トレーサビリティの向上と持続可能な安定供給を目指したマザーセンターへ

オオサキメディカル 株式会社 中日本物流センター

  • 製造
  • 医療介護用品
工場内の写真

Subject

保管場所・人手の不足とバラ品の使用期限管理

1936年の創業から、医療や介護に携わる方々のニーズに応え、高い安全性と機能性、経済性を備えた医療材料を生み出してきた、オオサキメディカル株式会社様。主に扱っている医療業界向けの商材はトレーサビリティが重視され、ケースだけではなくバラ単位でのオーダーも多いという特長があります。商品トレーサビリティにおいてはケース品だけではなく、個装単位のバラ品にも業界基準であるGS1-128バーコードでのロット使用期限管理が必要です。医療機関から求められる高いサービスレベルに応えつつ、保管スペース・作業効率改善に向けた自動化運用の必要性を感じていました。

Improvement

計画以上の成果を実現!
マザーセンターを基にさらなる事業拡大へ

導入エリアの図

オートストアの導入で、保管効率は6倍、生産性は4倍に向上しました。歩く・探すといったピッキング作業をロボットが担うことで、負担のない安定した作業環境を実現。繁忙期でも運送会社への引き渡し遅延を防ぎ、2024年問題にも先手で対応することができました。さらに、バラ品のロット使用期限情報をオートストアのビンと紐づけて管理することで、求められていたトレーサビリティも実現ができ、当初計画していた以上の成果を出すことができました。中日本物流センターの成功を基に他拠点への展開や物流センター内の商品搬送にAGVなどを導入し、さらなる省人化・生産性向上を目指していきたいと考えています。また、ASEAN地域での事業拡大も視野に入れ、物流設備の強化とともに今後も事業の拡大を目指していきます。

オオサキメディカル 株式会社
中日本物流センター

所在地
岐阜県可児市二野2706-5
課題
保管場所・人手不足・期限管理

導入効果

  • 生産性
    4倍
  • 保管効率
    6倍
  • ロボット台数 34台
  • カルーセルポート 9カ所
  • ビン数 24,158箱
    330ビン
  • 入出庫能力
    1,170ビン/時間(計算値)

中量棚やパレットを使用した保管と比較して保管効率6倍に

同じアイテムでもケースとバラに分けてそれぞれで保管する運用の特長に加え、急激な物量増加もあり、保管スペースや間口の確保が逼迫している状況でした。オートストア導入後は、約6倍のスペース効率向上を実現しています。

オートストアの写真
センター内で取り扱う、バラ商品の98%以上をオートストアに保管。医療機関向けの出荷特長として、使用した分を補充するかたちでオーダーが入るため、1施設から1病棟まで、より細かいレベルでのバラ品出荷に対応している。

作業者が歩き回っていたピッキング作業から生産性4倍に

オートストアの導入で、従来の歩き回るピッキング作業から定点での作業に変わり、作業者の負担は大きく削減。またロボットがピッキング作業の大半を担うことで、作業スピードの向上や作業品質の安定にも貢献しています。

ポートはコーポレートカラーにあわせて、赤と青に色分けされている写真
ポートはコーポレートカラーにあわせて、赤と青に色分けされている。主に入庫時に使用している赤いポートエリア。バラ品の入庫時に商品のロット使用期限とビン情報を紐づけることで、入出庫履歴の追跡を行っている。
トラックバースに面した1階フロアのケース品保管エリアの写真
トラックバースに面した1階フロアのケース品保管エリアでは、通路スペースを削減できる電動モービルラックを採用。ケース単位の出荷と必要に応じてバラ品の補充をここから行う。

Interview

AutoStore導入インタビュー

医療機関への安定供給を守るため、物流拠点のBCPを重視する理由を教えてください

大崎 将男 氏の写真
大崎 将男 氏
(オオサキメディカル 株式会社 代表取締役社長)

大崎氏当社は、1936年に創業いたしまして、今年で88年の歴史を迎えております。主たるお得意先は、全国の医療機関向けがメインになっており、社内の調べによると、全国の病院の99%以上のお得意先が、何かしら当社の商品をご購入いただいています。
当社では、2008年から庫内の業務をロジスティードさんに委託をして運営しております。また、地震に強いという点も大きなテーマに掲げており、やはり安定供給が非常に欠かせないので、BCP的観点で物流センターが止まることがないように、災害に強いエリアを選定しています。

これまで、現場ではどのような課題を抱えていらっしゃいましたか?

大崎氏医療業界においてはトレーサビリティが非常に求められます。ロット使用期限の管理では、ケースに業界標準のGS1バーコードというものが表示されているので、ケース単位でのトレーサビリティは容易ですが、バラ単位になるとロット使用期限の記載がない商品も多々ございます。そういった意味で、バラにおけるロット使用期限の管理が、大きな課題になっているかと思います。

オートストアを導入することになった背景を教えてください

石川 将成 氏(ロジスティード中部株式会社 中京営業部 可児出張所 所長)
当社は3PL企業としてオオサキメディカル様の物流業務を包括的に受託し、物流センターや工場の運営に携わらせていただいております。
オートストア導入前は保管スペースの確保に苦戦していました。多品種多ロット化が年々進む上に、コロナ禍の影響で入出荷物量が急激に増えている状況でした。間口確保のために棚の集約作業や、レイアウト変更などを行いながら対応していました。また物量が伸びていくにつれ、繁閑を予想しながら人員調整やシフト表の作成などの管理工数も増えていた状況でした。

保管スペースの写真

オートストア導入後、どのような流れで運用していますか?

石川氏トラックから入荷後、電動ラックを使用しケース品エリアに保管します。その後オートストアに補充を行いバラ品の出荷作業を行います。オーダーが入るとオートストアに出荷指示がかかり出庫ピッキングをします。その際システム上で容積計算も同時に行われているため、指定のサイズに従って梱包することができます。その後方面別に仕分けし、トラックの接車に合わせて出荷・積み込み作業をします。

オートストアを導入したことで、具体的にどのような効果がありましたか?

大崎氏実際に入れてみると保管効率が6倍、生産性は4倍と、当初考えていた通りの実績が出たため、お客様にもご迷惑をかけることなく、誤ピッキングがなく、かつ早い時間に終了できているので、非常に満足しています。またトレーサビリティの方も、バラまでロット使用期限の出荷履歴が追えるようになっておりますので、その辺りも効果があったと思っています。

石川氏省人化においても目論見通りの効果を立ち上げから早い段階で創出することができました。
オートストアを導入したことにより、ピッキング作業はロボットが完全に担うことで、作業を安定させることができました。その結果、繁忙時でも運送会社への引き渡しも遅滞なくできていることから、2024年問題にも先手で対応することができています。現場スタッフからも、従来の歩き回る作業から立ち止まって行う作業へと変わったことで、負担が大きく減ったという声が多くあがっています。

オートストアを選定された理由は何でしょうか?

大崎氏オートストアのBCP的なメリットで、ロボットが自動で充電をしにいくという形なので、災害時にも臨機応変に対応しやすいのがメリットかと思っています。

今後の展望についてお聞かせください

大崎氏今後はマザーセンターである中日本物流センターで実績が出ましたので、他のセンターへのオートストアの展開も作業効率を含めて検討していきたいなと思っています。またオートストアと絡めて、モノの行き来のためのAGVの導入などを積極的に進めて、より省人化ができる物流センターを構築していきたいと考えています。

(内容は取材当時のものです。)

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