製造部門の強みは、一貫した自社製造と、独自の基準を設けた厳格な試験。それにより安心安全で、高品質の製品を安定して供給することを可能にしています。
JIS (日本工業規格)や海外規格をベースに制定した自社規格(OIS:岡村工業規格)での試験により、製品の強度や耐久性を検証しています。製品の試作段階から安全評価試験を行い、各部位にも徹底した耐久試験を繰り返し行います。
デザイナーと設計担当者は、座り心地の追求だけでなく、安全性や耐久性を含めて、この厳しい試験に合格することも視野に入れてデザイン設計を考えます。
製造工程には、溶接、成形、縫製、塗装、組立などがあり、一部の部品をのぞいて国内で一貫して自社製造で行っています。ほかに、生産のための設備や治具(ジグ)、試作品や安全および試験のための設備も製作しています。生産性向上に向けた自動化にも積極的に取り組んでいます。
製品開発においても、企画やデザインと製造部門とのコミュニケーションが円滑かつスピーディに行えることが生産性の向上につながっています。
最新の設備を駆使しながら、人の目と手で品質や精度を念入りに確認することを大切にしています。機械で曲げたパイプは、手作業で検査治具に合わせて精度を確認し、イスの組立では、パーツを取り付けながら品質の確認を同時に行います。そこでは工業製品としての正確さとスピード、熟練した手作業による経験と技術が求められます。
「現場力」を持つ人材を育成するために「技術技能訓練センター」はあります。若手を育成する「基礎技能」、専門職を育成する「専門技能」、現場の管理力を高める「実践管理技術」の各コースで指導しています。
「国家技能検定」の資格取得を推進し、長年培ってきた高度な技術や技能の継承に努めています。IT化や自動化が進む中で、「何もないところからモノを生み出す力」を育て、手によるモノづくりの基礎力と豊かな発想力を養い、「良い品は結局おトクです」を支える人材育成に尽力しています。