ヒュームフードの性能試験

ヒュームフードは自社にテストルームを設け、
国内規則、および米国・欧州の性能試験規格に準じた試験を実施しています。

国内の性能試験規格

有機溶剤中毒予防規則及び特定化学物質障害予防規則では運用上で、各規則に該当する物質を扱う場合、囲い式フードの開口面における制御風速が0.4m/秒 以上(有機則)、また、ガス状の物質であれば0.5m/秒 以上、粒子状の物質は1.0m/秒 以上(特化則)と規定されています。
また、近年(平成15年の有機則・特化則の改定)プッシュプル型換気装置の解釈が広げられ、性能要件を満たせばヒュームフードもプッシュプル型換気装置として運転することが可能になりました。この最大のメリットは排気風量の低減ができる事で、平均風速が0.2m/秒 以上(±50%以内)で風量設定が可能です。

海外の性能試験規格

1. 米国規格

ANSI/ASHRAE110-1995の目的は、「実験用ヒュームフードの有害ガスがどれだけ効果的に封じ込め(排気)できるかを数値的、または、質的に評価するもの」で、下記が主な試験内容となります。

A. 気流の視覚化試験とは

視認性のある発煙(アンプル入りの液体四塩化チタン)から局所的、または、全体的に放出し、気流の流れを目視する。

気流の視覚化試験

A:気流の視覚化

B. 前面風速の測定手順とは

ヒュームフード開口部に架空の均等縦横寸法に区切り、その中心で風速を測定する。

前面風速の測定

B:前面風速の測定手順

C. トレーサーガスの封じ込め試験とは

EJECTORをフード内の決められた場所(左・右・中央)に設置し、トレーサーガスを毎分4リットル放出させ、ヒュームフード前に設置したマネキンの呼吸ゾーン付近に検知器を置く。

トレーサーガスの封じ込め試験

C:トレーサーガスの封じ込め

2. 欧州規格

EN14175-3の目的は「実験用ヒュームフードの形式ごとに工場でおこなわれる性能試験の方法を規定したもの」で、下記が主な試験内容となります。

A. エアーフローテスト
面風速測定について

試験室や試験条件の規定があり、ヒュームフードのサッシ位置は500mm±1%開口で実施する。また、風速計の規定、データの記録、センサー設置位置、試験手順の規定がある。

B. 封じ込め性能試験
B-a:インナーメジャメントテスト

トレーサーガスの採取は9個のサンプリングプローブから構成されている。このサンプリングプローブをサッシ平面に設置し、放出器からトレーサーガスを放出しながら、漏洩濃度を各ポイントで測定する。

インナーメジャメントテスト

B-a:インナーメジャメントテスト

B-b:アウターメジャメントテスト

各テスト条件はインナーメジャメントテストと同様。トレーサーガスの採取は多点サンプリングプローブから構成されている。このサンプリングプローブをサッシ平面から離した位置に設置し、9個の放出器からトレーサーガスを放出しながら、漏洩濃度を測定する。

アウターメジャメントテスト

B-b:アウターメジャメントテスト

B-c:ロバストネステスト

ヒュームフードの前面に取り付ける長方形の板を、1.0±0.1m/秒のスピードでヒュームフードの前面で可動させ、漏洩濃度を測定する。

ロバストネステスト

B-c:ロバストネステスト