bp Interview

大塚倉庫株式会社 東京本部オフィス

仕事も遊びも 一生懸命にするから 見える明日があります!

大塚倉庫株式会社
経営企画室 室長
石井 孝司 さま(右)
総務人事部 係長
広報担当
下林 千恵美 さま(左)
イベントが多いのは
みんなの成長の糧になるから

石井:元々アットホームな会社ですが、新しいオフィスにおいても、社員がみんな家族としてこの場所で輝いてほしいという会長の想いがあったと感じます。みんなが集う場所で、一緒になって何かを作り上げる、困っている人がいたら助けてあげるという文化は当社ならではでしょう。ですから、オフィスの中にも細やかな思いやりや工夫があり、イベントなども多く仕掛けながら、みんなで成長しようとしています。

下林:なぜ当社ではイベントが多いかというと、仕事以外の交流によって、部門横断的な働き方を促進したいという想いがあるからです。イベントを行うには、まずそのための事務局を開設。各部門からの選任メンバーで構成された事務局でいろいろな準備を行うことは、仕事の流れにも共通しています。ですから、ただ単にイベントを行っているのではなく、交流を通した経験を普段の仕事にも活かしたいと考えているんです。

変わった手法でやってみるなど大切にしている「7つの価値観」

下林:今までのオフィスでもプレゼンテーションや講演会などは行っていましたが、新しいオフィスになってから、さらに多くの人が参加できていると思います。北極冒険家の方をお招きした講演会では、参加した社員が感銘を受けて、実際に北極の旅に出ました。その社員が会社を辞めることなく、チャレンジする気持ちを後押しできているのは良いことだと思いますね。

石井:当社の中心には「7つの価値観」というものがあって、その中には「仕事も遊びも一生懸命」「景色が変わることをしよう」などがあります。普通の人ができないような挑戦を、そうして行えるのはいいですね。ですから当社は、チャレンジできる人に居てほしいという会社なんです。大塚グループはそもそも、世の中でやっていないことをやってみようという企業風土。「変わった手法でやってみよう」という価値観も重要です。働き方においても、今までやっていない手法を考えることは大切だと思いますね。

下林:オフィスのリノベーションプロジェクトでは構想から2年ほど話し合いを重ねましたが、各部門の多くの社員の意見を取り入れて具現化できるように取り組みました。みんなで価値観を共有しながら、新たなことを考え出してきたと思います。

毎朝一斉のラジオ体操では、ステージ上のモニタで全国の拠点にいる400人がライブでつながっている。体操後には「今日のひとこと」という社員からの発表の場も設けられている。

「ログハウス」横のオープンなスペースも打ち合わせなどに気軽に利用されている。

倉庫として利用していた時の業務用の大型エレベーターも塗装し直すなど、リノベーションによるオフィス仕様への変化が数多く見られる。

「つなぐ」という力をベースに
お互いに学び合っていきたい

下林:CROSS DOCK HARUMIという建物名に象徴されるように、ここはいろいろな人が集まって新たなものを創り出す場所です。5月にリノベーションしてから、今までにおそらく1,000名弱のお客様が訪れていると思います。物流業界には、オフィスにお金をかけるならトラックにお金をかけるといった今までの常識がありますから、訪れた人にはかなり驚かれます。ただし、業界全体で人材不足に悩んでいる中で、こうしたオフィスへの取り組みが課題解決につながるのではないかと共感される方も多いです。

石井:オフィスづくりのコンセプトは「TECH-BASE」ですが、テクノロジーも人のアイデアが生み出すものですし、誰かと誰かが出会ってインスパイアされたりしながら創造していくもの。「つなぐ」という力をベースにするため、ここにはさらに多くの方々に訪れていただいて、お互いにアイデアを出したり学び合ったりしたいですね。そのためにも、この場所ではスペックではなく、ストーリーを大切にしています。自分たちがどうありたいか、どうして行きたいかという姿勢やイメージですね。

下林:ここではモニタなどによって物流全体の流れをつなぎながら「見える化」し、さまざまな問題解決につなげようとしています。ですから、いろんな機能がこの場所には埋め込まれていて、それによってオフィスにいる社員だけではなく、ドライバーや社外のお客様の働き方を変えられるかもしれません。そうした明日の可能性を、ショールーム的に体感できる場を創造しているんです。

石井:働き方を変えようというよりも、業界全体を変えていこうという想いがありますね。新しいプラットフォームによって全体最適化が図れるように「道を引く」ことを、今後も考え続け、取り組んで行きたいと思います。

WORKER’SVoice

社員の活動の幅もさらに生き生きと広がり、
お客様に対するアプローチの幅も広がりました。

私は営業職ですから、お客様をオフィスにお連れすることもあります。ここでは8画面マルチモニタで全国の営業所や倉庫の様子を見ることができ、東京に居ながらにして全国各地の倉庫見学ができることも大きなメリット。こうした取り組みに興味を持っていただけるお客様はとても多いです。

カフェスペースなども、好評をいただいています。

 さまざまなオープンスペースは仕事以外にもよく活用され、社員が料理教室やヨガ教室を開くこともあります。部門や社内外を問わず、屋上や6Fなども使って、企画を楽しみながらコミュニケーションを取っていますね。物流業に保守的なイメージを持たれる方も多いかもしれませんが、ここでは他の業種の方々の考えも伺えて、新たなものが生み出されていく実感があります。

 お客様に対するアプローチの幅も広がりました。「ログハウス」と呼ばれる場所で行う夕食会では、出張シェフを招いて、本格的なキッチンで料理のコースを仕立ててもらったりします。なかなか他社では見られない文化かもしれませんね。

 外観だけではなく、個人の意識も変わるよう、社員がモデルとなり新たなオフィスで働く服のファッションショーを行うなど、意識にも変化が見られるようになりました。

営業本部
営業2部
石井 志奈 さま
bp vol.30掲載(2019.04発行)