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2014.05.15  取材・文/山下久猛 撮影/守谷美峰

日曜の夜から仕事開始

──現在の働き方についておうかがいしたいのですが、1日のスケジュールはだいたいどんな感じですか?

平日はだいたい外で打ち合わせしてから10時から11時くらいに出社することが多いですね。夜は終電くらいまで仕事をしていますが、打ち合わせを兼ねた会食が入ることも多いです。

一応土日は休みですが、講演やイベント、ワークショップが入ることが多いので、完全に1日オフという日はあまりないです。予定が何もない日曜日はいつも夜には自宅で仕事をしています。月曜からすぐにクリエイティブな仕事に取り掛かれるように、資料作成などの事務作業は日曜の夜に終わらせたいんです。作業が多いときは明け方までやっています。日曜の夜にはメールや電話が来ないから集中できるんですよね。


──日曜の夜から仕事をしているとはすごいですね。

私は元々のんびり屋で、コツコツ地道に物事を進めるタイプではなく、ゴールが決まっているとめちゃめちゃ集中して取り組めるのですが、ギリギリまで追い詰められないとうまく力を発揮できない性格なんです。だからあまり気乗りのしない仕事は先に済ませてメインの仕事に集中するためにこういう工夫をしているんです。


──仕事とプライベートはあまりわけないタイプなのでしょうか。

基本的に仕事優先です。優先したいすてきなプライベートがあるわけでもないですしね(笑)。オフの日にわざわざ外に出かけたりはしません。私は寝ないとダメな人なので、土日でも講演から帰ってきたらすぐ寝ています。一番の気分転換は寝ることですね(笑)。


──仕事に占める割合が多いようですが、それは苦でないのですか?

全然苦じゃないですね。今はたいへんなこともたくさんありますが、すごく楽しいです。今取り組んでいる仕事が好きなんでしょうね。

日常生活が仕事につながっている

──寝ること意外には空いた時間はどんなことをしているのですか?

普通にドラマや映画を観たり、ネットサーフィンをしたりしてますよ。そのとき「どうしてこれにみんなが熱狂するんだろう」と考えるのが好き。また全然違う分野で活躍する作家やクリエイターのインタビューを読むことも、いろんな考え方を知ることができるので好きですね。それを通して、無意識にREADYFOR?をよりよくするためのヒントを探っているのかもしれませんね。でも一番好きなのはやっぱり寝ることです(笑)。


──今の社会の人々の働き方について思うところはありますか?

今の私は社会人になって3年目で、まだまだ職業人として未熟ですが、同じくらいの世代の人からそんなに若いのに自分で事業を立ち上げてすごいねと言われたり、今後の生き方や働き方の相談を受けたりすることがあります。でも私は何か社会にいいインパクトを与えるようなことをしたいと思ったとき、起業するとか自分で事業を起こすことが正解だとは思っていなくて、もちろんそういうやり方もあるかもしれないけれど、それよりもっと重要なのは自分がどうしたいのかとか自分が社会に対してどう向き合うかだと思うんですね。

例えば、企業で社員として働きながら任意団体を発足させて、READYFOR?でプロジェクトを立ち上げているような人たちがけっこういます。このような会社に属しながらも外でいろんな人を巻き込んで何かを始める人もこれからどんどん増えていくと思うし、一方で会社の中でみんなを集めて何かを始めようというソリューションもありえます。

また、「私は会社でこんなやりたくないことをやらされていてつまらない」みたいな愚痴めいたことを言う人もいますが、このようにちょっと見方を変えることで自分がやれることや社会との向き合い方は変わります。なぜなら人は基本的には仕事を通して社会とコミュニケーションする生き物だからです。仕事がつまらないのはすごく悲しいなというかもったいないなと思うので、相談してくる人には自分のやりたいことや社会との向き合い方を考えた方がいいですよといつも言っています。

米良はるか(めら はるか)
1987年東京都生まれ。READYFOR?代表/オーマ株式会社取締役

慶應義塾大学経済学部に在学中、「あのひと検索スパイシー!」の開発に携わり、「あのひと応援チアスパ!」を立ち上げる。卒業後は、2012年同大学院メディアデザイン研究科に進学。米スタンフォード大学に留学し、クラウドファンディングサービスの研究に没頭。帰国後、2011年3月、日本初のクラウドファンディングサービスREADYFOR?を立ち上げる。以後、READYFOR?の統括責任者としてチームを牽引、日本最大のクラウドファンディングサービスにまで育て上げる。2012年には世界経済フォーラムグローバルシェイパーズ2011に選出され、日本人史上最年少でダボス会議に参加。「国・行政のあり方に関する懇談会」のメンバーも務めている。

初出日:2014.05.15 ※会社名、肩書等はすべて初出時のもの

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