ジーエルサイエンス
株式会社

福島工場西A棟

プロジェクトデータ

所在地:福島県福島市岡島字宮沢前15-26

2019年4月完成・運用開始

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充填部門の局所排気装置(ヒュームフード)は、筒状のカラムに充填する充填剤の違いや作業内容に合わせて細かに仕様を変えている。

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充填剤合成部門のヒュームフード。

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上、中、下と、必要に応じてどこからでも開けられる3枚のスライドサッシタイプ。機器などを掛けられるスターチーフも作業に合わせて最適なものをセットしている。

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上部だけでなく、下部も開けられるようにして機材などの搬出入をしやすくしたタイプ。

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大型設備を設置できるウォークインフード。前面サッシを引違い扉とすることで容易に搬出入ができる。

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充填部門の特殊なヒュームフード。上下、左右に開閉できるコンビネーションサッシは様々な作業内容に対応可能となった。

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大型のヒュームフードがずらりと並ぶ充填部門の様子。多くの従業員が同時に作業をすることを想定して、環境を守りながら効率よく働くことができるように、排気の仕組みや動線を考えた配置となっている。

インタビュー

難波 健一

第一製造部
ケミカル2課リーダー

本田 彰則

第三製造部
ケミカル4課リーダー

増子 正行

第三製造部
ケミカル4課サブリーダー

世界最大のカラム生産
体制確立のために、
環境と効率を考えた
製造施設を建設
成分分析のプロフェッショナルとして、分析装置から各種消耗品までをトータルに供給

ジーエルサイエンスは、食品、環境、医薬品をはじめとした多くの分野の分析で使用されている液体クロマトグラフィー・ガスクロマトグラフィーの装置・消耗品の製造販売を行っています。

成分分析に対するニーズは、国内外で高まりを見せており、環境や食の安全への関心の高まりと、新しい医薬品開発の活発化などに対応できる施設や生産体制の整備が必要な状況です。

特に、分析装置に取り付けるカラムという消耗品は需要が拡大しています。当社では、カラム本体である筒状の容器と充填剤の製造、充填までを一貫体制で行っており、製品の品質には定評をいただいてきました。

オーダーメイドの局所排気装置が並ぶこれまでにないカラム製造工場

新工場は、カラム製造に対するさらに多くのご要望にお応えしていくためのもので、以前の工場より2倍以上の製造が可能となりました。

計画時にいちばん大切にしたことが、作業環境と効率を上げることです。カラム製造では溶剤や試薬を多く使用するため、製造量が増えることで作業環境が悪化する懸念がありました。

そのため、製造作業の中心となる局所排気装置(ヒュームフード)は、担当コーディネーターと相談を重ね、個別につくり上げました。サッシの仕様を細かく変え、内部には工夫を凝らした機器を設置。さらに、ウォークインや卓上フード、大型流し台付きなど、さまざまなタイプが必要で、とても根気のいる作業でした。

試作品もいくつか用意していただき、使い勝手の細部までを確認させてもらえたことで、満足のいくものができたと思います。はじめは、かなり難しいと思っていた、作業環境と効率を上げるという背反する2つを実現できました。

もうひとつ良かったことは、以前の工場棟では別々の建物に分かれていた充填剤合成部門と充填部門が隣り合わせになれたことです。製品をつくっていくために、この2つの部門でのコミュニケーションはどうしても欠かせません。切っても切れない関係の部門がひとつになれたことで、一貫体制のメリットがさらに増していくと思います。

作業環境を優先することで劇的に変わった、働く人たちのモチベーションと意識

働く私たちの意識も変わってきています。当社には、世界最大のカラム生産体制をつくり上げるという目標がありますが、新工場を得たことで実現できると強く思えるようになりました。

明るく広々とした工場で、働きやすくなり社員のモチベーションもこれまでにない盛り上がりをみせています。しかも、一貫体制で安定した品質の製品をお届けするという、私たちならではの生産体制もさらに強化することができました。

従業員のさまざまな負担が減るように働き方を考えて効率を上げていく。品質をさらに追求することで、お客様に評価していただく。その上で、増え続ける国内外の需要に対応していく。そういう理想的なサイクルが、この新工場から始まっていると感じています。

(2019年 取材)

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