ハイブリッドワークが及ぼす地球環境への影響とは?

2023年1月10日公開 / 2025年10月23日更新
  • テレワーク
  • 環境配慮

近年、オフィスワークとテレワークを組み合わせて働く「ハイブリッドワーク」が浸透しつつあります。注目が集まるハイブリッドワークについて盛んに議論されているのは、「オフィスとテレワークのどちらで働く方が、より効率よく生産的に働けるのか?」という点です。

しかし業界・職種による違いや、働きやすいワークスタイルに対する個人差もあり、どちらが効率的か結論を出すことは困難です。本コラムでは視点を変えて、ハイブリッドワークが及ぼす地球環境への影響について考えてみましょう。

場所の分散によりエネルギー消費が増加 ハイブリッドワークは地球環境への負荷を高める結果に

一般的にエネルギーは、1カ所に集まって使った場合と、複数の場所に分散して使った場合では、前者の方が効率的と考えられます。たとえば10人が移動する際、全員が乗り合わせてバス1台で移動した場合と、各人が別々にわかれて車で移動した場合では、バスで移動した方がエネルギーの消費は少なくなるはずです。

オカムラと国立環境研究所の共同研究によって、ハイブリッドワークにも同様の傾向があることがわかってきました。ハイブリッドワークを行う際に、オフィスで出されるCO2排出量、在宅勤務時に自宅で出されるCO2排出量、通勤など移動に伴い発生するCO2排出量、そして通勤が減った分の時間に行う諸活動によるCO2排出量を算出し、コロナ禍以前と比較した結果をまとめたものが下図になります。

オフィスでのCO2排出量があまり減らない一方で、自宅でのCO2排出量は増えるため、ハイブリッドワークは環境への負荷を高めるという結果になりました。

とはいえ、自宅でのCO2排出を減らそうとして以前のように全員が出社したり、あるいはオフィスでのCO2排出をなくすために全員が在宅勤務をしたりするのは現実的ではありません。ハイブリッドワークへの移行を肯定的にとらえながらも、どうすれば環境負荷を下げることができるのかを考えていく必要があります。

まとめ

冒頭でも述べましたが、ハイブリッドワークは、「テレワークとオフィスワークのどちらの方が生産性が高いか?」という、経済的な視点から語られることが多いようです。しかしながら、ハイブリッドワークについては、もっと多面的に評価していくことが必要でしょう。

今回はそのひとつとして、環境負荷の観点からの考察を紹介しました。もし、より具体的にどの程度の変化があったか知りたい方は、KNOWLEDGE WORK DESGIN REVIEW 2022をご覧ください。どの場合に、どのくらいのCO2排出量が変わるかを具体的にシミュレーションした結果を紹介しています。

イラスト:ウラケン・ボルボックス

おすすめ記事

おしゃれなオフィス実例10選! 共通点から学ぶ空間づくりのヒント

オフィスレイアウトパターン5選! デスク間の基準寸法も解説

固定席・フリーアドレス・グループアドレスの座席運用を比較!

20年でどう変わった? オフィスの1人当たり面積の推移をデータで読み解く

オフィスの休憩スペースのメリットとは? 働きやすさと生産性を両立

会議室の主要レイアウトを8種類ご紹介! シーン別に最適な配置を解説

コラム記事 一覧を見る

新着納入事例

曲線の通路が生み出した、活気あふれる交流の場

日本ガスケット株式会社 様


異なる部門が交わり、自由なワークスタイルを実践するラボオフィス

株式会社オカムラ 名古屋ラボオフィス『Cent Labo』


巧みなゾーニングで交流と働きやすさを両立、造船メーカーの挑戦

今治造船株式会社 様


多くの社員が集う社員食堂をスムーズな動線で心地よく

株式会社村田製作所 様


長崎のエンジニア人材確保へ、働きやすくエネルギッシュな空間

ビーウィズ株式会社 様


店内で商品を選ぶように席を選ぶ、ドラッグストアの本社オフィス

株式会社ウェルパーク 様


事例記事 一覧を見る

オフィスづくりに関するQ&A

Q1

オフィス移転や改装を検討しはじめるタイミングは、いつが良いですか?

A1

社員数や内容によって異なりますが、100名規模のオフィスの場合、移転予定の1年前、改装の場合は6か月前からの検討が理想です。
現状課題の整理や物件選定、レイアウト設計、施工期間などを考慮すると、余裕をもった準備期間を設けることでスムーズに進められます。
オカムラでは、初期段階からお客様のニーズや課題を伺い、スケジュール立案や検討資料づくりをサポートしています。 お問い合わせ

Q2

オフィスづくりを依頼すると、どこまでサポートしてもらえますか?

A2

オカムラでは、オフィスの企画・設計・施工・運用までを一貫してサポートします。
働き方や組織課題を丁寧にヒアリングし、レイアウト、家具、照明、ICT環境などを総合的にデザインします。
また、移転・改装後のアンケートや改善提案を通して、働き方の変化に寄り添った空間づくりを支援します。 オカムラのオフィスづくりソリューション

Q3

オフィス改装の費用はどのくらいかかりますか?

A3

改装の内容や規模、目的によって費用は大きく変わります。
例えば、部分的なリニューアルなのか、働き方改革を目的とした全面リニューアルなのかによっても必要な費用は異なります。
具体的な金額を知りたい場合は、現状の課題やご希望をお伺いしたうえで、最適なプランをご提案いたします。まずはお気軽にお問い合わせください。 お問い合わせ

Q4

まだ具体的な計画がなくても、相談して大丈夫ですか?

A4

もちろん大丈夫です。
多くのお客様が「何から始めればいいか分からない」という段階からご相談されています。
オカムラでは、丁寧なヒアリングを通して課題整理や事例紹介、スケジュール・費用感の目安提示など初期検討をサポートします。
「移転か改装か迷っている」、「まずはイメージを膨らませたい」など、どんな段階でもお気軽にご相談ください。 お問い合わせ

Q5

自社に合った働き方やレイアウトがわかりません。どうすれば良いですか?

A5

オカムラでは、オフィスづくりの初期検討をサポートする無料ツール「OFFICE KIT」をご用意しています。
質問に答えるだけで、自社に合った働き方の方向性やレイアウトタイプが見えてきます。
まだ具体的な計画がなくても活用できる内容です。ぜひ一度お試しください。 OFFICE KITで診断する