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2013.06.15  取材・文/山下久猛 撮影/村上宗一郎

知り合いの紹介で徐々に仕事を増やす

──すごく前向きですね(笑)。その後はどうやって仕事を増やしていったのですか?

新規ではまず無理だとわかったので、最初は知り合いからプロジェクトの一部を手伝わせていただくというところから始めました。あとはオート・カラー・アワォードの審査委員を務めていたので、審査の場でCMFについて話して興味をもっていただいた方からぽつぽつと仕事の依頼が来るようになりました。

そこからその人に別の企業の方をご紹介していただいたりとか、そういう感じで徐々にクライアントと仕事とスタッフが増えていったんです。最近は忙しすぎて体調を崩すほどになりました。それもどうかと思うんですけどね(笑)。


──現在、スタッフは何人いらっしゃるんですか?

3人です。それまではずっとひとりだったのですが、この2~3年で増えたんです。2人はデザイナーで1人はプロデューサーです。プロデューサーはCMFの展示会や勉強会の企画や運営を中心にやってもらっています。

スタッフの増加に伴い、入居しているco-labのスペースもオープンスペースの席から段々と広い個室へと変わっていきました。

現在のスタッフと

メリットだらけのシェアオフィス

──玉井さんが入居しているシェアオフィスco-labについてもう少し詳しくお聞きしたいのですが、どんなシステムになっているんですか?

入居者の人数や会社の規模に応じて5つのプランがあります。一番安いのが専用スペースを持たず、好きなときに共用の大きなデスクの空いている席を利用できるフレックス会員。先程もお話しましたが、私も最初はこのプランからスタートしました。インターネットインフラが完備されていて、個人ロッカーに加え会議室など共用部分が無料で使えるのでとても便利です。フレックス会員契約でも有料で住所を所有し、郵便物を受け取れるタイプもあります。

その他に、専用デスクが使えるデスク会員、専用ブースに複数人が入れるブース会員、個室の専有ルームやアトリエに複数人が入れるルーム会員・アトリエ会員など、利用する側の規模や予算に応じて使えるスペースが選べます。


──どんなクリエイターが入っているのですか?

多いのはグラフィックやWebのデザイナーやIT系のプログラマーですね。あとは建築・インテリア系のデザイナーや広告系のコピーライターもいらっしゃいます。


──最大のメリットは?

やっぱりクリエイターの友だちが増えるのが一番大きいですね。長屋で隣の人にお醤油を借りるような感覚で、違う職種の専門家にちょっとした相談がすぐにできるので助かってます。もちろん私が相談を受けたときは快く応じます。その辺は持ちつ持たれつで和気あいあいとやってます。co-labの仲間内で仕事を回すこともよくありますよ。当社のWebサイトはco-lab内のWebデザイン会社maam.に作っていただきましたし、グラフィックデザイナーさんに仕事を頼んだりしてます。

仕事以外でもco-lab内でお茶をしたり、メンバーが集まってお花見やバーベキューなどイベントもしょっちゅう行なっています。そういうちょっとした交流がほんわかしていいんですよね。

こんな感じでメリットがたくさんあるので、この先当社の社員が増えても可能な限りこういうシェアオフィスにいたいと思っています。

玉井美由紀(たまい みゆき)
1968年千葉県生まれ。株式会社FEEL GOOD creation 代表取締役/CMFデザイナー/CMFクリエイティブディレクター

武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン学科卒業、 株式会社本田技術研究所へ入社。四輪デザイン室でデザイナーとして数々の車のカラーマテリアル開発に携わる。S-MXで第1回オート・カラー・アワォードのファッションカラー賞受賞、シビックシリーズで第8回オート・カラー・アワォードの技術賞を受賞。2007年、プロダクトの表面材専門のデザイン事務所「FEEL GOOD creation」設立。日本ではほとんど知られていないCMF(カラー・マテリアル・フィニッシュ)を日本で広め、日本のモノづくりを活性化させるため奮闘中。

初出日:2013.06.15 ※会社名、肩書等はすべて初出時のもの

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