巧みなゾーニングで交流と働きやすさを両立、造船メーカーの挑戦 ――築50年の社屋を刷新、会社の新たな船出にふさわしい空間へ

今治造船株式会社 様

巧みなゾーニングで交流と働きやすさを両立、造船メーカーの挑戦 ――築50年の社屋を刷新、会社の新たな船出にふさわしい空間へ

今治造船株式会社 様

Project Data

プロジェクト名
今治造船株式会社 丸亀工作オフィス新築プロジェクト
面積規模
約3,900㎡
人員規模
約260名
完成年月
2025年2月

Point !

大規模な造船所に併設する、2棟構成の社屋を新築した事例です。オフィス棟では、従来不足していた会議室や応接室、交流スペースを充実させ、コミュニケーションの活性化やイノベーション創出を図っています。働きやすい環境の整備にも力を入れ、十分な数の更衣室やロッカーを配置し、作業員の作業服や安全靴の収納場所を新設しました。
隣接するラウンジ棟には、広々とした食堂や休憩スペースを設け、執務とリフレッシュの両面から満足度の高い職場環境を実現しています。

今治造船 丸亀工作オフィスは、第38回日経ニューオフィス賞において「四国ニューオフィス推進賞」を受賞しました。

<em>1F執務エリア(オフィス棟)</em>  今治造船株式会社 様
<em>1F装具置場(オフィス棟)</em>  今治造船株式会社 様
<em>中2Fミーティングスペース(オフィス棟)</em>  今治造船株式会社 様
<em>2Fリラクゼーションルーム(オフィス棟)</em>  今治造船株式会社 様
<em>1F社員食堂(ラウンジ棟)</em>  今治造船株式会社 様

Project Story

今治造船様のファーストオーダー

築50年の社屋が抱える課題を解決し
交流が生まれ誰もが働きやすい職場を目指す

今治造船株式会社は、日本一の建造量を誇る造船メーカーです。中でも丸亀事業本部は、生産・設計の中核を担い、新しい技術開発を生む「今治造船の頭脳」と位置付けられています。しかし、社屋は築50年と老朽化し、さまざまな課題を抱えていました。

そこで2022年3月、新社屋プロジェクトを立ち上げ、オフィス棟とラウンジ棟の2棟を新設することに決めました。社内アンケートでは、社屋の老朽化により「耐震や人材確保への不安」という意見が寄せられたほか、「デスクが昔ながらの横並びで、気軽な打ち合わせがしにくい」「手狭である」「会議室やロッカー数が十分ではない」という、環境改善の声もありました。これらの意見をふまえ、新社屋を建設することで「誰もが働きやすい職場環境の整備」を目指します。新社屋で、活発な交流や連携、新たなイノベーションが生まれ、今治造船の新たな歴史を築いていきたいです。

以前のオフィス
BEFORE
木和田 真里

ゾーニングと紹介するエリア

ゾーニングと紹介するエリア
Scene 1

自然な交流を生み、チームの一体感を高める

執務エリアは間仕切りがなく開放的な空間です。業務関連度の高いチームが隣接するようにデスク島が配置され、チーム間のコミュニケーションが取りやすく業務効率の向上につながっています。デスク島を縦横に配置し動線に変化をもたらすことで、社員がさまざまなルートを歩き、偶発的な交流が生まれることも。

執務席の周辺にあるソファ席やワークブースは、ちょっとした相談や確認時に利用されています。打ち合わせを行えるスペースを探して歩きまわることなく話し合いができると好評です。各チームがアクセスしやすいフロア中央には、図面を広げられるハイテーブルなどを置いた交流エリアが設けられ、快適に働ける環境が整っています。

Scene 2

装具を整えれば、オフィスも整う

旧社屋では、汚れた作業着や安全靴のまま造船現場と執務席を行き来する社員が多く、オフィス内の床や什器をきれいに保つのが難しい状況。加えて、装備用具の収納場所がなく、自席保管するため物が増え、執務エリアが雑然としていました。

新社屋には、作業着や安全靴の着脱・収納ができる「装具置場」を新設。執務エリアと造船現場の両方から行き来しやすい場所に配置され、着替えの煩わしさを感じさせません。収納棚は小売店の陳列棚で使われる什器を応用することで、収納位置や棚サイズを自在に変えられ、空間を無駄なく使えます。職場の衛生が維持され、社員の職場満足度の向上につながっています。

Scene 3

多様な打ち合わせスペースが対話と共創を育む

社内外の人と関わり、多くの工程を経て完成を目指す造船業では、日々の話し合いが大切です。そのためオフィス内には多様な打ち合わせの場が用意されています。

明るいオレンジ色の床が目を引く階段の踊り場(中2階)は、開放感のあるミーティングスペースがあります。多様な席を配し、高さの異なる大きなテーブル席や階段の段差を活かしたベンチ席が幅広いニーズに対応。人の往来が多い階段にあることから、偶然通りがかった社員と自然な会話が生まれる場面も見られます。

Scene 4

穏やかなカフェ空間で、気持ちを切り替えリフレッシュ

大きな窓から光が差し込み、明るいグリーンの床が気持ちを穏やかにさせてくれるリラクゼーションルーム「栗林」。休憩や気分転換にぴったりの、心地よい雰囲気です。

カウンターテーブル&ハイチェアで気軽におしゃべりしたり、窓に面したカウンターで一人の時間を過ごしたりと、その日の気分や人数に応じて選べる多様な席が用意されています。ペンダントライトが灯るカフェのような空間でリラックスした後は、気持ちを切り替えて業務に戻ることができます。

Scene 5

船づくりに携わる人々を支える食事の場

オフィス棟に隣接するラウンジ棟。1階には社員用と協力会社用の2つの食堂が隣り合い、広々とした空間が広がります。内勤社員から造船現場の作業員までが集まり、活気ある雰囲気。仲間との交流を楽しみながら、しっかり食事・休憩をして午後からの作業にそなえられる場です。

木を基調とした社員用食堂は、中央に階段状の大型什器が設けられ、段差を活用した多様な席を用意。イベント開催もしやすく、たとえば備え付けのスクリーンでスポーツ観戦をする際は応援スタンドになるなど、活用の可能性が広がります。

オフィス棟とラウンジ棟の新設により、社内外の交流が活発化し、仕事と休憩のメリハリもつけられる、誰もが働きやすいオフィス環境が実現しました。

Credit
編集
森夏紀(ノオト)、オカムラ編集部
執筆
門田聖子

記事内の情報は取材当時の情報です。

この記事は2025年11月27日に公開されたものです。

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