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2015.10.15  取材・文/山下久猛 撮影/守谷美峰

人生の伴走者

──仕事をする際に心がけている点は?

東龍治-近影3

いきなり保険商品の説明から入るということはありません。大事なのはお客様の人生に寄り添って、お客様が望む生き方を実現すること。そのために、僕らが手助けできることはないかということを考えます。つまりライフプランナーとはいわば人生の伴走者なんです。ですからその人がどういう人生をお望みなのかがわかるまで何度も面談を重ねてライフプランを一緒に考えます。保険の話が出るのはその後ですね。お子さんや奥さんなど守るべきご家族がいらっしゃる方だけではなく、例えば若くて独身で将来起業したいという夢をおもちの方の場合は起業資金を貯める方法を考えることもあります。ですから基本的にいわゆる生命保険という範疇だけではなくて、その方の叶えたい夢を実現するための手段として生命保険を活用していただくということが多いですね。

僕は仏教を勉強して得度もして山伏でもあるので、人びとの現世利益であるお金を増やすというお手伝いもしつつ、契約者が亡くなったとき心置きなく成仏していただくためにもご家族をお守りできるだけの保険を作りたいと思っています。


──ご自身のライフプランも立てているのですか?

当然立てています。でも人の考え方や望むことなんてその時々で変わるし、人生何が起こるかわからないから、ライフプランもその時々に応じて変えるべき。とらわれてはいけません。事実、僕が最初に立てたライフプランと今では全然違います。お客様にも「ここにあなたの考え方や価値観をまとめましたが、あくまでも今日の時点のものです」と言っています。

人生=修行

──働き方で大事にしていることは?

働き方について意識したことはあまりないですね。人生=修行なので、働くこともまた修行であり、生きることが仕事。それくらい密接になりたいししたいと思いますね。


──仕事のやりがいや魅力はどんなところにありますか?

東龍治-近影4

先程もお話しましたが、そもそも、ライフプランナーという仕事を働き方の自由さとか完全歩合制で選んだわけではありません。大事なのはどれだけ人に貢献できるか。その中でも個人的な付き合いができるのが保険業。だからお客様との付き合いを保険だけに限定したくないと思っていて、メルマガを発行するなどして保険以外にもいろんな情報を提供しています。あと、仕事柄多種多様な方々と知り合うことができるので、「この人にこの人を紹介したらお互いに喜ばれそうだな」と人と人とをつなぎ合わせることもしています。それも楽しいですよね。仕事を通じて、仕事を超えた付き合いができることがこの仕事の魅力です。また、経営者と話すことも多いのでたくさんのことを学ばせていただいています。仕事はまさに里の行なんだなと思いますね。

このように人の人生の重要な部分に触れてお役に立てて、自分自身にとっても得るものが多いので、仕事に対しては失礼な考え方かもしれませんが、ライフプランナーはボランディアでもやりたい仕事だと思っています。僕の話を聞いてくださった人の人生をよりよく変えるために、その人自身と大切な家族を守るために全身全霊を懸けるという覚悟で仕事をしています。

東龍治(ひがし りゅうじ)(法名:瑞龍)

東龍治(ひがし りゅうじ)(法名:瑞龍)
1976年長野県生まれ。

大正大学文学部史学科・同大学院博士前期課程修了。大学院在学中に得度し、山伏に。大学卒業後は東京都、国際マイクロ写真工業社を経て、2013年からソニー生命保険株式会社のライフプランナーとして勤務。平日は会社員として働き、休みの日には山で山伏として修行を行う。妻である漫画家・イラストレーターのはじめさん、小学1年生の娘の3人暮らし。はじめさんのコミックエッセイ『ウチのダンナはサラリーマン山伏』(実業之日本社)でサラリーマン山伏の実情がコミカルに描かれている。

初出日:2015.10.15 ※会社名、肩書等はすべて初出時のもの

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