福島県 双葉郡大熊町
Case Number 190503

福島県 双葉郡大熊町 様

大熊町 庁舎

 福島県大熊町は、平成23年3月11日の東日本大震災以降、町に生活を取り戻すための取り組みを続けています。町役場や駅などを含む町中心部は厳しく立ち入りが制限される「帰還困難区域」にあるため、町内の放射線量が低い地域で、元々田畑だったエリアを整備し、新しく役場庁舎や町民の住居などが集まる「小さなまち」をつくろうとしています。そこを拠点に、少しずつ生活の場を広げていく方針です。
 新庁舎は大熊町民をはじめ、「町土の復興」を町内外に訴求する建物、誰もが利用しやすく人にやさしい庁舎、まちなみや自然環境と調和した庁舎、環境性能と災害対応力に優れた庁舎の4つを基本コンセプトに「復興のシンボルであり、まちの活性化を育む新庁舎」として建設しました。

プロジェクトの詳細

所在地 福島県双葉郡大熊町大字大川原字南平1717
オフィス対象面積 4,000㎡
オフィス対象人員 200名
インテリア竣工 2019年4月
デザイン担当 オカムラ・佐川 寛之/後藤 彩

おおくまホール

網細工をモチーフとした天井意匠。人々が交流してつながっていく様を表現した庁舎のエントランス。

おおくまホール

町民イベントスペースであり、復興拠点の中心となる庁舎として、町のシンボルとなっている空間。

住民課

温かみのある内装に合わせて採用した、落ち着いた配色のスツール。

住民課窓口

住民サービス向上のため、申請用の記載台を設けず、カウンターで職員より説明を受けながら記載し申請する流れ。

執務室

執務スペース内に配置した上下昇降テーブル。即時に集合し短時間での打合せを実現。

執務室

将来変化に対応するために導入したユニバーサルレイアウト。移動の際は、ワゴン・荷物移動のみで、ランニングコストを削減。

待合ラウンジ

多様な利用形態を想定した空間。ハイテーブル席や組み合わせ可能な異形テーブルを配置。

ラウンジ

屋外の「みんなの広場」を見渡せる空間。議会が開催されない時期は休憩スペースにも利用可能。

町長室

迅速な打合せや意思決定の場となる応接会議を導入。資料を広げた打ち合わせも可能。

全員協議会室(図書資料室)

図書資料室の用途を兼用しながら、議員に提供している多目的利用の場。

休憩室

バックヤードに職員用の休憩スペースを配置、外光が入るリフレッシュスペース。

診察室

2台のベットを配置し、安心して静養できるスペース。

防災棟 災害対策室

フレキシブルに移動することが出来る、キャスター式のテーブル・椅子で構成。

防災棟 危機管理室

堅牢性なコンクリート造の建屋内を防災棟として整備し、管理部署として配置。

防災棟 重要書庫

レールを埋め込み型にすることで台車運搬がしやすく、書架移動は電動式を採用。