
宇部市は、本州西端の山口県の南西部に位置し、人口約16.1万人、温暖で雨の少ない典型的な瀬戸内海気候の都市です。2021年には、市制施行100周年を迎え、100周年とその先へ希望溢れる未来をつなぐため、市民と協働し、様々な事業に取り組んでいます。
新庁舎(1期工事)は、税務署を併設した役所機能を有しており、庁舎の建て替えを契機に、行政の様々な分野にデジタル技術を活用し、効果的・効率的な行政サービスを提供する市役所(デジタル市役所)の実現に向け、総合窓口(証明書発行やライフイベントのワンストップ窓口)の設置などの施策を通し、市民サービスの向上に取り組んでいます。
職員の執務スペースでは、部・課長席を含めたユニバーサルレイアウトが採用され、将来的変化に対応できるよう準備されています。また休憩室やリフレッシュスペースでは、庁内無線LANを利用し、打合せや作業スペースとしても活用することで業務の効率化を図っています。
プロジェクトの詳細
所在地 | 宇部市常盤町一丁目7番1号 |
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延べ床面積 | 15,828.06㎡(1期棟のみ) |
オフィス対象人員 | 850名 |
インテリア竣工 | 2022年3月 |
デザイン担当 | 株式会社オカムラ 西日本デザインセンター 中原忠亮 |

総合案内
来庁者に分かりやすい位置に配置された360度の円形カウンター。フロアマネージャーが来庁者の用件を聞き取り、窓口の案内や番号発券をサポート。

総合窓口
各種証明書の取得やライフイベントに伴う手続きをワンストップサービスで対応。相談内容に応じたカウンターバリエーション、ロータイプ⇔ハイタイプの変更も可能

窓口
職員の聞き取りにより申請書を作成、市民はタブレット端末に署名をするだけ。記載の不安を解消し、記入漏れや誤りを防ぐことで手続きにかかる時間を短縮。

窓口
ブース型やセグメントパネル付きのカウンター仕様とし、利用者のプライバシーに配慮。また、セグメントパネルを追加することで窓口の増設も可能。

待合
待合椅子は、窓口に対向しないよう配置。立ち上がりしやすいよう肘付きとし、メンテナンスしやすい耐アルコール・耐次亜塩素酸ナトリウム仕様のビニールレザーを採用。

撮影ブース
マイナンバーカード申請用写真や、婚姻届け提出時の記念撮影として利用できる撮影ブースを配置。

待合
キッズスペースやテーブル席などを配置し、来庁者が目的や気分に合わせて待合スペースを選択することが出来る。

窓口
お子様連れの利用者が多い窓口のカウンターラインにキッススペースを配置。お子様を遊ばせながら、ゆっくりと相談窓口が利用できる。

相談室
2箇所の出入り口には、ポリカーボネート引き戸を採用。ドア開閉時の場所をとらず、利用状況が把握しやすい。

執務室
部・課長席を含むユニバーサルレイアウトを採用。職員配置がないスペースは、ミーティング・作業スペースとして活用。

執務室
1人当たりW1200D600の机上スペースと可動式ワゴンを利用。異動時には、手荷物とワゴンの移動のみとし、コストの削減につながる。

打合せスペース
窓際にコピー機などを設置した作業・打合せスペースを配置。執務デスクと同仕様のテーブルを採用することで、転用やフレキシブルな運用が可能に。

集中ブース
吸音効果のあるクロスを利用したワークブース。予約なしで利用でき、声掛けしないなどの運用ルールを採り入れ、業務の効率化につなげている。

休憩室
職員の休憩スペースだけなく、ミーティングスペースとしても活用。

リフレッシュルーム
庁内には無線LANが配備され、コピー機を設置することで、執務や作業スペースとしても活用。夜間残業時に職員が集まり利用することで、光熱費の節減につなげている。