OFFICE[オフィス]東京エレクトロン宮城株式会社 本社オフィス

活発な交流が最先端の研究開発に磨きをかけるオフィス

東京エレクトロン宮城事務棟の中央に設けられた3層吹き抜けの広大なアトリウム空間。上下階の移動に便利な屋内階段やさまざまなコミュニケーションス ペースが配され、社員間の交流や情報共有を活性化している。

東京エレクトロン宮城
東側の外壁サイド(生産棟側)に設けられたアトリウム空間。浮き島のように張り出したコミュニケーションスペースが各所に設けら れている。1Fにはライブラリーの機能も。

従業員や情報をつなぐ2つのアトリウム空間

半導体製造装置メーカー、東京エレクトロン。そのグループ企業である東京エレクトロン山梨株式会社の山梨、宮城の拠点が一つになり、2011年10月、大和町テクノヒルズ内に東京エレクトロン宮城株式会社の本社オフィスが完成した。現在、半導体製造装置において売上シェア国内首位、世界第3位という堂々たるポジションを築いている同社が「世界ナンバーワンへ」の思いを込めた、世界戦略にとって重要なプラズマエッチング装置の開発・製造拠点である。

ここでは、東京ドーム約6.5個分という広大な敷地の中に、およそ1,600人が働いている。研究開発と生産を集約することでスピードと効率の向上をはかり、さらに市場競争力を高めるねらいがある。最先端の技術が躍動する場所は、開発棟、生産棟、それらをつなぐ3階建ての事務棟の3棟構成。事務棟は、中央と東西の外壁サイドに設けられた3層吹き抜けによる広大なアトリウム空間が特徴的であり、そこに配されたさまざまなコミュニケーションスペースが仕事の流れを円滑にしている。同社の基本理念にもある「いきいきと輝き夢と活力のある会社」を、人と人との結びつきからていねいに生み出しているように見える。

東京エレクトロン宮城開発部門の執務エリアには、L型ブースタイプを採用。2面PCなどを利用し、快適に作業できる空間になっている。自席まわりが広く、コミュニケーションが取りやすいことも特徴。奥に見えるのが中央のアトリウムである。

東京エレクトロン宮城フラットベンチタイプを採用した、生産部門の執務エリア。生産棟と行き来しやすい事務棟の1Fに配置されている。

東京エレクトロン宮城 3Fの食堂。全体で約600席を用意。食事後にプリペイドカードで自動精算できるシステムを導入し、スムーズに利用できる。

東京エレクトロン宮城
カフェのようなインテリアの場もあり、気分に合った空間で食事ができる。

明るさや活気のある生活のリズムが見えるオフィス

「階段室だと、暗い感じがしますよね。いちいちドアを開けて行き来しなければならないですし。そういう意味でも、吹き抜けの中に階段を設けたのは良かったですね」(総務部 部長・志村 竜也氏)アトリウム空間は、天窓から採り入れた自然光とともに、オフィス全体に明るさをもたらし、階段を使っての往来が活気をもたらしている。

事務棟の執務エリアのワークステーションは、開発部門と生産部門ではワークスタイル が異なるため、職種によってタイプを変更。研究開発に専念する開発部門のエンジニアは1800WのL型ブースタイプと1600Wのブースタイプ、生産部門は1600Wのフラットベンチタイプを採用している。いずれも、組織変更が生じた場合でも柔軟に対応できるように、モジュールに配慮されている。

そして、社員間のコミュニケーションの場にもなっているのが、最上階にある食堂。外の景色を眺めながらリフレッシュすることもできる。さまざまな設えによって変化をつけたオフィスが、働く人の毎日に軽快なリズムをもたらしているようだ。

東京エレクトロン宮城事務棟3Fの会議室は、グループ拠点をつなぐTV会議にも対応。

東京エレクトロン宮城
各フロアに設けられたリフレッシュルーム。
テーブル、椅子、自販機が用意され、いつでも使用できる。

東京エレクトロン宮城 3Fプレゼンテーションルームの隣に併設されたホワイエ。窓から外の雄大な景色が見渡せる。

東京エレクトロン宮城プレゼンテーションルームの座席は、オリジナルデザインによる197席。経営会議やイベント、説明会、社内発表などの場として多目的に活用されている。

DATA

所在地
宮城県黒川郡大和町テクノヒルズ1
オフィス対象面積
23,600m2
オフィス対象人員
約1,100名
建築設計
大成建設
インテリア竣工
2011年10月
オフィス設計・デザイン
岡村製作所 長内 浩樹
  • bp vol.5掲載(2012.02発行)