bp Interview

株式会社アイネス 東京本社/晴海オフィス

働き方改革を進める 一つの手段としての 移転でした!

株式会社アイネス
経営管理本部 副本部長
佐藤 宗一 さま(左)
経営管理本部 総務部長
中田 裕子 さま(右)
フリーアドレスという働き方もテレワークの一部である

佐藤:首都圏のオフィスで、対外的にお客様と接する機会の多い部門がこれまで分散していたのを、今回の移転によって集約させ、活動のしやすさも広げました。

中田:東京本社と晴海オフィスは機能も異なりますから、別々に設けてもよかったのですが、たまたま一つになれる場所があったという感じです。

佐藤:働き方の見直しを図りましたが、フリーアドレスもテレワークの一部であると考えています。その人が自分で選んだ場所が、働く場所になる。そのことに変わりはありません。テレワークだって、自宅や図書館、喫茶店など、働く場所は選べます。ですから、拠点へ来て働くことが主であったとしても、テレワークができないわけはないのです。ただし今回、私たちが当初めざしていたのは、全員フリーアドレスという働き方でした。ITの都合上、固定席にせざるを得ないところがあり、その点は今後も継続して検討を重ねる必要があると思っています。

中田:今回、単なる引っ越しではなくて、あくまでも働き方改革を進めるための一つの手段としての移転という考え方を共有しました。それと同時にITの高度化を図り、みんながしっかりとITを使いこなせる環境を整えたという背景があります。ですから、移転プロジェクトを立ち上げる前年の2017年に、「働き方改革推進本部」という組織を起こしています。引っ越しはその延長であり集大成でもあるのですが、これからもさらに引き続き取り組みを進めていきます。

社員同士の憩いの場となっている「カフェエリア」。

透明性の高いガラス張りの会議室。

自由にレイアウトを変えながら、セミナーや勉強会にも利用できる「コミュニケーションエリア」。プロジェクタやスクリーンも備えられている。

場所と時間の制約からは
大きく解放されている

佐藤:ITに関しては、高いレベルで充実させましたね。各所にモニタ端末を設置したこともあり、準備作業などによって手が止まることがなくなっていると思います。ワークブースなどで、TV会議も頻繁に行われています。

中田:TV会議を普通に行うようになって、場所と時間の制約からかなり解放されていると感じます。会議をするのに「わざわざ来なくていいよ。時間がもったいないから」という会話なども聞かれるようになりました。それに、内線電話をなくして個人の携帯電話を支給したので、誰がどこにいても、いつでも連絡が取れるという安心感もあると思います。

佐藤:移転して「働きやすくなりました」と言ってくれる社員は多いです。特に、執務エリアのファミレスタイプの席などでコラボレーションしている様子はよく見られますし、用意した場所が効果的に機能していると感じます。執務エリアのセンターを、滑走路みたいな流れのある動線にしたのも良かったですね。歩きながら周囲を見渡せるので、自然に情報共有のできるつながりにもなっていると思います。

中田:「カフェエリア」は執務エリアの中央に設けたこともあり、みんなが集まっていて、元気な顔を見ることができます。立って打ち合わせをしている光景も、お茶を飲んでいる姿もよく見られます。多様な使い方ができるんだなと、改めて感じています。

これほどガラス張りのオフィスも珍しいと声をかけられる

中田:ここを訪れたお客様は、12Fの受付のところから外の水辺の風景が眺められることに、とても驚かれます。それと、ガラス張りにするにしても「これだけ徹底的にガラス張りにして、すべて見渡せるオフィスも珍しいですね」と言われます。

佐藤:今後は「コミュニケーションエリア」を、セミナーだけではなく社外も含めた発表会などの場としても、どんどん活用していきたいと思っています。さらなる情報発信の場として機能させたいです。

中田:せっかく良い眺望のある場所ですから、使い方や仕掛けづくりも含めて、今後どう活用していくかを考えていきたいですね。12Fには役員もいますし、もっとみんなの情報交換ができる場になったらいいかもしれません。環境としての会議室は用意できましたが、そこで行われる会議の形態なども、もう少し様子を見ながら改善していきたいですね。

WORKER’SVoice

サテライトオフィスの活用など、出先でできることも増えて
時間を有効に使えるようになったと感じます。

以前は三番町のオフィスにいましたが、同じ仕事に携わる営業とSEが、そんなに広くない部屋に部門ごとに入居し、固定席でした。今は営業職は部門の垣根を越えたフリーアドレスになり、他の部や課の人にも話しかけやすく、横のつながりが生まれる環境になりました。部門長にも声をかけやすいですね。座る席は日々変えていますが、みんなそれぞれに落ち着くお気に入りの場所もあるようです。私はOJTで新人教育をするトレーナーでもあるので、日によって4人席なども便利に活用しています。IT環境も同時に整えられましたし、窓側の席など、モニタが設置されている席も使いやすいですね。フリーアドレスだと、他の拠点にいる社員が自由に使えることも大きなメリットだと思います。引っ越しに伴って収納量もかなり減らし、文書の電子化を進めることもできました。

 サテライトオフィスも利用できるなど、場所の選び方、仕事のやり方が個人の裁量に任せられているので、出先で対応できることも増えました。移動にかかっていたタイムロスを減らし、時間を有効に使えるようになっています。時短勤務やテレワークなどのしくみも、各社員が積極的に活用しながら、安心して働くことができていると感じます。

ITソリューション本部
営業部 第一課
矢野 美咲 さま
bp vol.33掲載(2020.04発行)