OFFICE[オフィス]株式会社プレステージ・インターナショナル
山形BPOガーデン

多くの女性をサポートする優しさに包まれたオフィス

プレステージ・インターナショナル 山形BPOガーデンカフェテリアは、「アーバンカフェスタイル」と「大人女子」がコンセプト。木目を基調とした憩いの空間であり、従業員たちの活力の源となる場であってほしいという想いから、「Seeds」と名付けられている。スープランチやスイーツデリなど、女性に人気のメニューも充実している。

プレステージ・インターナショナル 山形BPOガーデンエントランスホールの上部に設けられた2Fのラウンジ。ソ
ファやテーブルが置かれ、気軽にリフレッシュできる。

プレステージ・インターナショナル 山形BPOガーデンカフェテリアの手前にあるミニショップ「Mecco」の名前の由来は、山形弁の「かわいい」。日用品や、かわいい雑貨などが並んでいる。

「RIBBON」を設計コンセプトに人と人とのつながりをイメージ

株式会社プレステージ・インターナショナルは1986年に設立し、世界14ヵ国に17の拠点を持つグローバル企業。コンタクトセンターのアウトソーシングを引き受けるBPO事業(Business Process Outsourcing)を展開し、クライアント企業やエンド・ユーザーをサポートしている。本社は東京都千代田区にあり、2003年には秋田市に進出。約10年をかけて1,500席まで拡大した。ここでの業務が拡大し飽和状態に近づいたため、比較的距離が近く相互補完のできる山形県酒田市に、新たな拠点を設けた。それが、山形BPOガーデンである。

地方における雇用を創出しながら発展に貢献し、女性の社会進出をサポートしたいという企業の想いが、山形BPOガーデンにはさまざまな形で込められている。従業員の約80%は女性であり、その働きやすさを追求することが大きなテーマとなった。建築設計のコンセプトは「RIBBON」。建物を上空から見ると、∞(無限大)を模したリボンの形になっている。人と人、人と社会とのつながりを象徴するモチーフによって、「多くの女性がいきいきと活躍する舞台へ」という想いが形になった。

プレステージ・インターナショナル 山形BPOガーデン約160席のオペレーションルームを、1Fに2部屋、2Fに1部屋設置。テーマカラーによって、分かりやすく色分けがなされている。

プレステージ・インターナショナル 山形BPOガーデン隣り合うオペレーションルームは、クライアント企業ごとの必要スタッフ数に合わせて部屋の大きさを変えられるように、移動式のガラス壁で仕切ることができる。

プレステージ・インターナショナル 山形BPOガーデン天井とデスクパネルにも、各部屋のテーマカラーをあしらっている。ルームの一角に集まって打ち合わせをしている光景もよく見られる。



コンタクトセンターとしての役割を果たすため、24時間・年中無休。メインの執務エリアとなるオペレーションルームには高い情報セキュリティが設定されるとともに、クライアント企業が見学できるように、通路側がガラス張りになっている。各自のデスクスペースは通常のコールセンターに比べて広めで、PC作業がしやすい環境を用意。長時間の作業でも疲れにくく、快適に使えるチェアなどを選定している。

プレステージ・インターナショナル 山形BPOガーデン 1Fに設けられた4つの会議室すべてにTV会議システムを導入。東京本社や国内・海外の拠点を結んだ会議が行われている。

プレステージ・インターナショナル 山形BPOガーデン 1Fのトレーニングルーム。キャスター付きの家具によって、自由にレイアウトを変えながら研修が行われている。

「女性委員会」がリードした安心できるオフィスづくり

女性のライフスタイルを支える場では、女性を主体としたプロジェクトによるオフィスづくりが行われた。東京本社および秋田BPOキャンパスの従業員による「女性委員会」を結成し、設計者には女性を指名。働く主役たちの「等身大の声」を反映させ、日々のちょっとしたニーズにも、長く働き続けるためにも、安心の空間や工夫を数多く用意した。

その一つは、専属の保育士が勤務する託児所である。結婚・出産を経ても安心して働けるように、母親の仕事のシフトに合わせて子育てをサポート。また、母親がリフレッシュ休暇を取っている日にも、子どもを預けることができる。カフェテリアからは、子どものための温かい食事も届く。このオフィスでの取り組みは、それぞれの人への優しいまなざしによって支えられている。

プレステージ・インターナショナル 山形BPOガーデン 1Fには、乳幼児から年長時までの20人程度を保育できる託児所を設置。曲線を生かした、フローリングの和やかな空間である。天井にはリボンの形をあしらい、埋め込まれた照明は北斗七星の配列になっている。

プレステージ・インターナショナル 山形BPOガーデン女性用トイレに併設したパウダールームは広くて使いやすく、小物入れなども設けられ、内装にもこだわった心地よい空間である。



オフィスのインテリア・運営のコンセプトは「GARDEN」。緑や光、そして水...自然を感じさせる開放感にあふれた空間が展開されている。山形BPOガーデン・センター長の橋本幹夫氏は、こう語る。「オフィスの中に水景があるというだけでも、思い切った取り組みと言えるかもしれません。でも私たちは、本当の心のうるおいがどういうものかを丁寧に追求しました。『五感』を満たすのは、視覚もあれば聴覚もあります。ですから単なる水景ではなく、水のせせらぎの音が心地よく響くように、何度も工夫してもらったんですよ」味覚を満たす食事のメニューにこだわったことも、同社ならではの思想によるサポートであるとうなずける。

プレステージ・インターナショナル 山形BPOガーデン「The Garden」と呼ばれる、2 層吹き抜けの心地よいコミュニケーションスペース。

プレステージ・インターナショナル 山形BPOガーデン大きなガラス窓からの光にあふれ、緑色のカーペットが輝いている。



2015年の4月には、約1,000名が働く富山BPOタウンを富山県射水市に誕生させる予定である。働き口の少ない地方都市に拠点を構えながら、同社はすべての従業員を直接雇用している。各人がいきいきと能力を発揮できる、人間らしさを感じさせるオフィスがさまざまな地域に根づき、人と人の心をつなぐ。その可能性はまさに、無限大である。

プレステージ・インターナショナル 山形BPOガーデン

プレステージ・インターナショナル 山形BPOガーデン左/コミュニケーションスペース「The Garden」に設けられた、水のせせらぎが心地よい泉の空間。五感に優しい、癒しの場が実現している。
上/エントランスホールに設けられたソファも「RIBBON」の形をしている。



DATA

所在地
山形県酒田市京田4-1-1
オフィス対象面積
4,760m2
オフィス対象人員
約500名
建築設計
久米設計
インテリア竣工
2013年11月
オフィス設計・デザイン
久米設計
オフィス家具
岡村製作所 他
  • bp vol.15掲載(2014.7発行)