自社ビル全面改装とフリアドで、交流と集中を生む新しい働き方へ ――松江らしさも取り入れた、生産性・健康・快適性を高めるオフィス

株式会社荒谷建設コンサルタント 様

自社ビル全面改装とフリアドで、交流と集中を生む新しい働き方へ ――松江らしさも取り入れた、生産性・健康・快適性を高めるオフィス

株式会社荒谷建設コンサルタント 様

Project Data

プロジェクト名
株式会社荒谷建設コンサルタント 島根支社改装プロジェクト
面積規模
約1,000㎡
人員規模
約30人
完成年月
2024年12月

Point !

老朽化した自社ビル内の4フロアを改装し、薄れがちな他部署とのコミュニケーションを活性化させ、さらに業務の生産性向上、健康的で魅力ある職場づくりを目指した事例です。2・4階フロアに設けた執務スペースは、仕事内容に合わせて働く場所を自由に選ぶABWを採用。個人作業や打ち合わせなど、目的に応じて座席が選べる設えが、集中と交流が調和する環境を創出しています。2・4階の両方からアクセスしやすい3階フロアは多目的に使える共創空間とし、スケルトン天井で開放感を演出。小上がりや書庫を設けるなど、心身ともにリフレッシュできる工夫が散りばめられています。古く使い勝手の悪かったトイレや水回りもリニューアルし、快適に働ける環境が整いました。

<em>1F受付</em>  株式会社荒谷建設コンサルタント 様
<em>2F執務スペース</em>  株式会社荒谷建設コンサルタント 様
<em>3F多目的スペース</em>  株式会社荒谷建設コンサルタント 様
<em>4F執務スペース</em>  株式会社荒谷建設コンサルタント 様

Project Story

荒谷建設コンサルタント様のファーストオーダー

ストレスなく移動してコミュニケーション不足を解消し生産性が向上するオフィスへ

荒谷建設コンサルタントは、土木関係の建設コンサルタント、測量、地質調査を主な業務としています。築34年の4階建てのビルに入居する島根支社は、1階が会議室、資材庫、2~4階の執務フロアには、4課が各フロアに分かれて配置されています。そのため、他部門との打ち合わせなどで階をまたいで移動するのが面倒、打ち合わせスペースが少なくて集まりにくい、部門や役職を超えた自然なコミュニケーションが生まれにくいといった声があがっています。

改装にあたり、社員同士の活発なコミュニケーションが生まれ、仕事の生産性が向上するオフィスを目指したいです。また、「社員は財産である」「健康で働いてほしい」といった健康経営の視点から、ストレスなく働けるだけでなく、勤務中の運動不足を解消してリフレッシュできる環境も整えたいと考えます。

以前のオフィス
BEFORE
金山 昌司

ゾーニングと紹介するエリア

ゾーニングと紹介するエリア
Scene 1

おもてなしの心と松江らしさを感じる受付

企業の顔となる1階の受付は、お客様とつながる大切なおもてなし空間です。「人と自然を考える」という指針に沿い、人々の生活を豊かにしてきた人工素材のコンクリートと、自然素材である木材を組み合わせた壁を配置しています。打ちっぱなしの壁には、棚を「違い棚」風にデザインし、茶文化が根付く松江らしさが取り入れられています。気軽に利用できるテーブル席の他、応接室、会議室が設けられ、打ち合わせの内容や人数に応じて利用できるようになっています。

Scene 2

“仕切り”がない開放感が交流を生む執務スペース

「コミュニケーションの活性化」を実現するため、改装を機に固定席からABWに移行。業務内容や予定に応じて、自由に席を選ぶことが可能です。

2階の執務スペースでは、天板が広い120°L型デスクにモニターを2台設置することで、業務の効率化を図っています。正面を見ても目線が合わず集中した作業に最適で、パソコンや書類を広げても十分なスペースがあります。各所にクイックに集まれるミーティングテーブルが置かれ、気軽に相談や打ち合わせができると好評です。フロア内の壁を取り払うことで、開放感のある空間を作り出し、自然と会話や声掛けが生まれています。

Scene 3

心身共にリフレッシュできる多目的スペース

3階は、社員間のコミュニケーション活性化や、社員の健康維持など、多目的に使える共創空間です。ソファ席、テーブル席、掘りごたつ席、ハイカウンター席、靴を脱いで利用する茶室風の小上がりエリア、専門書が並ぶ図書エリアなど多機能な空間が融合。目に優しい植栽があちこちに置かれた、まるでカフェのようなリラックス空間で、心身ともにリフレッシュできます。休憩や昼食時に社員が自然と集い、ゆっくり過ごす姿や、顔を合わせて会話する姿が多く見られます。

Scene 4

“仕切り”の効果が集中力を高める執務スペース

2 階の執務スペースが交流を促す設計なのに対し、4階の執務スペースは集中しやすい空間となっています。カーペットやオフィスチェアの色は、視覚的ノイズが少ないグレートーンで揃えられていて、落ち着いた雰囲気を演出。電動昇降デスクには卓上パネルの“仕切り”が設置され、周囲の視線や動きが視界に入って気が散るのを防ぎます。図面や資料を広げられるハイカウンター、カジュアルな打ち合わせが可能なテーブル席などもあり、集中と適度な交流が融合する空間設計です。

健康経営の視点を取り入れ、4階建てのビルを全面改装した本プロジェクト。社員一人ひとりの働きやすさと心身の充実を叶えるオフィスが実現しました。

Credit
編集
水上アユミ(ノオト)、オカムラ編集部
執筆
門田聖子

記事内の情報は取材当時の情報です。

この記事は2025年7月29日に公開されたものです。

いますぐ、理想のオフィスを見つけよう。5つの診断タイプから、あなたの会社にあったレイアウトや働き方・オフィス作りのヒントをご紹介。お問い合わせなしで、理想のオフィスを考え始められます!オフィスタイプを診断する(5分)

関連事例