神奈川県 横浜市
Case Number 190203

神奈川県 横浜市 様

旭区 新館・別館庁舎

 旭区は神奈川県横浜市の西部に位置し、横浜市中心部へ約7Km、東京都心へ約31kmの位置にあります。
隣接する保土ヶ谷区からの分区により創設された旭区は、2019年に誕生50周年を迎えました。創設当時の人口は14万人弱でしたが、現在はおよそ25万人を擁する、横浜市18区中で5番目の大規模区となっています。
 同区の高齢障害支援課と生活支援課は、本館の庁舎面積の不足により増設された別館・新館に配置されており、待合・執務環境の狭隘、窓口・サインのわかりずらさ、書類保管等に多くの課題がありました。
 本プロジェクトでは、利用者目線の窓口改善だけでなく、職員の執務環境改善も併せて実施することが窓口サービスの向上につながるという考えに立って計画しました。
 利用者にとって優しさや親しみのある明るい窓口を実現するため、サイン改修を含む窓口改善や、職員が効率良く働ける執務環境を実現しています。
<主な改善ポイント>
プライバシーに配慮した相談カウンターの設置 / ゆとりあるロビー待合スペースの確保 / 大きく見やすいサイン表示 / 高齢者に配慮した手摺りの設置 / 収納の効率化 / 執務エリアの動線整理 / 来庁者・職員エリアの明確化 など

プロジェクトの詳細

所在地 神奈川県横浜市旭区鶴ケ峰1-4-12
オフィス対象面積 315㎡(新館)・340㎡(別館)
オフィス対象人員 54名(新館)・70名(別館)
インテリア竣工 2019年 2月
デザイン担当 オカムラ・恒岡 律子

新館生活支援課

視認性を向上した大きなブース番号。心のケアに配慮した色使い。

生活支援課

相談エリアと通路を、床の色により明確化。

生活支援課

出入り口にカーテンを設けた相談ブース。

生活支援課執務スペース

デスク奥行を600mmに変更して壁面収納の効率化を図り、外周部の通路間隔を確保。

生活支援課

パネル高を変更しながらもプライバシーに配慮した、明るい印象の相談ブース。

高齢・障害支援課

狭かった待合いを増席。暗かった雰囲気を払拭する癒やし効果の高い明るいイメージ。

高齢・障害支援課

カーペットを貼り分けて、窓口と待合・通路スペースを明確に区分。

高齢・障害支援課

プライバシー強化のため、仕切りパネルを設置した各ブース。

高齢・障害支援課

共通カラーで統一し、上部に取り付け視認性を高めたサイン。

高齢・障害支援課

OA機器を躯体柱側に集約配置し、すっきりとしたメイン動線を確保。

高齢・障害支援課の執務スペース

臨時職員用のコンパクトワゴン(A4サイズ収納可能)を導入し、着席人数を増大。

高齢・障害支援課の執務スペース

デスク奥行を600mmに変更してデスク間通路を拡張し、職員のスムーズな動きを実現。

高齢・障害支援課

ブースと同仕様(色・高さ)のキャスター付きパネルを採用し、利用者の出入りに配慮。

デザイナー

恒岡 律子

 旭区様の改装プロジェクトにおいては、まず第一に執務環境の改善が課題となっていました。
 職員が効率よく業務を遂行するために、執務デスクのサイズと壁面収納を徹底的に見直し、ユニバーサルプランの導入とOA機器や打合せスペースの集約を図り、執務室内の動線を大幅に改善し回遊性を高めました。
 窓口環境については、執務環境の改善により生まれたスペースを最大限に活用して「明るく」「わかりやすい」「安心感のある」空間づくりを心掛けました。
 インテリアは癒し効果のあるグリーンをアクセントとし、安らぎと落ち着きを感じられる優しい印象の空間にまとめました。待合空間の拡張と利用者へのご案内とプライバシー確保にも配慮し、通路と相談ブースの取り方、サインのデザインに工夫を凝らしました。
 執務環境改善の結果が窓口サービスの向上に繋がっているとのこと、デザイナーとして嬉しく思います。