三菱電機本社ビルに生まれた"森"が 休息と交流の拠点に
――緑あふれるリフレッシュ& コミュニケーションの専用スペース「4rest」
三菱電機株式会社 様

三菱電機本社ビルに生まれた"森"が 休息と交流の拠点に
――緑あふれるリフレッシュ& コミュニケーションの専用スペース「4rest」
Project Data
- プロジェクト名
- 三菱電機株式会社 「4rest」プロジェクト
- 面積規模
- 500㎡
- 人員規模
- 約70名
- 完成年月
- 2023年11月竣工
Point !
今回はグリーンをふんだんに取り入れて、屋外のような開放感を味わえるリフレッシュ&コミュニケーションスペースの事例です。さまざまな種類のテーブル席やソファ席が用意されており、目的に合わせてエリアを選ぶことができます。場所によって少しずつ印象を変える滑らかなゾーニングからは、限られた空間の中でも気分が変えられるようにという同社の心遣いが感じられます。
ペットロボットやボードゲームの導入など、人が集まるさまざまな「コンテンツ」でコミュニケーションを広げるアイデアもユニークです。これからさらに取り組みが充実することで、よりリラックスした状態で人々がつながり、社員の笑顔があふれる場所になっていくことでしょう。
Project Story
以前の様子

ゾーニングと紹介するエリア
緑豊かな安らぎの「オアシス」へ
ようこそ
三菱電機株式会社の本社ビル4階に設けられた「4rest(フォレスト)」は、コミュニケーションとリフレッシュ専用のスペースです。仕事の合間に訪れることで気分転換してほしいというコンセプトで、公園や中庭のような開放的で緑あふれる屋内空間をテーマにリニューアルされました。窓越しに見える木々を借景として活かし、グリーンがふんだんに取り入れられています。
エントランスの一部には石畳を模した床材が敷かれ、オフィス内にあるとは思えないガーデンのような雰囲気を演出。格子フレームでデザインされたパーティションが、空間に奥行き感を与えています。
多彩な設えにわくわくが高まる
4restには、さまざまな種類のリラックス感があるテーブルとチェアが置かれています。たとえば、ランチはロングテーブルで、仲間との談笑はハイテーブルで……と、目的や気分に合わせてくつろぐ場所を選ぶ楽しさがあります。
中央エリアの家具はどれも軽くて動かしやすいため、社内イベントのときにはレイアウトを自由に変えることができます。また、マガジンラック付きのプランターボックスは、窓際エリアとのゆるやかな仕切りになっており、柔らかな色合いのなかで黒が際立ち全体を引き締めています。
より深く、よりクリアに、
気分を変える
窓側エリアのチェアと床はシックな色合いで、天井も同系色に統一されています。落ち着いた雰囲気が醸し出され、よりリラックスして過ごすことができます。
自然光がたっぷりと降り注ぐカウンター席で外を眺めれば、気分が一新されて業務効率がさらに向上するでしょう。また、人が集まる仕掛けとして導入されたペットロボットは、話しかけたり撫でたりとコミュニケーションをとることで、癒されると好評です。
“遊び”がつなぐ
コミュニケーション
4restの一角にはライブラリコーナーが設けられ、用意されたパズルやボードゲームで自由に遊ぶことができます。夢中になって楽しむ姿や屈託ない笑顔など、仕事中とは違う仲間の一面が垣間見えるかもしれません。楽しげな声に誘われて、近くにいる人がゲームに参加することも。仕事上の接点が少ない人ともつながりやすく、交流できるよう工夫された場所です。
売店は意匠が統一され、
違和感なく4restの一部に
元々は別のフロアにあった売店は、たくさんの人が利用しやすいよう、4restに隣接するエリアへ移設されました。ちょっとした買いものをして、そのまま4restで休憩できると、社員に喜ばれています。
店内は4restと意匠を統一することで、印象が分断しないよう配慮されています。思い思いにスナックやドリンクを購入し、好きな席を選んで休憩を取る時間は安らぎのひととき。一層リラックスして過ごせることでしょう。
About this Project
- 業種
- 総合電機メーカー
- 企業名
- 三菱電機株式会社
- プロジェクト名
- 三菱電機「4rest」プロジェクト
- 所在地
- 東京都千代田区丸の内2-7-3 東京ビル
- デザイナー
-
向井 幸博 SIGNAL
- 関連タグ
Credit
- 編集
- モリヤワオン(ノオト)、オカムラ編集部
- 執筆
- 合戸奈央
記事内の情報は取材当時の情報です。
この記事は2024年8月 5日に公開されたものです。





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