社員参加型のアプローチで実現する、
株式会社朝日新聞社 東京本社 様

社員参加型のアプローチで実現する、
Project Data
- プロジェクト名
- 株式会社朝日新聞社 東京本社13階改装プロジェクト
- 面積規模
- 1,030㎡
- 人員規模
- 約200名/178ワークポイント
- 完成年月
- 2023年10月竣工
Point !
今回は、バックオフィス6部門が入居するフロアの壁を取り払い、グループアドレスとフリーアドレスのエリアを設けたオフィス改装の事例です。フロアの中央にレイアウトされたオープンなカフェエリアは、さまざまな部署の人たちが訪れる交流の場になっています。
また、ワークショップを通じて挙げられた社員の意見を積極的にデザインへ反映しています。そうすることで、真に働きやすく心地よい、「働く人たちにフィットする」空間を実現しました。社員の想いが連動した改装プロジェクトは、個人のエンゲージメントを向上させるだけでなく、朝日新聞社全体で進めているオフィス改革の実現にも一役買ってくれることでしょう。
Project Story
朝日新聞社 東京本社様のファーストオーダー
社員同士の繋がりを深化させる
開放的なオフィス空間を
朝日新聞社は、働き方改革の一貫としてオフィスの改装を進め、フリーアドレス化とペーパーレス化に取り組んでいます。
東京本社ビルの13階では、経理や財務、人事などのバックオフィス業務を担う、約200名の社員が働いています。管理業務は専門性が高く細分化されている一方で、部署間の連携も不可欠です。しかし、現在は各部署が個別の部屋に分かれており、必要な情報の伝達は行われているものの、それ以上のコミュニケーションが少ないという課題が生じています。
今回の改装では全社的に進めている改革への取り組みと共に、社員同士の交流を活性化することで部門を越えた情報共有が進む、開放的なオフィスを実現したいです。
ゾーニングと紹介するエリア
涼やかな色調が生む
寒色のカーペットが張られた執務エリアは、爽やかで清涼感のある雰囲気です。寒色は心を落ち着かせる効果があるため、じっくり取り組みたい業務にぴったり。
バックオフィス業務は社内の機密情報を扱います。オープンスペースでの情報漏洩を防ぐために、機密情報を扱うときはパーティションで仕切られた集中ブースやフルクローズ型ワークブースが活用されています。業務の内容に合わせて、最適な環境を選べると好評です。
温かな色合いが織りなす
安らぐ暖色を基調としたエリアは、周囲とゆるやかな繋がりを感じられるオープンなワークスペースです。高さ違いの大型テーブルが重なる席には自然と人が集まり、皆の“拠り所”になっています。物理的な壁をなくしたことで心理的な垣根も取り払われ、業務情報の交換や部署間の協力が自然に生まれやすくなりました。
また、フリーアドレスを採用したことで、持ち運ぶものを減らそうという意識が高まりました。その結果、改装前と比較して70%ものペーパーレス化に成功し、紙資料は一角の共有キャビネットに収められる量になっています。
社内のハブになる
円みを帯びたフォルムが目を引くカフェエリアは、新装オフィスのシンボルです。柔らかな表情の木目と豊かなグリーンが自然の温もりを感じさせると共に、新たな活力を呼び覚まします。
フロアの中央に位置しているため、どのエリアからも訪れやすく、いろいろな部署の人が自然と集まってきます。柱の壁は石や金属など多彩な異素材で装飾され、「個性が混ざり、調和する」というコンセプトが表現されています。
業務はもちろん、仲間とランチを楽しんだりコーヒーを片手に談笑したりする姿も。部署を超えた繋がりが生まれる場です。
About this Project
- 業種
- 情報通信業
- 企業名
- 株式会社朝日新聞社
- プロジェクト名
- 朝日新聞社 東京本社13階改装プロジェクト
- 所在地
- 東京都中央区築地5-3-2
- デザイナー
- 関連タグ
Credit
- 編集
- 水上アユミ(ノオト)、オカムラ編集部
- 執筆
- 合戸奈央
記事内の情報は取材当時の情報です。
この記事は2024年10月 1日に公開されたものです。



 
 
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