信用金庫の「新たな挑戦」を凝縮した カウンターレス店舗
――ロビーと執務エリアをシームレスにつなぎ、 地域を未来に『TUNAGU』場所へ
三島信用金庫 様

信用金庫の「新たな挑戦」を凝縮した カウンターレス店舗
――ロビーと執務エリアをシームレスにつなぎ、 地域を未来に『TUNAGU』場所へ
Project Data
- プロジェクト名
- 三島信用金庫 御殿場支店新設プロジェクト
- 面積規模
- 約390㎡
- 人員規模
- 約10名
- 完成年月
- 2024年1月竣工
Point !
「顧客が心を開いて相談できる空間をつくりたい」という想いから生まれた、信用金庫のカウンターレス店舗事例です。本事例では、「壁」のないワンフロアの新店舗を目指し、学習塾として使われていた既存物件をリノベーション。職員の執務エリアと接客エリアがシームレスにつながり、心理的にも開放感のある空間が広がっています。2階は、芝生をイメージしたカーペットを敷き詰め、憩いの多目的スペースに。「壁」を取り払うことで、はじめて訪れた人も相談しやすい空間が広がる「地域に寄り添う店舗」が生まれました。
Project Story
三島信用金庫様のファーストオーダー
開放的かつ挑戦的な新店舗で、認知度アップと働きがいを叶えたい
わたしたちは、1911年(明治44年)創業の信用金庫で、伊豆半島の全域を中心に約50店舗を展開しています。「共存同栄」を経営理念とし、産業と暮らしの発展に寄り添ってきました。そんな中、静岡県東部の交通要衝として栄える御殿場市に出店することは、長年の願いでした。
SDGsの観点から店舗の新築は控え、既存物件をリノベーションして活かしたいと考えています。このたび市の中心地で大通りに面した好立地な物件が見つかったことから、拠点開設が現実的に。ただし、以前は学習塾として使われていたために、壁で区切られた小部屋が多く残っています。
そのために、固定観念を取り払い、開放感あふれた店舗づくりを目指します。職員が働きたい!と思い、意欲を持ち働きがいを実感できる職場づくりに向けても、この物件を有効活用したいです。

ゾーニングと紹介するエリア
「顔が見える安心感」が 信頼を育む
店内に入ると、オープンで居心地のよいロビーが広がっています。白を基調にした壁紙と木目調の家具、随所に置かれた観葉植物が、良い意味で「従来の金融機関らしくない」空間を演出しています。天井に差し色として使われているベビーピンクはやわらかさと親近感を感じさせます。
どの職員からも来店客の顔が見える造りで、入店するとすかさず「こんにちは!」と挨拶が聞こえてきました。カフェのようにカジュアルな設えのおかげで、はじめて訪れた人でも相談しやすい雰囲気です。間仕切りのない空間で、お互いの顔を見ながらの丁寧な接客を叶えています。
セミナーやイベントは、 グリーンが映える憩いの場で
以前は3つの教室に分かれていた2階のフロアは、間仕切りの壁を取り払ってワンフロアに。芝生を思わせるカーペットが敷き詰められ、公園のように人々が集う憩いの場になりました。
50名は収容できる広さで、他店舗との勉強会や、来店客向けのキッズスペースなど、さまざまな用途で活用されています。テーブル付きのミーティングチェアを並べてもよし、カーペットの上に座ってもよし。想像力次第で何通りもの使い方ができる空間です。
心のおもむくままに、 働く
支店長と営業担当が日常業務を行う執務エリアは、フリーアドレスが採用されています。さまざまな機能を備えたオフィスチェアから、体幹を整えるバランスボールまで多彩なチェアがラインナップされており、思い思いの椅子を選んで座れます。
配線は床下に埋め込みすっきりと。コンパクトな空間ながら通路は十分に保たれ、来店客の待つロビーエリアとの行き来も楽々です。奥にはソファ席を配置し、他拠点職員のサテライトオフィスとして活用されています。
執務空間にも開放感を与えることで、働きやすさと働きがいという職員のウェルビーイングを叶えています。仕切りのない執務席では、職員同士がほがらかにコミュニケーションする様子が見られました。
About this Project
- 業種
- 金融(銀行・証券)
- 企業名
- 三島信用金庫
- プロジェクト名
- 三島信用金庫 御殿場支店新設プロジェクト
- 所在地
- 静岡県御殿場市川島田503-6
- デザイナー
- 関連タグ
Credit
- 編集
- モリヤワオン(ノオト)、オカムラ編集部
- 執筆
- 菅原岬
記事内の情報は取材当時の情報です。
この記事は2024年11月 6日に公開されたものです。



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