店内で商品を選ぶように席を選ぶ、ドラッグストアの本社オフィス ――目的別ゾーニング×回遊性で、多様な働き方に応えるオフィス設計

株式会社ウェルパーク 様

店内で商品を選ぶように席を選ぶ、ドラッグストアの本社オフィス ――目的別ゾーニング×回遊性で、多様な働き方に応えるオフィス設計

株式会社ウェルパーク 様

Project Data

プロジェクト名
株式会社ウェルパーク 本社移転プロジェクト
面積規模
約1,000㎡
人員規模
約120名
完成年月
2025年7月

Point !

「働く場所を自分で選べるオフィス」をテーマに、固定席からABWに対応したフリーアドレスへと移行し、柔軟な働き方を支える環境整備に取り組んだ事例です。座席運用におけるそれぞれの利点を精査し、これまでとこれからの働き方をバランスよく取り入れました。床材の貼り分けやデスク形状により、集中・交流・目的別のエリアをゆるやかに分けつつ、回遊性のある動線でフロア全体に一体感を持たせています。可動式間仕切りで3分割できる大会議室や多用途なリフレッシュエリアなど、シーンや時間帯に応じて柔軟に使える空間設計もポイントです。働きやすさと快適さを兼ね備えた、新しい働き方にフィットする本社オフィスが完成しました。

<em>エントランス</em>  株式会社ウェルパーク 様
<em>執務エリア</em>  株式会社ウェルパーク 様
<em>会議室</em>  株式会社ウェルパーク 様
<em>リフレッシュエリア</em>  株式会社ウェルパーク 様

Project Story

ウェルパーク様のファーストオーダー

働き方と職場環境を一新し、
より明るい印象のオフィスへ

わたしたちはドラッグストア「ウェルパーク」を運営する企業です。約30年にわたって使い続けている本社オフィスは、やや薄暗く、閉鎖的な印象があります。今回、ウエルシアグループへの移行という大きな節目を機に、働き方そのものを見直すため、本社移転とオフィス刷新を決断しました。

新オフィスでは、グループ企業に合わせてフリーアドレスを導入したいと考えています。明るく開放的な空間設計や、社員同士が自然と交流できるレイアウトなど、これまでのオフィスの印象を一新するご提案を期待しています。社員が心地よく働けるのはもちろん、オフィスを訪れた方にも「ここで働きたい」と感じてもらえるような、魅力的な職場環境を目指しています。

以前のオフィス
BEFORE
嵐 荘一朗

ゾーニングと紹介するエリア

ゾーニングと紹介するエリア
Scene 1

想いを映し、一体感を育むエントランス

エントランスの扉には、ウェルパーク/ウエルシアホールディングスのロゴとともに、親しみやすい街並みのグラフィックが描かれています。やさしい色合いとやわらかなタッチで表現されたデザインには、地域のお客さまに寄り添う企業でありたいという想いが込められています。

訪れる方には、あたたかく迎え入れられる安心感を。社員には「自分はこの会社の一員なのだ」と自然に感じられるつながりを。誰にとっても心地よく、ぬくもりを感じられる空間となっています。

Scene 2

集中も交流も叶える、選べる執務エリア

壁を設けず、広がりを感じさせる空間設計が特徴です。役員席以外は全てABWに対応したフリーアドレスで、「どれにしようか」と店内で商品を選ぶように、業務内容や気分に合わせて席を選べます。エリア手前は交流しやすい什器を、奥は旧オフィスを踏襲した島型デスクを配置。床材の貼り分けやデスクタイプの違いで、エリアがゆるやかに区切られています。

デスクは一方向ではなく、角度を変えて配置され、程よい距離感とコミュニケーションの取りやすさを両立。チームでの作業時はメンバーが集まって近くの席を選べば、チームの一体感も感じられます。

Scene 3

形を変えられる会議空間が一体感を生み出す

最大200人規模の店長会議を想定した大会議室は、通常時は3部屋に分けて運用。必要に応じて可動式の間仕切りを開閉し、使用人数や目的に応じた活用が可能です。会議時には正面のメインモニターに加え、サイドモニターを設置できるため、どの席からもモニター画面がよく見える設計です。

テーブルとチェアは軽量で移動しやすく、スタッキングが可能。レイアウト変更もスムーズです。床材は執務エリアと同じトーンでそろえられ、視覚的なつながりが感じられます。機能性とデザイン性を備えた、柔軟で心地よいミーティング空間です。

Scene 4

多彩な使い方で社内外をつなぐ、シックな空間

カフェのようなシックな石目調の壁面とブラックのペンダントライトに、あたたかみのある木目のテーブルが調和。フォーマルすぎずカジュアルすぎない雰囲気のリフレッシュエリアは、昼どきはランチや休憩の場として、その他の時間帯は打ち合わせにも使われています。今後は、店長会議後の懇親会や新入社員の交流会での活用も想定されており、さまざまな用途に対応できる空間です。

こうした多様なシーンを支えるため、目的に応じてエリアがゆるやかに分けられ、回遊動線でシームレスにつながる構成に。働く意欲を高める、明るく開放的な新本社オフィスが実現しました。

Credit
編集
森夏紀(ノオト)、オカムラ編集部
執筆
合戸奈央

記事内の情報は取材当時の情報です。

この記事は2025年11月11日に公開されたものです。

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