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オカムラ 株式会社オカムラ

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SPRINT スプリント

活発なコミュニケーションによるアイデアの創出。これからのセンターオフィスに求められるリアルな場を活性化させて最高のアウトプットを最速で実現する。働き方に合わせて働く場を「選ぶ」のではなく、働く場を「創る」。アジャイルファニチュアSPRINT(スプリント)誕生。

PLAN → DEVELOP → TEST を回し続ける

リモートワークが急速に普及した一方で、見えてきた課題がある。モノを介して相手に説明をしたり、一緒に悩むことで解決策が見つかったり、リアルな環境で時間と場所を共有することで得られる働き方の大切さに気づいた。チームを加速させ最高のアウトプットを最速で生み出すプロセスを分析し、そのために必要な環境要素を抽出した。PLAN → DEVELOP → TEST それぞれのプロセスに必要な環境を、移動できるツールでプロセスに応じて変容させることができれば、センターオフィスの価値が高まると考えた。次のステップではプロセスごとに行われるアクションをサポートするために必要なツールを洗い出した。たどり着いたのは「フレキシブル」、「クイック」、「ストック」。作業内容に合わせてすぐに必要なツールを配置できる可変性(フレキシビリティ)と、思いついたらすぐに書いたり貼ったりすることができる即時性(クイック)、記憶でなく記録を振り返りながら次の打ち合わせに生かす継続性(ストック)。実際に開発チームは試作を重ね、使い勝手の良さを徹底的に追求していった。

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開発チームが試作を重ねて検討したチームスペース

議論し気づき、策を練り、試すを繰り返す

開発チームは既存の移動ができるツールを集め、チームを加速させることができるかという実験に取り組む。思い通りにいかない。想定外の課題が露見する。まさにこれはこれまでにはない製品が求められていることの証明でもある。既存の可動式のホワイトボードやモニタースタンドは移動する際や直角に配置しようとしたときに、脚に足が引っ掛かったり、脚同士が干渉して思い通りのレイアウトに並べられなかった。そこで移動に必要なキャスターをフラットなベースの中に内蔵することで、足が引っ掛かることなく、レイアウトの制約が少ない形状を見つけ出すことができた。ミーティングに必要なボードや小物類をワゴンに載せて移動しようとすると、安定して安全に運ぶことが難しかった。小さな気づきを着実に改善して開発は進む。

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試作品の使い勝手を検証しさらに改良を加える

アイデアが湯水のごとく湧き始める

周りの視線を遮れるように間仕切り機能を付加したらどうか、ホワイトボードは縦と横でそれぞれに使えるといいよね。透明のボードはレイヤーとして使えるよね。移動に必要なハンドルは、硬いものだとスタンド同士を隙間なく並べられないから、柔らかい素材にしよう。アイデアが次から次へとイメージできるようになってくる。ここまでくれば後は本当に必要かどうかを吟味すればよい。開発チームが実際に製品開発を進めながら実験検証を行ってきたスプリントはスタンド、ワゴン、テーブル&スツールというシンプルな構成でまとめられた。スタンドはホワイトボードや格子状のフェンスボードなどを取付けて可変的に使用できる、ワゴンはマルチに使えるツールワゴン、小物とボードがすっきり収納できるチームワゴン、ボード専用のストックワゴン、テーブルとスツールはそれぞれ4台ずつ積み重ねて片づけることが可能だ。アジャイルファニチュア[スプリント]がチームを加速させる。

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上段:ボードの掛かり具合の確認  下段左:スタンドの移動性確認  下段右:引張ることができて隙間なく並べることができるベルト

上段:ボードの掛かり具合の確認  中段:スタンドの移動性確認  下段:引張ることができて隙間なく並べることができるベルト

SPRINT 開発チーム

企画:齊藤 健太
デザイン:髙橋 延忠
デザイン:小林 さやか
設計:加藤 孝一朗
設計:佐藤 憲康
設計:河合 春樹

実際に自分たちで使いながら、もっと働きやすくするにはどんなアイデアが盛り込めるだろうということを考えるのが楽しくなっていました。よりよくなれば自分たちが働きやすい環境ができていくのですから当たり前のことだと言えばそれまでですが、常に前向きの議論が行われていました。前向きな気持ちが冷静な判断につながり、悩まずに結論にたどり着けたこともありました。チームが加速していくというのは、気持ちよく使えるツールがあってこそだなと実感する瞬間でした。スプリントがよいサイクルを生む起爆剤となることを期待します。

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