コミュニケーションの土壌を整え、 暮らしをかたちづくる社員寮
――多彩な共用スペースが 日々のつながりを生み出す
日産自動車九州株式会社 様

コミュニケーションの土壌を整え、 暮らしをかたちづくる社員寮
――多彩な共用スペースが 日々のつながりを生み出す
Project Data
- プロジェクト名
- 日産自動車九州株式会社
社員寮「ラ・ポーズ白石」 新築プロジェクト
- 面積規模
- 約16,000㎡
- 人員規模
- 600名
- 完成年月
- 2025年8月
About Client
福岡県苅田町にある日産自動車九州は、日産グループ最大の国内生産拠点です。高品質・最先端の技術を駆使した安全なクルマを製造し、国内外に届けています。
Point!
- 築48年の独身寮を、入社志望者から「選ばれる住環境」へ刷新したい
- 日常的にコミュニケーションが生まれるゾーニングと動線を計画
- 社内イベントに活用できる共用スペースやテラスを設け、交流を促す
- Wi-Fiやジム機器など現代の暮らし方に合った設備を導入
Project Story
日産自動車九州 ご担当者様
当社の課題
当社の寮は昭和50年代に建てられた独身寮。1戸に2人が住み、食堂や風呂は共同です。部屋のつくりや設備が現代の働き方や生活スタイルに合っておらず、入寮希望者も少なくなっています。採用面においても、時代に合った寮の整備が課題となっています。
当社のありたい姿
個の空間も、仲間との交流も 大事にできる社員寮を
老朽化した寮を取り壊し、5階建ての居住棟を3棟、2階建ての共用棟を1棟新設します。居住棟は全室、水回りを完備した一人部屋になり、入寮者のプライバシーを確保します。個の空間を大事にしながらも、社員同士の交流が生まれる寮を目指したい。オカムラには、共用棟と居住棟の一部を活用し、交流の場づくりを期待します。

ゾーニングと紹介するエリア
入寮者を出迎える、 シンボルツリーのある中庭
共用棟のエントランスを入ると、シンボルツリーが植えられた円形の中庭が出迎えます。周囲にはテーブルやアート作品のようなデザインのベンチを配置。座ってくつろいだり食事をしたりと自由に過ごせる場で、「お疲れ様!」「今日はどうだった?」といった自然な会話のきっかけが生まれます。
中庭を囲むガラス面越しには共用エリアが連なり、どこにいても人の気配を感じられます。開放感と安心感を両立した、寮を象徴する空間です。
木のぬくもりに包まれ、 心がほぐれる憩いの場
共用棟1階のコミュニティスペースは、入寮者や社員が自由に利用できる「リビング」兼「コミュニティルーム」として設計されています。木をメインに温かみのある色合いでまとめられた小上がりには、ソファや水回りの機能を備えたカフェカウンターを一体的に配置。みんなでテレビを見ながら食事をしたり会話を楽しんだりと、思い思いの時間を過ごせる場です。座面の広いソファは、入寮者にとって居室の外でゆったりとくつろげる居場所に。通りがかった人が自然と腰を下ろしたくなる配置になっていて、日常の中に交流機会を生み出しています。
心地よいざわめきの中で、 自分らしく過ごす
共用棟の1階と2階を階段でつないだ吹き抜けのビューイングスペースは、入寮者や社員が自由に集まり、多目的に利用できる空間です。1階の壁面にプロジェクターの映像を投影すれば、パブリックビューイングや映画鑑賞など、仲間と楽しい時間を共有できます。
2階はカーペット敷きの落ち着いた空間。座り心地の良い一人がけのチェアがゆったりと配置されています。階下のざわめきを心地よく感じながら、静かに映像を見たり読書をしたりできる、少し特別な居場所が用意されています。
暮らしの動線に 語らいの場を
ドミトリー棟の各フロアには、入寮者同士がよりプライベートに近い距離感で気軽に集まれるラウンジが設けられています。ランドリールームとキッチンを併設し、自然に人が集まる止まり木のような場所です。ランドリーの待ち時間をソファで過ごすうちに、雑談が始まることも。フロアごとに異なるカラーで壁紙や家具がそろえられ、それぞれに異なる雰囲気を演出しています。部屋から一歩外に出たくなる仕掛けとして、足を伸ばしてくつろげる畳の小上がりとWi-Fi環境を用意。動画や音楽などを楽しみながら気兼ねなく長居できる空間です。
オフの交流だけでなく、 オンの交流も
共用棟には、多様な用途に応える2つの会議室が設けられました。自社の車名にちなんで名付けられた「SERENA」は、約30人が利用できる空間。入寮者の集会や社員のオフサイトミーティングに活用します。スタッキングできる什器や可動式の縦型ホワイトボードは、共用エリアへの持ち出しも可能。高さの調整ができる演台など機能性の高い設備を取り入れることで、集まりや議論の活性化を後押しします。
今回の寮の刷新により、新しい寮生活の土壌が形成されました。交流の活発化が、やがて人材育成の面でも成果として実を結んでいくことが期待されます。
About this Project
- 業種
- 自動車メーカー
- 企業名
- 日産自動車九州株式会社
- 所在地
- 福岡県京都郡苅田町大字与原2270
- デザイナー
- 関連タグ
Credit
- 編集
- 森夏紀(ノオト)、オカムラ編集部
- 執筆
- 神代裕子
記事内の情報は取材当時の情報です。
この記事は2026年3月16日に公開されたものです。





![日産自動車九州株式会社 様の事例写真/[共用棟 1Fエントランス]ガラス張りで明るく広々としたエントランス。壁面のルーバーは、日産自動車のロゴマークを模した円形のデザインが施され、企業のアイデンティティをさりげなく感じさせます。](https://okamura.imgix.net/casestudy/office/260206/img/260206_ph_02.jpg)
![日産自動車九州株式会社 様の事例写真/[ラ・ポーズ白石 外観]中央の円形の建物が共用棟、その周辺を居住スペースであるドミトリー棟がコの字型に取り囲んでいます。共用棟と各ドミトリー棟は連絡通路でつながっており、夜間や悪天候でも安全に行き来することが可能です。](https://okamura.imgix.net/casestudy/office/260206/img/260206_ph_03.jpg)
![日産自動車九州株式会社 様の事例写真/[ドミトリー棟 外観]2〜5階の木造+1階の鉄筋コンクリート造による、ハイブリッド構造のドミトリー棟。先進技術を扱う自動車メーカーとして、地産の木材利用によりカーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーへの貢献を目指します。](https://okamura.imgix.net/casestudy/office/260206/img/260206_ph_04.jpg)
![日産自動車九州株式会社 様の事例写真/[共用棟 1F ドミトリー棟へのエントランス]共用棟からドミトリー棟へと向かう通路には、顔認証によるセキュリティエントランスが設けられています。居住者以外の立ち入りを制限することで、日常の安全・安心を確保し、プライベートな空間を守っています。](https://okamura.imgix.net/casestudy/office/260206/img/260206_ph_05.jpg)
![日産自動車九州株式会社 様の事例写真/[共用棟 1F コミュニティスペース]カフェカウンターは出勤前にコーヒーを飲んだり、就業後に食事やお酒を楽しんだりと、さまざまな過ごし方ができる場所。小上がりの段差を活かし、カウンター越しに座る人と立つ人の目線が合うよう設計されています。](https://okamura.imgix.net/casestudy/office/260206/img/260206_ph_07.jpg)
![日産自動車九州株式会社 様の事例写真/[共用棟 1F コミュニティスペース]造作した小上がりや背もたれの高いソファにより、高さの差で空間を緩やかにゾーニング。小上がりのそばには、建物の構造と統一感を持たせた円形の家具が配され、カフェのような集いたくなる雰囲気を演出しています。](https://okamura.imgix.net/casestudy/office/260206/img/260206_ph_08.jpg)
![日産自動車九州株式会社 様の事例写真/[共用棟 1F テラス]近くに海岸があるため、潮風を感じられるテラスは、バーベキューなど社内イベントにも活用されます。社員同士がカジュアルな雰囲気で交流できる場に。準備や後片付けをしやすいよう水回りの設備が併設されています。](https://okamura.imgix.net/casestudy/office/260206/img/260206_ph_09.jpg)
![日産自動車九州株式会社 様の事例写真/[共用棟 1F ビューイングスペース]柔軟にレイアウトを変更できる可動式のテーブルとチェアを用意。みんなで遊ぶボードゲームや本などを置けるよう、壁面に木製棚が設けられています。AV機器は更新や入れ替えがしやすい据え置きタイプです。](https://okamura.imgix.net/casestudy/office/260206/img/260206_ph_11.jpg)
![日産自動車九州株式会社 様の事例写真/[共用棟 2F ゲストルーム]入寮者以外はドミトリー棟に立ち入りができないため、家族など来客用にゲストルームが用意されています。ホテルライクな内装に、ベッドやキッチン、浴室・トイレ、洗濯機など、滞在に必要な機能が一通り整えられています。](https://okamura.imgix.net/casestudy/office/260206/img/260206_ph_12.jpg)
![日産自動車九州株式会社 様の事例写真/[共用棟 1F ジム]最新のトレーニング機器とシャワーを備えたジムは、入寮者や社員から人気のスポット。日常的な運動を促し社員の健康を支えるほか、有事の際には地域住民の避難場所としても機能します。](https://okamura.imgix.net/casestudy/office/260206/img/260206_ph_13.jpg)
![日産自動車九州株式会社 様の事例写真/[ドミトリー棟 3Fラウンジ]その日の気分で過ごすフロアを選べるよう、「海の青」「木々の緑」「夕焼けのオレンジ」など自然を意識したカラーを採用。中央の棚がキッチンへの動線とランドリーからソファへ向かう動線を緩やかに分けています。](https://okamura.imgix.net/casestudy/office/260206/img/260206_ph_15.jpg)
![日産自動車九州株式会社 様の事例写真/[ドミトリー棟 ラウンジ]各居室にもミニキッチンを備えていますが、ラウンジにも電子レンジなどキッチン機能を用意。仲間と一緒に食事を作り、みんなで楽しくラウンジで食べることもできます。](https://okamura.imgix.net/casestudy/office/260206/img/260206_ph_16.jpg)
![日産自動車九州株式会社 様の事例写真/[ドミトリー棟 ランドリールーム]居室内に洗濯機置き場を設けない代わりに、各階には複数台の洗濯機や乾燥機を設置したランドリールームが用意されています。ラウンジに併設することで、待ち時間もくつろぎながら過ごせます。](https://okamura.imgix.net/casestudy/office/260206/img/260206_ph_17.jpg)
![日産自動車九州株式会社 様の事例写真/[ドミトリー棟 居室]居室は約17㎡のシンプルなワンルーム。ミニキッチン、浴室、トイレを備え、ベッドやデスク、ローボードなど生活に必要な家具があらかじめ用意されています。必要最低限の私物を持ち込むだけで、新生活を始められる環境です。](https://okamura.imgix.net/casestudy/office/260206/img/260206_ph_18.jpg)
![日産自動車九州株式会社 様の事例写真/[共用棟 1F 会議室「ELGRAND」]応接室を兼ねる会議室「ELGRAND」は、役員来訪時や家族との面談など、クローズドな話をしたい場面にも適した空間です。落ち着いたグレー基調の内装と重厚感のある設えが、安心して話せる雰囲気を演出しています。](https://okamura.imgix.net/casestudy/office/260206/img/260206_ph_20.jpg)







