丸石製薬株式会社

品質管理試験室

プロジェクトデータ

所在地:大阪府大阪市鶴見区今津中2丁目2番41号

2022年5月運用開始

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通路幅を十分に取り、作業のためのスペースにゆとりを持たせた。より多くの人がスムーズで効率的に動けるようになり、安全性の向上にもつながっている。

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振動や空調の風の影響が最小限になるように防振タイプのスチール台がレイアウトされた天秤室。

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液体クロマトグラフ、ガスクロマトグラフなどの機器類を設置する機器分析室。作業しやすい十分な広さを確保しながら、複数の人が同時に機器を操作する場合を考えて、アイランド方式の設置台も採用している。

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微生物試験室には、行う作業に合わせて異なるタイプの実験台を設置。

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保管する試薬や検体のサイズ、性質に合わせて、最適な保管庫や棚などを設置した試薬・検体保管室。

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ラックが整然と並ぶ備品保管室。清潔な白のイメージで統一し、十分な量のスペースを用意した。

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フリーアドレスを採用した事務室。試験室との間に窓を設けたことで、どちらからも室内の様子が見渡せる。

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事務室も、試験室も見渡すことができる、ガラス張りのオープンな会議室。

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空間を自由にレイアウトできるラボシステム・ピストを採用。薬品棚の高さを低く設定したことで、コミュニケーションが取りやすく、圧迫感のない見晴らしの良い試験室になった。

製品情報

インタビュー

伊庭 圭太

生産本部 技術企画部
技術企画グループ
アシスタントマネジャー

赤土 了介

生産本部 今津工場
品質部 理化学試験グループ

髙風 一騎

生産本部 今津工場
品質部 理化学試験グループ

労働環境の改善、
最新設備への
転換により、
医薬品の品質管理を
さらに強化
麻酔薬、手指消毒薬などの国内大手、1888年(明治21年)創業の製薬メーカー

丸石製薬は、ベーシックドラッグメーカーとして創業以来、そのリーディングカンパニーにふさわしい高い品質の製品を安定的に供給することに取り組んできました。

現在では、麻酔薬などの周術期医療領域、消毒薬などの感染対策領域においても、高い評価を受ける新薬開発企業であり、特に吸入麻酔薬では国内シェアの多くを占めています。

医薬品の品質管理については、2021年に省令が16年ぶりに改正されるなど、今後、ますます厳格化が進むことが予想されます。そうした状況に対応するために、新しい品質管理試験室を完成させました。

明るく、オープンな空間へこれからの時代を見据えた新施設

品質管理体制を強化するためには、労働環境の改善、充実が必要でした。どうしたらもっと効率的に働けるのか。そして、新しい人財にこの場所で働きたいと思ってもらえるのか。その洗い出しのために、若いプロジェクトメンバーが集められました。

新しい試験室のコンセプトは、今後、50年は使えるような機能とデザイン。いちばん特徴的なのは試験室の見晴らしの良さです。最新の実験台ピストを採用したことで、薬品棚の高さを低く抑えることができ、全体が見渡せるようになりました。さらに、事務室と試験室の仕切り壁に大きな窓を採用したことで、どこからでも誰が何をしているのかが分かるオープンで明るい空間になりました。

もう一つの大きな特徴は、試験室の通路幅を十分に広く取ったことです。作業スペースにゆとりを持たせながら、緊急用シャワーを設けたり、局所排気装置(ヒュームフード)の排気能力にも気を配るなど、安全面にもしっかりと配慮しました。

その他にも、事務室の窓際にカウンターテーブルと椅子を設けるなど、働きやすい環境づくりにこだわりました。また、安全表示などについては、国際標準のピクトグラムを採用し、海外からのお客様の訪問も視野に入れ、ダイバーシティ化にも対応しています。

理想のラボづくりを可能にしたトータルなサポート

オカムラとの最初の出会いはWEB サイトでした。事務室から試験室までトータルにお願いできるところに惹かれてコンペへの参加を打診しました。作成いただいたデザイン、レイアウトが我々の描くビジョンと一番近かったというのが選定の理由です。

建設会社との設備や工程の調整、試験室の排気設備の選定など、スムーズに進めていただきました。それにも増して有意義だったのは、我々の様々な思いに対して、ラボづくりの経験をもとに、良くないことに対してはお勧めしないと、はっきり言っていただけたことだと思っています。

機能性・デザイン性に優れた最新の試験室、事務室ができたことで、従業員のモチベーション向上を感じています。事務室のフリーアドレス化は、整理整頓の意識向上、コミュニケーションの活性化をもたらしました。これまで以上に、意識改革、業務の効率化を進め、製薬企業としての社会的責任に応えられるよう努めていきたいと考えています。

(2022年 取材)

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