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オカムラ 株式会社オカムラ

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Re:net リネット

北海道の使用済み漁網を回収しリサイクルした再生ナイロン「REAMIDE(リアミド)」の糸と再生PET糸を編み込んだニット。シンプルな網目状のパターンと、4色の糸を用いた深みのある色合いが、居心地のよい空間を演出します。

日本の海洋プラスチックごみへの挑戦 日本の海洋プラスチックごみへの挑戦

これまでにない資源循環の輪を生み出せないか?そんな発想からRe:net(リネット)は誕生した。今、海洋プラスチックごみ問題が生態系を脅かしている。日本沿岸に漂着した海洋ごみの内、漁具(漁網やブイなど)が3割を占めている※¹。 廃漁網が回収されず、海へ流出してしまうと、海の生物に絡みついたり、マイクロプラスチック化により生態系のバランスを崩すことが懸念されている。廃漁網をリサイクルし、家具の張地に生まれ変わらせることで海洋プラスチック問題へ貢献できないかと考えた。しかし、再生するということは簡単なようで実はとても難しい。とにかく様々なチャレンジが必要だった。 ※¹容積比率の場合 出典:平成29年度漂着ごみ対策総合検討業務報告書 / 環境省

 
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廃漁網のリサイクル 廃漁網のリサイクル

漁網は定期的に交換する消耗品。海水の塩分を含み嵩が膨らみ、使用後の扱いが難しい。
この難題に取り組み、廃漁網を回収し、再資源化している会社がある。愛知県一宮市に工場を持つ(株)リファインバースグループだ。

リファインバースは、2019年から北海道をはじめ日本全国で発生する廃漁網回収リサイクルを環境負荷の低いマテリアルリサイクルで取組んでいる。漁網は嵩高く多種多様な素材部位でできているため、リファインバースではリサイクルに適するものを選別してから回収し、網地に固着した汚れ等を除去洗浄したうえで、”REAMIDE”の原料として使用する。特に繊維用のREAMIDEはペレット製造時の洗浄、異物除去を特に強化し生産しており、REAMIDE繊維として安定した品質の確保をしている。

今回、オカムラは、リファインバースが廃漁網から作った「REAMIDE(リアミド)」ペレットを使用し、家具の張地を作ることを試みた。

リファインバースグループ

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上段:REAMIDEペレット  下段左:REAMIDE樹脂から糸が生成される瞬間  下段右:試作品での風合いや色味の検討

網(あみ)から編(あみ)へ 網(あみ)から編(あみ)へ

このような過程を経て「ペレット化」された漁網をリサイクルした「REAMIDE」樹脂から、糸を作る。これまで、「REAMIDE」を原料として家具に使えるような強度を持ちつつ、柔らかく風合いの良い生地はなかった。柔らかい生地を作るには細い糸が必要である。これまでなかった市場を作っていくために、需要に基づく供給量の計算なども影響を与える。供給量によって生産に必要な設備を選ぶ必要があるからだ。試行錯誤を繰り返し、糸ができた時は感動的だった。この糸とペットボトルからできた再生PET糸を、編み機に掛ける。編み機のセッティングもこれまでの家具用生地の通常のセッティングではうまくいかず針が折れた。、Re:net専用のセッティングを見つけ出すことが必要だった。時間と労力をかけ、漁網リサイクルナイロンから家具用張地Re:netが完成した。
まだ微力ではあるが、日本の海洋プラスチックごみが減り、きれいな海を保つきっかけになって欲しい。

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丸編み機によるRe:netの生産

Re:net開発チーム Re:net開発チーム

Re:net開発チーム
左から:馬場菜摘 細谷らら 中西真己

複雑な形状の家具にも広く使用できるように、伸縮性のある組織(編み柄)で、汎用性の高いカラーバリエーションを展開しました。色・柄で試作検討した数は、約50パターンにものぼります。最終的には網をイメージさせる組織(編み柄)で、1つの生地で2~4色の色糸を使用し、奥行きのある質感を表現しています。長くご使用いただくために表面に施した防汚加工には、環境に優しい「フッ素フリー」タイプを使用しています。
Re:netを使用することで、海に流出する廃漁網が減り、自然豊かな日本の海がいつまでも美しくあり続けられることを心から願っています。