make with

オカムラ 株式会社オカムラ

image
image

Marca

Marca(マルカ)は、上質な空間に合うデザインと、折りたたんでコンパクトに収納できる機能性を兼ね備えた、ミーティングテーブルとミーティングチェアのシリーズです。

Meeting Chair

ミーティングシーンに上質感とおもてなしを。シャープなフレーム、しなやかな座り心地、優れた収納力。上質で繊細なデザインと、人にやさしい機能がミーティングシーンに新たな価値を提供します。

会場の雰囲気を作るミーティングチェア 会場の雰囲気を作るミーティングチェア

国際会議やセミナー、学術会議などが増える中、会議の格式に合わせた会場の雰囲気づくりも重要である。これまで参加人数の増減に対応するミーティングチェアとしては、折りたたみいすやスタッキングチェア、キャスター付きのネスティングチェアなどが使用されてきたが、長時間の使用よりも収納性に重点を置いた製品が多く、格調高い雰囲気づくりが可能な製品はあまりなかった。そこでオカムラは、デザイン性が高く、上質な座り心地を実現し、機動性を重視した上で、収納効率が良い製品を作ろうと考えた。こうして日本の“おもてなし”の文化を体現し、なおかつ使い勝手の良いチェア、マルカの開発が始まった。

image
image
image

上段・下段右:開発初期のデザイン案   下段左:テーブル開発チームとの打合せ

これからの会議空間に向けた、デザインと収納効率 これからの会議空間に向けた、デザインと収納効率

ガラスを多用したモダン建築にも合うよう、前脚がすっきりと真っ直ぐ前に伸びたシャープなデザインを、アルミフレームで実現した。すっきりとシャープなデザインとしながらも、無機質ではなく、どこか削り出した木製椅子のような豊かさを表現するためのラインを何度も描き直した。また、大規模な会議では使用していないときの収納をより素早く、より少ない労力で行えるかということが重要であり、マルカはイスを持ち上げることなく、座を跳ね上げて収納ができるネスティング方式を採用。このとき、椅子と椅子の間隔が125ミリピッチで収納できるというトップクラスの収納効率の良さを実現している。マルカはこれからの新しい会議空間に、デザインと収納効率の両方からコミットした製品に仕上がった。

image

試作品によるデザイン、機構部の動作確認

上質感のある座り心地で、“おもてなし” 上質感のある座り心地で、“おもてなし”

マルカはミーティングチェアとしての短時間の利用だけでなく、会議やセミナーでの長時間利用でも快適に過ごせるように、座り心地にこだわった。従来の座メッシュのミーティングチェアはメッシュの面積が小さいので、その良さが十分に生かされていなかった。マルカは、オカムラがコンテッサやバロンなど国際的に評価されたメッシュチェアで培ってきたメッシュ張り技術を活用し、ミーティングチェアでも座面幅いっぱいまでフレームを覆うように端までメッシュを張ることで、弾性糸入りのメッシュがしなやかに体を受け止められる。長年オフィスチェア製造に携わってきたオカムラだからこそできる、座る人への「おもてなしの機能」である。

image
image
image

上段:安全性の確認   下段左:試作品の確認   下段右:強度試験

Marca 開発チーム Marca 開発チーム

企画:中尾 優衣
デザイン:原 永祐
設計:髙木 裕一郎

これまでのミーティングチェアと一線を画すようなシャープで魅力的なデザインとしながらも、安全かつ安心して使ってもらうことが重要です。上質なデザインを表現するためにアルミフレームを採用しましたが、フレームの強度を試作品で確認することが難しいので念入りに強度解析を行いました。線の細いシャープなデザインと強度のあるフレーム構造という、相反する条件をクリアするため、時間をかけて強度解析とデザイン修正を何度も繰り返しました。さらに通常使用以外も想定した安全なデザインとし、最終的には量産前の最終試作品でデザインと安全性を確認して上質なデザインと使い勝手の良さの両立を追求しました。