OFFICE[オフィス]IDEC株式会社 本社/技術センターオフィス

働き方に合わせて、多様なレイアウトを採用したオフィス

IDEC 6Fの執務エリアには、機器製品事業部、生産技術センターが入居。明るい木目を基調としたカジュアルで賑わいあふれる空間は、プロジェクトワークにも、個人での集中した作業にも適している。柱の上部には、このフロアでの働き方をイメージしたデザインが施されている。すべての執務エリアで、スケルトン天井が圧迫感を解消し、座り心地を追求したチェアが快適さを創出。フリーアドレスで、デスクワゴンはなく、個人の持ち物は各自がロッカーに収納する。

ワークスタイルの違いでフロアごとに異なる執務エリア

スイッチ、リレーなどをはじめ、人と機械をつなぐ数々の制御機器を生み出し、LED事業やソーラースマート事業なども展開しているIDEC(アイデック)株式会社。創業以来培ってきた制御、安全、環境などのコア技術を集積・融合し、研究と開発、生産技術のコラボレーションによって「ものづくり」を最適化する拠点として、新しい大阪本社と技術研究センターが誕生した。来客・役員エリアからなる低層棟と、ラボ・執務エリアからなる高層棟、既存建物の改築棟による3棟で構成。高層棟の低層階は実験室や研究室などとし、5~7Fが執務エリアになっている。

IDEC手前の低層棟は主に来客・役員エリアとして利用され、右奥の高層棟が執務エリアとラボになっている。全館、自社の技術を導入したLED照明を採用。なお、移転前の旧本社も同じ西宮原の地にあった。

IDEC低層棟1Fのエントランスホールと受付。奥に会議室が並んでいる。

IDEC低層棟1Fの会議室は4室。会議予約システムによって、会議室前のディスプレイで使用状況を確認できる。

IDEC会議室の手前に設けられた、オープンな打ち合わせコーナー。



執務エリアには、基本的にフリーアドレスを導入。部門によるワークスタイルの違いに応え、フロアごとにスタイルを変えるユニークな取り組みがなされている。5Fは、プロジェクトに合わせて可動テーブルを組み替える活動的なフロア。6Fは、チームでのプロジェクトワーク、個人での集中ワークのバランスのとれたフロア。そして7Fは、個人での集中ワークを中心とした落ち着き のあるフロアとなっている。それぞれのワークスタイルに合わせて、120°デスク、手裏剣型テーブル、大型テーブルや、プロジェクトテーブルなどを採用。執務エリアの窓側には広大なコミュニケーションスペースを配置し、テーブル席やソファ席、ファミレスタイプの席、立ち会議スペースなど、用途に合わせて自由に選ぶことのできるさまざまな空間を用意した。個人での集中した作業に適したブースも設けられている。また、改築棟の1Fには新しいカフェテリアを設け、コミュニケーションの空間としても利用されている。

こうした環境づくりによって、部門を越えた連携が強化され、シナジーの創出を加速。さらなるイノベーションへ・・・ものづくりにおいて常に新しい可能性を追求し続ける企業は、働く場においても新たな可能性を探り続けている。

IDEC各階の執務フロアによって、チェアやデスクの色を変えている。5Fフロアには、技術戦略本部、品質保証センター、防爆・システム事業部、ソーラースマート事業部などが入居。プロジェクトに合わせて可動テーブルを組み替えることのできる、アクティブな空間となっている。

IDEC 7Fには電子製品事業部、LED事業部、AutoID事業部などが入居。濃い木目を基調とした 落ち着きあふれる空間で、個人での集中した作業に適している。

IDEC手裏剣型のラウンドテーブルは、プロジェクトごとの作業にも適している。

IDEC執務エリアの窓側には広いコミュニケーションスペースが設けられ、ファミレスタイプの席や立ち会議スペースなどを、自由に選んで使うことができる。便利な可動式のホワイトボードが打ち合わせをサポートしている。

IDEC個人の集中作業に適したブースも、執務エリア内に設けられている。

IDEC先進の技術を感じさせる低層棟2Fのプレゼンテーションルームでは、調光システムによって8つのシーンを設定することができる。なお、同社ではオフィスの各所に、柔らかなコミュニケーションの広がりを象徴する楕円形のフォルムを用いている。

IDEC改築棟の1Fに新設されたカフェテリアはおよそ200席。中庭の木も意識して「桜」をモチーフにした空間は、一人でも、グループでも、楽しく食事をとれるように工夫されたレイアウトになっている。デザートビュッフェやソフトクリームなども提供され、厨房には本格的な焼き釜もある。

IDEC
カフェテリアの食器には、同社の
ロゴマークがおしゃれにデザイン
されている。

DATA

所在地
大阪府大阪市淀川区西宮原2664
オフィス対象面積
13,390m2
オフィス対象人員
約400名
建築設計
鹿島建設
インテリア竣工
2013年4月
オフィス設計・デザイン
岡村製作所 下田 洋輔
  • bp vol.13掲載(2014.02発行)