それぞれの働き方を重ね合わせ「ものがたり」が生まれるオフィス ――多彩な共有空間が部署を越えた交流を育む

東映株式会社 様

それぞれの働き方を重ね合わせ「ものがたり」が生まれるオフィス ――多彩な共有空間が部署を越えた交流を育む

東映株式会社 様

Project Data

プロジェクト名
東映株式会社 本社移転プロジェクト
面積規模
約4,100㎡
人員規模
約475名
完成年月
2025年7月

About Client

1951年に映画製作および配給を行う会社として設立し、現在は映画・ドラマ・アニメ・配信など多様な映像制作を中心に、イベントや商品展開まで多角的に手がけています。グローバルで愛される「ものがたり」を発信する総合コンテンツ企業です。

Point!

  • 旧本社ビルの老朽化、部署間の交流不足に課題を感じていた
  • 新本社は企業ロゴやコーポレートカラーを取り入れ"東映らしさ"を演出
  • 執務エリアに多彩な交流スポットを設け、部署間のつながりを育む
  • 居抜きの什器を活かしつつ要所にコストをかけ、効率性と上質感を両立した
<em>9階 エントランス</em>  東映株式会社 様
<em>9階 試写室</em>  東映株式会社 様
<em>10階 コミュニケーションエリア</em>  東映株式会社 様
<em>10階 スタジオC</em>  東映株式会社 様
<em>10階 カフェエリア</em>  東映株式会社 様
<em>9階 応接室</em>  東映株式会社 様

Project Story

東映 ご担当者様

当社の課題

本社ビルは築65年経過し老朽化が進んでいます。また、執務エリアは各部署が壁で区切られているため、部署間の交流が生まれにくい状況です。共通の会議室もありますが、部署ごとにも配置され、共通会議室が取れず他部署の会議室に空きがあっても利用できない不便さを感じています。来客を迎えるスペースや作品を紹介する場もなく、社外へ情報発信する機会も限られています。

当社のありたい姿

部署の垣根を超えた交流を育み、東映の魅力を伝える新本社

老朽化対策として本社の移転を計画しています。新本社では社員同士の活発な交流と、部署を越えたつながりを生み出したいです。さらに、来訪者をおもてなしする場、自社作品を紹介できる場も整えたい。移転先は居抜き物件のため、既存の什器や空間を有効活用しながらも“東映らしい”オフィスになることを期待しています。

以前のオフィス
BEFORE

ゾーニングと紹介するエリア

ゾーニングと紹介するエリア
Scene 1

企業ブランドを伝えるエントランス

企業ロゴマークから着想を得た三角形の社名サインが、来訪者をお迎えします。エントランスは、東映映画のオープニングに登場する「荒磯に波」をモチーフにデザイン。壁は左官職人の手仕事で波のうねりを描き、受付カウンターに自然が刻んだ豊かな表情を持つ希少な「伊達冠石」を用いることで、海の岩場が表現されています。手仕事の温もりを感じる空間には、ものづくりを大切にする企業の姿勢がにじみます。スペースを有効活用するために、受付はコンパクトな設計に。エントランスから奥の窓まで視線が抜けるよう全面ガラス張りの扉を採用し、空間の広がりを感じられるよう工夫されています。

Scene 2

東映作品を世に出すためのショーケース

公開前の映画を関係者に披露する試写室は、映画をつくる東映にとって不可欠な設備。

もともと大会議室として使われていた2室を改装し、60席を備えた試写室と待合エリアへと生まれ変わりました。複数企業が入居するテナントビル内の環境に対応するため、上下階のテナントに配慮した防音工事を行っています。全体では居抜きオフィスを活用することでコストを削減しつつ、試写室には重点的に投資し、特別な空間に仕上げられています。自社の事業を支える重要なエリアです。

Scene 3

人が集い、自然に会話が広がる

旧本社では執務フロアが部署ごとに分かれていましたが、移転後は秘書部を除く全部署が1フロアに集約されました。執務フロアの入り口付近には、部署間の交流を促すコミュニケーションエリアが配置されています。オフィス内で最も人の往来があるため、気軽に立ち寄りやすく自然な会話が生まれます。

企業ロゴをモチーフにした三角形のベンチには、外出前後の一時的な作業スペースとして利用する人や、近くの棚に置かれた本や雑誌を読む人の姿も。奥にはビッグテーブルやベンチシートなど多様な席があり、仕事内容や打ち合わせのスタイルに合った席を自由に選べます。

Scene 4

新たな物語を生む、7つのスタジオ

執務フロアには「スタジオ」と名付けられた7つの交流スポットが点在し、AからGのアルファベットで呼び分けられています。部署を超えたコラボレーションやコミュニケーションを誘発する場として設計されました。オープンで壁のないつくりのため、議論の熱量が周囲に波及してフロア全体に活気をもたらします。

やぐらタイプのスタジオCは、移動式パネルが適度な目隠しとなり集中しやすい空間。パネルはホワイトボードとしても活用でき、企画会議やブレインストーミングに最適です。会議室ほどかしこまらず、リラックスして対話ができます。

Scene 5

居抜きを活かした、憩いのカフェエリア

居抜きオフィスのメリットを活かして前入居企業の什器を転用しながら、一方で壁面や照明は整え直し、ポップなデザインに刷新。ソファ席も追加し、より快適に過ごせる空間へと進化しています。一角にはコーヒーマシンや軽食の販売コーナーが備えられ、ランチタイムには多くの社員が集います。食事しながら談笑する姿が見られ、部署や役職を問わない交流のハブとして機能しています。ランチ以外の時間帯にも執務や打合せでの使用はもちろん、仕事の合間の息抜きに利用され、カジュアルな空気の中で気分を切り替えられます。

Scene 6

世界中のゲストを迎え、つながりを深める

来客用の応接室と会議室は、世界中から訪れるゲストを心地よく迎えられるよう、品格と温かみを兼ね備えた空間に設えられています。

エントランスに隣接した応接室は、間接照明が生み出す光の陰影が特別感を演出。テーブルの天板には、東映配給映画のオープニングで流れる「荒磯に波」のアナログフィルムが埋め込まれ東映らしさを感じられます。会議室は可能な限り居抜きの部屋を残しつつ、壁面デザインや照明にこだわり、上質さと効率性を両立させています。

東映らしさが全体に息づき、部署間や企業間の垣根を超えた協働が期待される新本社です。

Credit
編集
水上アユミ(ノオト)、オカムラ編集部
執筆
合戸奈央
写真
山内紀人

記事内の情報は取材当時の情報です。

この記事は2026年1月 7日に公開されたものです。

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