https://okamura.imgix.net/casestudy/office/250602/img/250602_ph_11.jpg)
![株式会社JALナビア 様の事例写真/[Chill Café]気持ちのオンオフを切り替えられるよう、執務エリアとは間仕切りで区切られています。複数人で会話を楽しむ人もいれば、一人で静かに過ごす人もいて、それぞれ自由なスタイルでリフレッシュしています。](https://okamura.imgix.net/casestudy/office/250602/img/250602_ph_13.jpg)
![株式会社JALナビア 様の事例写真/[Chill Café]テーブルにはオープンエリア「Nexus」と連動するメッシュパネルが置かれ、対面に人が座っても視線が気になりません。写真奥の空間には可動式什器を採用し、人数に応じてフレキシブルに使える工夫が凝らされています。](https://okamura.imgix.net/casestudy/office/250602/img/250602_ph_14.jpg)
![株式会社JALナビア 様の事例写真/[Chill Café]南側のエリアでは、晴れの日に東京ベイエリアを望む広大な海と空の景色を楽しむこともできます。丸みを帯びた優しいフォルムが印象的な家具や植栽がバランスよく配置された空間は、気分転換に最適です。](https://okamura.imgix.net/casestudy/office/250602/img/250602_ph_15.jpg)
![株式会社JALナビア 様の事例写真/[リフレッシュエリア]グリーンを基調とした癒しの空間が広がる北側のリフレッシュエリアは、1人や2人で使える席が中心です。什器は南側と同じフォルムで統一感を持たせつつ、違う配色に。南側とイメージが異なるので、その日の気分に合わせて使い分けができます。](https://okamura.imgix.net/casestudy/office/250602/img/250602_ph_16.jpg)











