make with

オカムラ 株式会社オカムラ

image
image

Livesライブス

これからのオフィス空間に求められる、カジュアルでナチュラルなデザインと「はたらき心地」をとことん追求して生まれた
ファニチュアシリーズです。

自分らしく生き生きと働く「はたらき心地」を実現するために

近年のオフィス空間は、フリーアドレスによって自席をもたず、作業内容やその日の気分に合わせて自由に場所を選ぶことができ、リビングやカフェのようなカジュアルな雰囲気へと進化しつつある。そうした空間に、トータルコーディネートできるオフィス家具がなかったことから、新しいファニチュアシリーズ「Lives(ライブス)」の企画は生まれた。
開発コンセプトは「FENS(フェンス)」。Function、Ergonomics、Natural、Stylishの頭文字を取ったものだ。オカムラがこれまで得意としてきたFunction(機能性)とErgonomics(人間工学)に加えて、感性を刺激するNatural(気持ちよさ)とStylish(格好よさ)を必須要素として全シリーズに展開することを決めごととして開発がスタートする。
企画、デザイン、設計・製造部門の垣根を超えて、さらに椅子、机、収納の各工場から約50名の先鋭たちが集まり、大規模な開発プロジェクトとしてスタートした。

目指したのは、感性や創造性を触発するデザインと一人ひとりが生き生きと自分らしく快適に働ける「はたらき心地」をカタチにすること。約2年の歳月をかけて、オカムラがこれまで培ってきた技術を結集して4つのチェア、ソファ、シェルフ、パネル、カウンターといった8つのプロダクトからなる「Lives」が誕生した。(※2018年当時。現在は18種類に拡大)

image
image
image
image
image
image
商品企画 田中優

多様化する空間に求められる8種類の家具をラインナップ

プロジェクトの1年目は、先端をいくオフィスの視察などのフィールドワークや色やテクスチャーの最新トレンドのリサーチを行いながら、現在、そしてこれからのオフィス空間に求められる家具について徹底的に議論を重ねた。2年目には使用シーンを描きながら、家具の種類や要求機能を洗い出し、デザインや設計を進めていった。
これまで、「シリーズもの」を開発するときは、すべてのラインナップに共通するデザインモチーフを取り入れたり、デザインの統一感を図ることが一般的だったが、Livesではそうしたアプローチをあえて行わなかった。その理由は、近年、世界のオフィスでは、デザインの異なる家具を用いて、不揃いでありながらも全体としては調和を奏でる環境づくりが主流になっているからだ。日本でもカフェなどの商業施設では、その傾向が見られるようになっている。オフィス空間に多様性が求められている現在、作業内容やその日の気分に合わせて場所を選べることが当たり前になりつつある。そんな中、Livesはあえてデザインを統一しないことで、それぞれのエリアで個性的かつ多彩な空間を生み出すことができると考えた。最終的には、これからの働く場に必要不可欠となるチェア(4種類)、ソファ、シェルフ、パネル、カウンターといった8種類のプロダクトを開発することにした。
(※2018年当時。現在は18種類)

image
デザイナー 北田一彦

「Lives」のプロジェクトから生まれた「はたらき心地」というコンセプトは、今後もオカムラのものづくりのなかに生かされていく。また、最近はオフィスだけでなく、自宅やカフェで仕事をする人も増えてきていて、オフィスや住宅、商業施設の境界がますますなくなってきている。どんな空間にも馴染むスタイリッシュでナチュラルなデザインと「エルゴノミクス」と「ファンクション」を併せ持つ、これまでにない新しいファニチュアシリーズとして開発された「Lives」は、今後、オフィスだけでなく、多彩な空間に広がっていくことが期待される。