「輪・和・話」3つの"わ"が織りなす、交流と一体感を育む場 ――人と人・会社と地域をつなぎ、多様な価値観が融合する職場づくり

トヨタユナイテッド奈良株式会社 様

「輪・和・話」3つの"わ"が織りなす、交流と一体感を育む場 ――人と人・会社と地域をつなぎ、多様な価値観が融合する職場づくり

トヨタユナイテッド奈良株式会社 様

Project Data

プロジェクト名
トヨタユナイテッド奈良株式会社 本社改装プロジェクト
面積規模
約450㎡
人員規模
約60名
完成年月
2025年1月

Point !

会議室や休憩室の不足、フリーアドレスの機能不全といった課題を解消し、快適により一層コミュニケーションの活性化を図り、社員の一体感を醸成するオフィスを目指した改装事例です。
従来の空間の使い方を見直し、大きな面積を有していた会議室や倉庫を縮小して、打ち合わせやリフレッシュに適したスペースを新たに構築しました。執務エリアの中央には、地元の奈良県産の木材で作ったハイカウンターが置かれ交流の拠点に。階段に飾られたマスコットキャラクターのネオンサインは、従業員エンゲージメント向上にも寄与しています。グループ会社の合併により多様な価値観を持つ社員が集結する中で、互いに理解を深めて協働できる空間が実現しました。

<em>2Fカフェスペース「Oasis」</em>  トヨタユナイテッド奈良株式会社 様
<em>2F執務エリア</em>  トヨタユナイテッド奈良株式会社 様
<em>2F会議室(グリーン)</em>  トヨタユナイテッド奈良株式会社 様
<em>3F休憩室</em>  トヨタユナイテッド奈良株式会社 様

Project Story

トヨタユナイテッド奈良様のファーストオーダー

社員の活発な交流と士気を高め、出勤したくなる
機能的で開放的なオフィス空間に

わたしたちトヨタユナイテッド奈良は、自動車販売会社でありながら、「奈良県をもっと魅力的な街」にするべく、地域貢献活動に力を入れているディーラーです。社内でのコミュニケーションも非常に大切にしており、「オープン・フリー・フラット」、また「ホスピタリティ」をキーワードに日々活動しています。

社内のコミュニケーションは取れていたものの、ランチをとる場所と来客時に使用する会議室が同じだったこともあり、午後一番の会議で来客を会議室にお通しする際に、のこった匂いで不快な思いをされないか気になっていました。そこで、これに限らず「今のオフィス環境について社員はどう感じているのか」を把握するため、本社社員を対象にアンケートを実施。

すると「独立した休憩スペースがない」「会議室の数が足りない」「フリーアドレスが固定席化している」「オフィスが暗い」「プライバシーを守りながら一人で集中できる場がない」といった課題が浮き彫りになりました。

今回のプロジェクトはこうした課題を解決し、さらに出勤したくなる職場を目指したい。そしてただ働くだけでなく、社員同士の士気を高めて、新たな価値を感じられるオフィスにしたいと考えています。

以前のオフィス
BEFORE
甲斐 なつき

ゾーニングと紹介するエリア

ゾーニングと紹介するエリア
Scene 1

癒しとワクワクが共存するカフェスペース
ワークから癒しへ気分を切り替えるカフェ

植栽の緑や落ち着いた色合いのペンダントライトが印象的なカフェスペース。息抜きや雑談にぴったりな癒しの場に、そして新たなアイデアが生まれ育つ場になってほしいとの思いで「Oasis」と名付けられました。

スケルトンの天井やグレーのブリックタイルの壁は、モダンで都会的。木製のテーブルや椅子が、温かみと安らぎを添えます。ハイカウンターの内側にはコーヒーマシンがあり、コーヒーブレイクに訪れた社員たちの会話が生まれる憩いの空間に。1階に通じる階段に近いため、会社説明会やカジュアルなミーティングにも活用されています。

Scene 2

輪と和と話、
3つの“わ”が広がる執務エリア

執務エリアは、天井と床を落ち着きのあるグレートーンに。そこに椅子などの什器で色味がプラスされ、落ち着きがありながらもワクワクする、遊び心のある空間が広がります。全席フリーアドレスで、座席は毎朝出社時に行うくじ引きで決まります。隣の人や向かいの人が毎日変わることで偶発的なコミュニケーションが生まれ、それまで話したことのなかった社員と話す機会が増えたという声も。会話の中で仕事のヒントやアイデアが得られ、「出勤が楽しみになった」と好評です。

Scene 3

3つのテーマカラーを基調にした会議室

それぞれの会議室にはイエロー、グリーン、ブルーといった企業ビジョンを表現したテーマカラーがもうけられています。グリーンの会議室は、ミーティング兼社内ニュースの撮影を行う部屋となっています。

壁紙の緑のグラデーションが美しく、まるで植物に囲まれているような癒しを感じる空間です。

Scene 4

明るい空間で、思い思いに過ごせる休憩室

太陽の光が差し込む3階は休憩室です。白い壁に水色のブラインド、フロアには木目があしらわれ、穏やかでシンプルな空間が広がります。

部屋の奥には冷蔵庫や電子レンジ、電気ポットが常備され、仕事仲間と一緒にランチをしたり、業務の合間の休憩に一人訪れたり。テーブル席のほか、一人でも座りやすい窓際のカウンター席があり、使いやすさを考えた細やかな心遣いが見られます。休憩を目的に作られた場であることから、あえてPC用の電源は設置されていません。倉庫だった場所が、仕事のオンとオフの切り替えができる空間に生まれ変わりました。

今回の改装によって、社員や顧客との輪、古都・奈良の和、そして交流の話と、3つの”わ”がうまく調和したオフィスが実現しました。

Credit
編集
水上アユミ(ノオト)、オカムラ編集部
執筆
國松珠実

記事内の情報は取材当時の情報です。

この記事は2025年7月 8日に公開されたものです。

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