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オカムラ 株式会社オカムラ

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Livesライブス

これからのオフィス空間に求められる、カジュアルでナチュラルなデザインと「はたらき心地」をとことん追求して生まれた
ファニチュアシリーズです。

ソファで働くという、新しいワークスタイルを提案する「Unit Sofa(ユニットソファ)」

近年、欧米では「ソファで働く」というワークスタイルが注目されている。リラックスした姿勢で仕事をすることで、より創造的なアイデアが生まれやすくなり、生産性を高めることにつながることが期待される、という理由からだ。その考え方を取り入れ、新しい働き方を提案するソファの開発に取り組んだ。課題として挙げられたのは、リビングでくつろぐときの安楽椅子とは異なり、集中して作業ができるものでなければならないこと。また事務用回転椅子のように調節する機能をもたせられないので、小柄な人から大柄な人まで多様な体格に合わせるための最適値を探り出さなければならないことなどがあった。

背もたれは、集中してパソコン作業ができる姿勢を保てるように適度な傾斜をもたせて、奥行きは600mmとソファとしては浅くした。また、より集中して作業しやすい環境を創出できるパネルや、フリーアドレスのオフィス空間に最適な電源コンセントの付いたユニットテーブルなどのオプションも用意。連結すればミーティングエリアや共有スペースもつくることができる。「ユニットソファ+パーソナルテーブル」といった新しいワークスタイルを提案する。

商品企画:中島 千尋/デザイン:ハーフォード・アレキサンダー/設計:菊地 輝

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現在のオフィス空間に求められる新しい形「WorkChair(ワークチェア)」

これまでのオフィス空間という概念にとらわれず、より多くの室内空間に違和感なく溶け込むカジュアルで有機的なフォルムを目指した。アルミやプラスチックなどの無機質な要素を極力排除し、背、座、肘がひとつの構造体に見えるように工夫した。事務用椅子としての機能にもこだわり、人のからだの動きとズレが生じにくい「アンクルチルト®リクライニング」と部位によって硬さの異なる異硬度クッションを採用することで、上質なデザインを纏った高機能な事務用椅子が完成した。

脚部は、従来よりも繊細で、彫刻的な美しさを放つフォルムに。これまでにない軽快なデザインと海外規格に対応する強度を両立した。さらに、CMFデザイナーと協働して開発した「ツイル」クロスを採用し、豊かな色彩とウールライクな風合いにより、これまでより上質なコーディネートが可能になった。また、多様化するニーズに合わせて2色の張地を縫い合わせるツートン張り仕様やラグジュアリーな本革張り仕様も選べるようにした。

商品企画:髙橋 卓也/デザイン:井澤 晶一/設計:築地 宏明

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PCでの作業を快適にする姿勢が設計された「PersonalChair&Table(パーソナルチェア&テーブル)」

間仕切りのないオープンスペースの中で、集中して快適にパソコン作業ができるようにと考え開発したのが、「パーソナルチェア&テーブル」だ。からだへの負担が少なく、足のむくみが発生しにくい「低座・後傾」姿勢の概念をベースに、ノートパソコン作業がしやすい姿勢を保つだけでなく、身体負荷を軽減し、集中して作業ができる座り心地を追求した。体の近くまで引き寄せられる「パーソナルテーブル」と合わせて使用することで、頭部と胸部を作業しやすい角度に保持し、さらに、足を前に投げ出す自然な姿勢をとることで、よりリラックスして作業に集中できる。

デザインでこだわった点は、からだを優しく包み込む背と座を一体型にした有機的なフォルムだ。ウレタン素材の選定やその成形方法の検討を重ね、最適な座り心地を実現した。一番特徴的なデザインのワークヴェールタイプ(ヘッドパネル付)は、小柄な人から大柄な人まで、周囲の視線を遮れるようにパネルの形状やサイズを何度も検証した。集中環境を明確なカタチにすることで、使用するワーカーの意識が高まり、周りのユーザーも集中作業をしているという状況を認知しやすくなる。背の高さ違いや、肘の有り無し、タブレット付きなど豊富なバリエーションを用意し、様々な用途での活用が可能である。

商品企画:髙橋 卓也/デザイン:ハーフォード・アレキサンダー/設計:髙木 裕一郎

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ミーティングエリアでアクティブに活躍する「NestingChair(ネスティングチェア)」

レイアウト変更を頻繁に行う共創空間や、ミーティングスペースなどに活用できるスタイリッシュな椅子を目指して2種類のミーティングチェアを開発した。ひとつは、座面を跳ね上げて平行に収納できる「ネスティングチェア」。使用しないときには、持ち上げることなく簡単に収納できる。キャスター付きなのでちょっとした移動がスムーズに行えるため、アクティブな話し合いの場に最適だ。また、近年のオフィスに増えている木質調の空間に調和するように、自然の温もりが感じられる木の成形品を採用している。

ミーティングチェアは、事務用椅子のように長時間座る想定の設計ではないが、より快適な座り心地を追求するために背もたれと座面には3次曲面の成形合板を採用した。表面には本物の木のような風合いのあるメラミン材を貼り、耐久性を高めるとともに空間に合わせて色調を選べるようにした。木の暴れやソリの懸念があるなかで、木とメラミン材を一体成型して座り心地の良い3次曲面に仕上げるには高度な設計が求められる。また、跳ね上げた座面を下ろしたときのパイプに当たる音を軽減させる工夫など、細かな配慮もなされた。



商品企画:中尾 優衣/デザイン:戸塚 新平/設計:石丸 俊介

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折りたたみ式でフレキシブルに対応する「FoldingChair(フォールディングチェア)」

もうひとつのミーティングチェアは、4本脚の軽快なデザインが特徴の「フォールディングチェア」である。従来の折りたたみ椅子の概念を払拭する新しいチェアを目指して全体のフォルムをデザインし、脚フレームを背と座と同色に塗装することで一体感をもたせた。本体カラーのブラック、グレー、セージ、イエローの4色は、主張しすぎず、かつ差し色として空間に彩りを添える。さらに、椅子の運搬を簡便に行えるように、一度に6台を運べる専用ドーリーを開発。脚が当たるところには不織布のカバーを採用し、収納時もすっきりと美しく見えるデザインとした。

デザイン性だけでなく、安全性も十分に考慮し、後ろ脚を背もたれよりも後方に出すことで安定感を高めた。オフィス以外の空間では子どもから高齢者まで幅広いユーザーが使用することが想定されるため、安心して使えるように配慮している。座り心地にもこだわり、背もたれには体を優しく支えるカーブをつけ、座面はお尻にフィットする形状を追求した樹脂製座面のプレーンタイプと優しい座り心地を生む布ばね内蔵の座パッドタイプの2種類を揃えた。



商品企画:中尾 優衣/デザイン:川本 真也/設計:北川 匠里

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コミュニケーションツールとしての収納棚の新しいカタチ「Shelf(シェルフ)」

開放的なオフィスにおける新しい収納のあり方を追求した。導き出したテーマは、「しまえて、仕切れて、語らえる」。収納機能はもちろん、空間をさりげなく仕切ることができ、人と人が出会ってちょっと立ち話ができるようなコミュニケーションツールとしての家具である。そのためにシンプルなフレームで構成し、開放的なデザインを追求した。背面には「パネル」と同じ優しい印象と彩りを与えるフェルト素材を取り付けることも可能だ。

高さは、「カウンター」と同じように、立って話すときに手を置いて楽な姿勢で話すことができる1000 mmから最大2651Hまで展開。奥行きは、シェルフを隔てて人と人が話しやすい距離感を考えた600mmに加え、薄型の350mmと450mmも。強度や耐久性をきちんと備えながら、デザイン面では、オフィスの中央に置いたときにも圧迫感を与えないように全体のプロポーションを細く軽やかな印象をもたせることに注力した。さらに、フリーアドレスで自席をもたないオフィスにも便利な上着をかけられるコートハンガーユニットや、ベンチとしても使える400mmの高さもラインナップした。



商品企画:中塚 力/デザイン:北田 一彦、小林 さやか/設計:藤形 亮、加藤 孝一朗

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ゆるやかに仕切る、柔らかいフェルト素材を採用した「Panel(パネル)」

オープンオフィスにおいても、エリアを区切るシンボルとしてのパネルが必要なときがあり、集中作業のために一時的に周囲から隔離されたいときがある。しかし、そのために空間を分断し、大きく圧迫感のある間仕切りを設置しては、オープンオフィスの良さが失われてしまう。部分的で抜け感があり、空間全体の開放感を保てる、ゆるやかな仕切りが必要だ。そんな思いから生まれたのが「ライブスパネル」である。「ライブスパネル」の基本素材は、リサイクル素材から製造されたフェルトを選んだ。吸音効果によって人の声や周囲の雑音を和らげ、手触りも柔らかな質感のフェルトは、ゆるやかに仕切るというコンセプトにうってつけだった。

デザインで工夫した点は、模様のように開けた穴だ。光や風を通しながら、人の存在感を適度に残すためのものである。穴の位置は、椅子に座って仕事をしている人の目線より上にすることで、集中しやすさと抜け感の両立を図った。また、フリースタンディングパネルの脚は、前後で高さを変えることで隣り合う脚同士の干渉を避け、直線や90度での連結、重ね合わせての収納など、パネルとしての機能も充実させた。

商品企画:田中 優/デザイン:山本 崇之/設計:塩寺 亮義、藤形 亮

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オフィスの中心的な存在となる創造性を育む場「Counter(カウンター)」

人と人との出会いを生まれやすくし、360度どこからでも人が集える、オフィス空間における「アイランド型カウンター」を開発した。カフェカウンターは壁付けにされることが多いが、表と裏という概念をなくしたことで、ユーザーの動線を決めない新しい働き方を実現した。特徴的なのは、カウンターの機能を2つに分けたことだ。オフィスの中央に配置したときに、すべてに収納用のキャビネットが付いていて、そこにいろいろなものが置かれていると見た目にも美しくない。

そこでひとつはキャビネットのないタイプで、仕事をしたり、会話をしたりするためのハイカウンターとしての機能に特化させたものにした。「Lives」のエルゴノミクスというコンセプトのもと、立位姿勢やハイスツールに座ってメールチェックなど簡単なコンピュータ作業ができ、立っている人と座っている人の視線が自然な高さになる1000mmの天板高に設計。電源コンセントやシンプルなデザインの照明も取り付けが可能だ。そしてもうひとつは、コーヒーを淹れるなどの作業に最適な900mmの高さの作業台とした。そこにダストボックスやキャビネットを集約し、扉をつけて中身が見えないようにした。



商品企画:杉山 渉/デザイン:桂木 大輔/設計:森谷 周平



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色、素材、仕上げによって感性をより高めるCMF(カラー・マテリアル・フィニッシュ)

オフィスワーカーの生産性や創造性をより高め、多様な働き方に合わせた最適な環境づくりを実現するために、家具の色や素材、仕上げ(CMF)も選べるようにした。LivesのCMFを考えるにあたり、現在のオフィス環境に多いオープンな空間での働き方を「集中」と「交流」の2つに分類し、それをもとに4つの世界観を導き出した。

腰を据えてじっくり仕事がしたい人に、集中しやすい落ち着き感を演出する「Immerse(イマース)」。気持ちを整え、冷静に物事に向き合う、凛とした安心感の「Recharge(リチャージ)」。自然と会話が生まれやすい、親しみのあるリラックス感の「Hygge(ヒュッゲ)」。活発に意見を交わす、開放的で遊び心のある雰囲気の「Playful(プレイフル)」の4つだ。 最初に、それぞれのテーマをイメージした建材、板材、ファブリック、そして文具や植物などを集め、CMFを考える指針となる“CMF BOX”をつくった。それをもとに、触り心地がよく感性を刺激するようなツイルという生地を採用した。従来のオフィス家具の生地は単色が多かったが、このツイルは角度によって色の見え方が変化し、立体的な家具に張ることでさらにその魅力が引き出される。



CMFデザイナー:細谷 らら、中西 真己/企画:髙橋 啓之



>> CMFスペシャルサイト

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