小田急電鉄株式会社 新型「ロマンスカー・GSE(70000形)」用 アルミ製インアームテーブル・コンセント付車両用シートを納入

車両形式70000形2編成分(14両)の一般車両用席、身障者用席等の全800席を納入

製品・サービス 教育・文化施設
2018年4月23日 ※記載内容は発行時のものです

株式会社オカムラ(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:中村 雅行)は、2018年3月17日より営業運転を開始した小田急電鉄株式会社の箱根観光列車を中心に運用する 「新型ロマンスカー・GSE(70000形)」向けに、2編成14両 全800席分の車両用シートを納入しました。

今回納入した車両用シートは、使用時の振動軽減に配慮したインアーム式テーブル、充電用コンセント、機能性に配慮した背面収納・フック・手すり、座席下の荷物収納スペースなど乗車時の快適性を向上させる技術を採用しました。クッション性やリクライニング性能など、人間工学に基づくさまざまな技術を導入することで、快適な乗り心地と座り心地を実現しています。 シートのデザインは、GSEの外観・内装デザインを担当した建築家岡部憲明氏(岡部憲明アーキテクチャーネットワーク代表)によるものです。張地のグラフィックは、現代アーティスト 岡﨑乾二郎氏が担当しました。技術と一体化したトータルデザインで、シート部をオカムラが、下部の回転式脚台部を車両用シート最大手の天龍工業株式会社(本社:富山県富山市、代表取締役社長:吉川德雄)が製作しました。

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写真提供・小田急電鉄

「新型ロマンスカー・GSE」の概要

「新型ロマンスカー・GSE」は、"より多くのお客さまに、快適で上質な旅の楽しさを感じていただけるロマンスカーに乗って、箱根を訪れていただきたい"という想いから製造されました。 車両の特徴として、展望席は大型の一枚ガラスを採用し、ガラスの取り付け角度と座席の位置、ガラスの両側にある支柱の位置と形状を工夫することにより、前方の眺望を格段に向上させています。 先頭車両は荷棚を無くすことで車内全体をより開放的にしています。車両側面窓は高さ100cm、窓の繋ぎ目を極力少なくした連続窓とすることにより、沿線に流れ行く四季折々の風景を存分に楽しめます。そのほか、左右の振動を抑制する装置の導入によって揺れを抑制し、大型荷物が収納できるスペース、座席下部に荷物を収納できるスペースなど快適な車内空間を実現しています。車内無料Wi-Fiシステムによるインターネットへの接続環境の整備に加え、展望ライブ映像や多言語に対応したGSE専用のコンテンツを配信しています。

車両シートの特徴

・快適な乗り心地

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・機能性に配慮したデザイン

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岡部憲明(おかべ のりあき)氏

建築家
岡部憲明アーキテクチャーネットワーク代表
神戸芸術工科大学教授(1996-2016年)、芸術工学博士

1947年静岡県生まれ。早稲田大学理工学部卒業。フランス政府給費研修生として渡仏後、レンゾ・ピアノと20年間にわたり協働、ポンピドゥー・センター、IRCAM音響音楽研究所の設計に従事。1995年に岡部憲明アーキテク提供 WPPチャーネットワークを設立。神戸芸術工科大学教授(1996‐2016)。代表作に関西国際空港旅客ターミナルビル、牛深ハイヤ大橋、小田急ロマンスカーVSE、MSE、GSE、箱根登山電車アレグラ号、大山ケーブルカー、在東京ベルギー大使館など。著作に『エッフェル塔のかけら』『空間の旅』『関西国際空港旅客ターミナルビル(監修)』など。

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