「次の100年へ」働き方と共創を進化させる本社オフィス ――ABW導入と交流の場で個と組織の力を最大化する改装プロジェクト

旭化成株式会社 様

「次の100年へ」働き方と共創を進化させる本社オフィス ――ABW導入と交流の場で個と組織の力を最大化する改装プロジェクト

旭化成株式会社 様

Project Data

プロジェクト名
旭化成株式会社 本社改装プロジェクト
面積規模
21,000㎡
人員規模
3,000名
完成年月
2024年5月

Point !

多様な働き方を支え、社内外のコミュニケーションをより活発にする環境を目指して、オフィスの改装に取り組んだ事例です。
固定席からABW(※)に移行し、執務エリアだけでなく、社員食堂や新設したワークスペースなど、社員が働く場を自由に選べる環境を整えました。個人の生産性を高めると同時に、交流・共創をテーマにした空間を設けることで、部署や組織の垣根を越えたコミュニケーションを活性化させてアイデアの共有を促進しています。エントランスには、企業の歴史を紐解き、過去から未来への挑戦を象徴するデザインを採用。この事例は、個と組織の力を最大限に引き出し、創造性を育む「これからのオフィスデザイン」のヒントとなるでしょう。
※ABW(Activity Based Working)......業務内容に合わせ、働く場所を自由に選ぶことができるワークスタイルのこと

<em>エントランス</em>  旭化成株式会社 様
<em>社員食堂『BLANCA』</em>  旭化成株式会社 様
<em>ワークラウンジ『PRiSM』</em>  旭化成株式会社 様
<em>わいがやスペース</em>  旭化成株式会社 様

Project Story

旭化成様のファーストオーダー

多様な働き方と交流を促し、
個人・組織の力を最大限に発揮させるオフィスへ

わたしたち旭化成株式会社は、マテリアル・住宅・ヘルスケアの3領域で事業展開する総合化学メーカーです。創業から100年を超える歴史の中で培ってきた知見や技術を基盤に、新しい社会価値を創出し続ける企業でありたいと考えています。その実現には、人材の多様性を活かすことが欠かせません。個人と組織のパフォーマンスを最大限に引き出すために、わたしたちはオフィスの在り方を再定義しています。

これからのオフィスには、業務内容に合わせて働く場所を柔軟に選べる環境を整えるとともに、人と人が集まり、対話し、そして新しい発見を生み出す共創の空間が必要です。世界20カ国以上に拠点を構える当社にとって、ヘッドクオーター(本社)はグループ全体の働き方をリードし、会社の未来像を示す中核の存在。そのヘッドクオーターの改装を進め、次の時代に向けて新しい可能性を切り拓く、イノベーションの拠点にしたいと考えています。

以前のオフィス
BEFORE
旭化成@デザインチーム
Scene 1

ブランドと創造の進化を映す、迎えの空間

足を踏み入れた瞬間、装飾を抑えた機能美と、未来を感じさせる先進的なデザインの重なりに目を奪われます。窓からやさしく降り注ぐ自然光が白を基調とした空間全体に温かみを添え、コーポレートカラーの青が際立ちます。

ビル自体が持つ緩やかなカーブを活かし、曲線を取り入れたレイアウトは、広がりと柔らかさを生み、自然な動線を形作っています。「どこを撮っても絵になるフォトジェニックな空間」を意識して設計されたエントランスは、ヘッドクオーターとしての品格を持ち、持続的な成長への意志が反映されています。

Scene 2

食を中心に、多様な働き方と交流を紡ぐ

社員食堂『BLANCA』は、ランチやカフェの利用にとどまらず、打ち合わせやワークプレイス、社内外のパーティーや懇親会などにも活用されている自由度の高い空間です。温かみのある木材を基調とした内装と、窓から差す陽光がリラックスした雰囲気を作り出しています。

朝8時半から利用可能で、ランチタイムには温かい日替わりランチや丼メニューが提供され賑わいを見せます。さらに、毎週火曜夜のバー営業では部署や世代を超えた交流が生まれるきっかけにも。自然と訪れたくなる新たな空間が、働く時間に彩りを添えています。

Scene 3

プリズムの光が導く、新しい共創のカタチ

光を屈折・分散させるプリズムのように、「ヒト・モノ・コト」を分析し、新たな価値を生み出す――共創空間『PRiSM』の空間設計にはそんな想いが込められています。

落ち着いたトーンで統一された空間は、天井デザインの変化によって緩やかにゾーニング。共創スペースとワークスペースが融合し、植栽が豊かに取り入れられたウェルネスな環境が広がります。

Scene 4

働く場を自ら選び、個とチームの力をつなぐ

執務エリアは静かな環境が保たれ、集中して業務に取り組めるよう設計されています。その一角に設けられた『わいがやスペース』は、対面レイアウトの席が揃い、気兼ねなく会話できる場。執務エリアの落ち着きと、わいがやスペースの活気が緩やかに共存し、働きやすさとコミュニケーションの活性化を両立しています。

また、カジュアルなファミレス席も併設され、目的やシーンに応じた使い分けが可能です。社員のニーズを丁寧に反映した空間デザインは、チームの連携や新たな発想を促し、日々の業務を支えています。

Credit
編集
水上アユミ(ノオト)、オカムラ編集部
執筆
合戸奈央
写真
山内紀人

記事内の情報は取材当時の情報です。

この記事は2025年6月18日に公開されたものです。

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