
西都市は、宮崎県のほぼ中央に位置し、宮崎空港から約50分でアクセス可能な、人口約29,000人の都市。旧庁舎の老朽化や耐震強度の不足、複数箇所に分散した市役所機能により、住民の利便性や業務効率の低下を課題とし、新庁舎建設事業に取り組まれました。
新庁舎は、住民利用の窓口を1階に集約、プライバシーに配慮した各種カウンターを配置し、来庁者の利便性に配慮しました。待合椅子は、耐アルコール・耐次亜塩素酸ナトリウムの張材を採用し、清掃性・メンテナンス性にも配慮しています。また、時間外・休日にも利用できる多目的スペースを配置し、市民へ憩いの場を提供すると共に、期日前投票や臨時窓口の開設、催し利用など、市民サービス向上の為の活用を想定しています。さらに今後見込まれる将来変化への対応として、ユニバーサルレイアウトを導入しました。異動の際はレイアウトを変更することなく、手荷物とワゴンの移動のみとし、移設に係るランニングコスト削減につなげています。ダイヤル錠のワゴンを採用することで、鍵の紛失などの対応がなく管理者の負担を軽減するなど、随所に業務効率への工夫がなされています。
プロジェクトの詳細
所在地 | 宮崎県西都市聖陵町2-1 |
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オフィス対象面積 | 7,248㎡ |
オフィス対象人員 | 350名 |
インテリア竣工 | 2021年6月 |
デザイン担当 | 株式会社オカムラ 西日本デザインセンター 大串 綾乃・中原 忠亮 |

総合案内
2箇所のメイン入口の動線に配置し、来庁者を出迎える。

多目的スペース
市民作品などを展示紹介し、市民が憩い集う場を提供。

多目的スペース
期日前投票、確定申告、災害時臨時窓口等、幅広い活用を想定。

待合ホール
椅子は、防水性・撥水性・耐アルコール・耐次亜塩素酸ナトリウムのクロスを採用し、メンテナンス性に配慮。

窓口
手続きや相談内容に合わせたカウンターを配置。ローカウンター⇔ハイカウンターへの変更、移動できるセグメントパネルなど、将来変化にも対応可能。

執務室
業務内容に合わせ、第二線にH1000のデスクを採用、業務の効率化へ。

執務室
ユニバーサルレイアウトを採用し、将来変化に対応可能。ワゴンはダイヤル錠の仕様とし、管理者の負担軽減に。

執務室
収納庫はA4縦収納のD300を基本モジュールに、天板面を利用し短時間での打合せも可能。

打合せコーナー
開放感のある吹き抜けスペースに配置し、市民相談や職員の打合せなどに活用。

庁議室
災害時には災害対策本部への転用を想定。効率的な連携を図るため、総務系部署・理事職室と同フロアに配置。

傍聴ロビー
ロビー椅子は、耐アルコール性・耐次亜塩素酸ナトリウムのビニールレザーを採用し、メンテナンス性に配慮。

会議室
開放感のある会議スペースに合わせ、ポップなカラーの椅子を採用。

議会委員会室
3部屋を一体として大会議室としても利用できる。移動可能な什器を採用し、用途に合わせたレイアウト変更が可能に。