ホースロギングファニチャー「trot table(トロット・テーブル)」新発売

ホースロギングファニチャーセカンドコレクションとして、馬搬木材で製作したテーブルです

製品・サービス オフィス
2014年12月11日 ※記載内容は発行時のものです

株式会社 岡村製作所は日本の森を健全化する活動の一環として、スギの間伐材と馬搬を活用して製作したホースロギングファニチャー「trot table(トロット・ テーブル)」を発売しました。
オカムラの生物多様性に向けたアクション"ACORN(エイコーン)"の一環として、昨年度よりC.W.ニコル・アファンの森財団が提言するホースロギング(馬搬)の振興と人工林の復興に協賛し、ホースロギングファニチャーづくりをおこなってきました。今回はこの活動に共鳴した福島県南会津の林業関係者で構成するNPO法人「みなみあいづ森林ネットワーク」が加わり、共同で「trot table」を製作しました。
オカムラがこれまでさまざまな地域で携わり蓄積してきた地域木材活用のノウハウにより製材から製品化までをおこない、さまざまな工夫を施し丁寧に仕上げることで、木製品としての強度を確保しながらスギの木がもつ風合いや持ち味を最大限に活かしています。一台ごとに違った表情をもち、年を重ねるごとに味わい深くなるテーブルです。
この製品はオカムラが12月11日(木)から出展する「エコプロダクツ2014」に展示します。

Horse Logging Furniture Project

オカムラは、長野県にある「アファンの森」を中心に生物多様性が豊かな森林の再生活動を行っている一般財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団との協業により、日本の森林の健全化と地域の林業の再生に向けたプロジェクトを進めています。その中心が自然環境への影響が少ない馬を使った林業手法「ホースロギング(馬搬)」です。

ホースロギング(馬搬)について

馬を使って森林から伐り出した丸太を搬出するという古くから行われている林業の伝統的技術です。
新たに作業道をつくる必要もなく、重機を使う必要もないため他の搬出方法に比べて地表へのダメージが少なく、重機が入れない入り組んだ森林でも活躍します。森林の環境に配慮した搬出手段です。

馬搬を利用した森の健全化と林業再生

日本の森林再生には人工林の再生も不可欠です。そのために森の経済サイクルを循環させることを考えなければなりません。重機を入れる作業道の造成は、コストだけでなく周辺環境への負担もかかります。コストと環境の両面から、小規模林業には馬搬が最適であるといえます。近年、機械化と合理化が進み、馬搬は衰退していました。この技術を普及啓蒙する活動を通じ、馬搬の新興により人工林も再生させ、日本の森を元気にしたいという意味を込め、ホースロギングファニチャーを製作しています。

「trot table」の特徴

ホースロギングファニチャーとして昨年初めて発売されたスツール「KURA」に続く第2弾となる「trot table」は、長野県黒姫のアファンの森に隣接する人工林から伐り出したスギ材と、活動に賛同した南会津のNPO法人の協力により人工林から伐り出したスギ材を合わせてつくられました。
オカムラがこれまでさまざまな地域で携わり蓄積してきた地域木材活用のノウハウを活かし製材から家具づくりまでを南会津で行うことで、地域の活性化にもつながっています。

柔らかく家具づくりに向かないといわれるスギの木、さらに人工林からの間伐材はまっすぐでないものや節が抜けて穴が開いてしまったものなど木材としては扱いづらい丸太を使って木の表情やぬくもりを残したスギ100%の家具とするため、パーツ材の太さや天板の木組みなど、さまざまな工夫を凝らしました。
天板は板を矧(は)ぐ際に実(さね)を入れて加工(本ざね仕様)し、脚と幕板や貫材との接合にはホゾ組みを施すことで安全性と強度を確保しています。

また家具として使えなかった部分の木材は、細かいチップにしてアファンの森の表土を保護するために散布するなど無駄にすることなく使用しています。

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表面はオイルステイン仕上げで丁寧に仕上げ杉の木が持つ風合いや持ち味を最大限に活かしています。それぞれの木目や節の味わいにより、一台ごとに違った表情をお楽しみいただけます。
「trot」は馬術用語で速歩を表します。馬搬や、馬が歩く姿をイメージしたデザインからネーミングされました。また製品の正面には欧州で幸運のしるしとされているラッキー・ホースシュー(蹄鉄)マークの焼印を施しています。

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