多くの社員が集う社員食堂をスムーズな動線で心地よく ――回転率&満足度アップを目指し、吹き抜けを生かした空間設計

株式会社村田製作所 様

多くの社員が集う社員食堂をスムーズな動線で心地よく ――回転率&満足度アップを目指し、吹き抜けを生かした空間設計

株式会社村田製作所 様

Project Data

プロジェクト名
株式会社村田製作所 本社食堂改装プロジェクト
面積規模
約1,140㎡
人員規模
約600席
完成年月
2025年5月

Point !

オフィスの快適性向上と、社員食堂の混雑緩和を目指した改装事例です。その中でも食堂については、利用者の食事スタイルごとにエリアのゾーニングを行い、動線を明確化。利用者一人ひとりのニーズを満たしながら、回転率を上げる工夫をしました。開放的な吹き抜け空間にはグリーンをあしらい、居心地のよさをアップ。上階に新設したリフレッシュエリアは、カフェを併設し休憩と交流の場、働く場として多目的に活用できるよう機能を充実させました。
課題の解決に加えて、食事だけではなくオフィスで過ごす1日の多様なシーンに対応する空間へリニューアルし、従業員のエンゲージメント向上につなげた事例です。

<em>5階食堂</em>  株式会社村田製作所 様
<em>5階食堂</em>  株式会社村田製作所 様
<em>5階食堂会議室</em>  株式会社村田製作所 様
<em>6階リフレッシュエリア</em>  株式会社村田製作所 様

Project Story

村田製作所様のファーストオーダー

混雑を緩和して、
気持ちよく利用できる社員食堂に

電子部品メーカーである村田製作所の本社は築20年近くが経過し、建設当時に比べて従業員数も大幅に増えています。そのため、5階にある社員食堂の混雑緩和が課題の一つになっていました。600席あるものの、それを超える利用者がいるため、昼食の時間帯には10分ごとに10シフトとなっていますが、根本的な解決には至っていません。4人掛けのテーブルに1人ずつ座るような状況も見られ、混み合っているのに空席が生まれてしまうのも課題です。

また今回、5階食堂の改装に合わせて6階の一部にもリフレッシュエリアを新設します。食事後の休憩に6階を利用してもらうことで、食堂の回転率を上げたいです。

以前のオフィス
BEFORE
江岡 有香

ゾーニングと紹介するエリア

ゾーニングと紹介するエリア
Scene 1

木漏れ日が差す、
公園のようなアトリウム

本社に勤める約3,000人の活力を支える食堂は、開放的なアトリウムが特徴です。吹き抜けの天井や窓から光がそそぐ心地よい空間には、背の高いグリーンが大胆に配され、テーブルに木漏れ日が差す様子はまるで公園に居るかのよう。休憩時のリフレッシュ効果を高めます。

食事の受け取り口から近いアトリウムのエリアは、個人利用を想定したカウンター席や少人数グループ用の席を中心に配置。昼食タイムを最大限に楽しめるよう、通路での滞留が発生しにくいレイアウトです。迷わずに空席が見つかり、利用者の回転数を上げる工夫がなされています。

Scene 2

気の合う仲間と、
快適に食事を楽しむ

食堂フロアの奥に進むと、グループでの昼食にぴったりなテーブル席が並んでいます。気のおけない仲間との談笑や、部署やチームの異なるメンバーとの情報交換など、食事の時間ならではのコミュニケーションが飛び交う場です。

メイン通路に対してテーブル席が垂直方向に配置され、席の空き具合が一目で分かります。利用人数に合った空席を見つけた後は、メイン通路を通ってスムーズな移動が可能です。毎日利用する食堂だからこそ、快適に過ごせる空間を実現することで従業員のエンゲージメントが高まります。

Scene 3

皆にひらかれた、活気あるインダストリアル空間

食堂に隣接するエリアには、新たに「食堂会議室」を設けました。イメージしたのはニューヨークのブルックリン。素材感の際立つレンガ壁が印象的です。落ち着いた雰囲気でリラックスできる空間の効果により、お互いの心の距離が自然と縮まります。

皆にひらかれた空間へと変化したことで、多彩な使い方が可能に。ランチミーティングやラフな会議が開催され、アイデアの生まれる場となっています。部門外の関係者との会合や懇親会、さらにレンガ壁を背景にした広報撮影など、従来の食堂の役割を超えた、フレキシブルなスペースです。

Scene 4

休憩もワークも、多様なシーンによりそう場

5階食堂の混雑を緩和するため、食後や業務中の休憩は6階のリフレッシュエリアへ。軽食やドリンクを販売するカフェが入っており、コーヒーブレイクはもちろん打ち合わせにも便利です。曜日によっては終業後にアルコールも販売され、交流を深める場として活用されています。立ち作業ができる廊下沿いの席やアトリウムを生かしたソファ席など、通路を活用した多様なスペースが設けられ、日々のデスクワークにメリハリをもたらしています。

食事・休憩フロアがフレキシブルに使える空間として生まれ変わり、社員一人ひとりが自由な過ごし方を楽しめるようになった村田製作所。会社の未来を支える新たな人材を迎えるうえでも、良い効果が期待できそうです。

About this Project

業種
電子部品メーカー
企業名
株式会社村田製作所
所在地
京都府長岡京市東神足1丁目10番1号
WEBサイト
https://www.murata.com/ja-jp/
デザイナー
関連タグ
Credit
編集
森夏紀(ノオト)、オカムラ編集部
執筆
國松珠実

記事内の情報は取材当時の情報です。

この記事は2025年11月20日に公開されたものです。

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