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2015.10.15  取材・文/山下久猛 撮影/守谷美峰

人生に正解はない

──では何となく入ったわけですが、修験道の世界に入ってよかったと思いますか?

東龍治-近影6

はい。これは間違いなく即答できますね。自分が目指していた仏教や修験道の世界で気づけたこともたくさんありますし、何も考えずふらふら酒を飲みながらギターを弾いてた学生時代に比べれば、一本芯のようなものが通った、少なくともどんな扱いを受けても自分の中で崩れない部分はできたと思えるので。まだまだ修行中の身なので偉そうなことは言えないのですが(笑)。


──人生の夢や目標は?

僕には「家族を幸せにする」という人生の命題があります。ちょっと欲張りなのが自分の家族だけじゃないというところなんです。


──家族というのはご自分の家族のことだけではないんですか?

もちろん僕自身の家族も含まれますが、それだけではなく、出会ったすべての人の家族、仏教の世界ではご縁といいますが、ご縁のある方皆さんに幸せになってもらいたいなと思っています。それは山伏としてライフプランナーとしても同じで、東に出会ったことで人生がよくなったと言ってもらいたいと思っています。


──いろいろとお話をうかがうと、山伏と現在のお仕事は意外とリンクしているんですね。?

東龍治-近影7

そうなんです。僕はまだ修行不足でそこがうまくまとめられていないのですが、両者はかなり強く結びついているような気がするんです。山伏としてその人たちの幸せが成就するために修行を積むわけですが、ライフプランナーとしても仕事をする上でいろんな勉強をさせていただいています。自らを高める努力をしつつ、身につけた能力で少しでも皆さんのお役に立ちたいという考え方がライフプランナーと山伏とは似ているんですよね。今後も人様のお役に少しでも立てるよう、両方頑張っていきたいと思っています。

東龍治(ひがし りゅうじ)(法名:瑞龍)

東龍治(ひがし りゅうじ)(法名:瑞龍)
1976年長野県生まれ。

大正大学文学部史学科・同大学院博士前期課程修了。大学院在学中に得度し、山伏に。大学卒業後は東京都、国際マイクロ写真工業社を経て、2013年からソニー生命保険株式会社のライフプランナーとして勤務。平日は会社員として働き、休みの日には山で山伏として修行を行う。妻である漫画家・イラストレーターのはじめさん、小学1年生の娘の3人暮らし。はじめさんのコミックエッセイ『ウチのダンナはサラリーマン山伏』(実業之日本社)でサラリーマン山伏の実情がコミカルに描かれている。

初出日:2015.10.15 ※会社名、肩書等はすべて初出時のもの

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